簡単な自己紹介として
お疲れ様です、にとさんです。
キーワード学習まとめを行う前に、簡単に自分の経歴を紹介しておきます。
記事内容のバックグラウンド情報として参考になれば幸いです。
①にとさんについて
30代後半の自動車業界関係を担当する化学系エンジニアです。
専門は高分子化学。バックグラウンドを拝見して貰えればお分かりと思いますが、有機化学~高分子は一通り知識や経験をもっていますが、一番強い所としては高分子の素材開発がメインです。なので技術士二次試験「化学部門」は、 選択科目:高分子化学 で受験予定です。
妻と日々酔っ払いみたいに元気すぎる男の子との三人家族で、日々バッタバタ生活をやってます。何だかんだしながら愉快な家族で楽しんでます。
ちなみに自分は関西地方出身、妻は中国地方出身ですが、東は中部地方、西は中国地方まで幅広く色んな土地に住まいを変えています(新卒の会社入社してから、かれこれ6回くらい引っ越し繰り返したので、ボチボチ引っ越しも慣れてきました)。ちなみに自分が一番お気に入りの土地は、中国地方の山口県岩国市。山と川に囲まれた自然豊かな土地であるため、将来的にはここに住みたいなぁと妻とは日々話をしてたりしています。
※山口県岩国市ですが、錦帯橋と呼ばれる有名な橋があって有名な観光地でもあります。この橋付近にある吉香公園には、子供が小さい頃にはよく行って遊びに行ったのが良い思いででもあります。妻の実家が中国地方なので、実家帰省するときは是非ともまた寄りたい・・・
②大学院時代
有機化学~高分子化学の研究室に在籍していました。あとこの研究室では高分子に光反応性基を導入して、”光を当てると何かが起こる”という機能を付与するような機能性高分子を開発していたので、光化学系の知識もあります。
おおよそ大学院の経験で、みっちり教授と助教授の先生方に技術を仕込まれて、化学の基礎的なバックグラウンドがほぼほぼ確立する事ができました。企業に入って技術開発を日々行ってて思いますけど、本当に原理原則部分に着目して、技術面だけに注力して習熟ができる環境は貴重だなと思います。企業入ったら、技術開発を生業にしている人間ですら、全然関係ない業務に忙殺される環境なのは常なので・・・
※教授の先生が、会社入ったら 技術的な中身の部分に触れる事は 自分で頑張らないと難しくなるよ、とはよく大学院自体にお話しされていましたがその通りだと思います。勿論自分なりに論文なり特許なりをチェックしたり、自分なりの理論構築は行いますけれども、やはり企業人としてのアウトプットは収益性や事業優位性に寄与できるかどうか?という所で、技術的な中身というのは最優先ではない為・・・今でこそ慣れていますが、やはり入社当時は相当このギャップには戸惑いました。
個人的にはそうした中身を大切にしないと、本当に優位性を持つ事ができる内容は作れないんじゃないかと思いますけどね・・上っ面だけをなぞっている技術開発というのは個人的には未だに違和感はあったりします(これは愚痴的な感じにもなっていますが)
③1社目:自動車部品メーカー
ここでは約6年間、自動車部品メーカーの材料技術部に所属していました。
主に開発担当した製品は自動車シートクッションのウレタンフォーム。自動車業界の人間として、モデルチェンジする度に受注活動に乗り出したり、SOP (量産開始)にあたっての生産準備を実施したりで日々バッタバタでした。ちなみに社内では 自動車業界の人間なので、(分かる人は分かるかと思いますが) 開発車種の名前ではなく、※車型コードが色々と飛び交っていました。
※開発車種は名前でなくて、その車種を特定するコードで話をしたりメールを書いたりします。これは開発に従事している人しか どの車種にどの部品の開発が行われているかを分からなくするため。一種の情報セキュリティの一環ではあります・・・が、これも結構慣れなかったですね。
ちなみにウレタンフォームという言葉や素材はよく聞かれるかと思いますが、実際どんな感じで製造されるかというのはあまり馴染みがないかもしれません。下記に参考になる動画を貼付しますが、元々は液体である二液(ポリオール、イソシアネート)を混合することで、液が固まりながら膨らむという、見た目的に結構インパクトがある面白い素材です。結構こうした固まる速度や膨らむ速度の調整がミソで、このバランスが崩れると途端に上手く作ることができなくなる繊細さんでもあったりします。万年反抗期の子供みたいな感じだったなぁと・・・ただウレタンフォームみたいな万年反抗期みたいな素材のお世話は結構楽しかったりもしました。
後は車のシートクッションなので、実際に車に搭載して乗り心地を確認したり、クッション性を見たりとした、実際に人間がどう感じるか?という感覚を元に開発指標に置き換えたりとか、そういう特殊な事もやっていました。中々 "この感覚、開発指標にどう読み替えたら良いんだろう" と結構悩んでた時期もありました。これが面白い所でもありますが。
↓参考①:ウレタンフォームの発泡時の様子。東ソー株式会社の解説動画です。ウレタン業界では特に助剤(触媒)のメーカーとしても有名。
↓参考②:自動車用シートクッションの製造。本来は注入機を使用しますが、それ以外は動画のように金型の中にウレタンの混合液を発泡させて成型する流れで作っています。たい焼き作ってるとの同じ感じ。
④2社目:化学メーカー
ここは約5年半、自動車部品などで使用されるエンジニアリングプラスチックの製造工場に勤務していました。ここでは材料開発ではなく、生産技術ポジションとしての役割になります。エンジニアリングプラスチックを製造するための、"二軸押出機" という設備を用いて、工場の量産品の品質管理や、新しく開発されたり、別拠点からの銘柄移管とかする場合の量産条件確立するための技術検討をしたりと幅広くやっていました。
三交替勤務の工場にいたため、結構深夜とか休日とかにもトラブル発生時は電話が飛んできたり、職場で火災や化学物質漏洩があったりしたら、すぐ職場に飛んでいって消防の方との対応をしたりと、ここでも結構忙しい毎日を送っていました。それでも結構楽しく過ごせていました。
二軸押出機・・は下記のように、材料を二つの軸をグルグルと回しながら搬送と混合を同時に行う装置です。この回転する速度とか、装置内の加熱条件で大分製品の出来が変わるので、こうした条件設定とかを試作しながら決定をしていました。
後は動画を拝見頂ければわかると思いますが、送るためのネジ形状の部位と、材料が混ぜられる部位が分けられていますが、この送りや混ぜられる部位を変更したり、混ぜられる部位の形状を変えたりとか、いわゆる”スクリュー構成”を変えたりして、製品製造が上手くいくようにも変えたりもしています。結構この辺のスクリュー構成の考えは、専門書とかも出回っていないので、自分なりの理論とか組み立ててやってたので、体当たりで身体で覚えて理論(のようなもの)を作って感じでした。結構貴重な経験です。
押出機を実際に導入したり、他だと社内の各拠点担当との調整役をやったりと、開発業務以外のやり取りが結構多く発生していましたが、そうした色んな部署の方と関わって一つの事業を回していくのはどういう事か?という経験をよく学べた機会でもありました。技術一辺倒の自分ではなくて、事業を進めるには?という視点が出てきた点でもあります。現場の皆さんにも本当にお世話になりました・・・色々ご迷惑をお掛けしましたのに。
↓参考①:樹脂コンパウンドの様子
押出機内でドロドロに溶融したプラスチックが、ストランドというスパゲティ状態になって、水で冷え固めた後にカッターで米粒のようなペレット状態にします。このドロドロに溶融させる時に、二軸押出機内でプラスチック材料や助剤などを混合して均一にしていくプロセスを取ります。
↓参考②:二軸押出機内の混合様子
これが二軸押出機内で材料が混合されていく様子。ネジ形状のスクリューで搬送されながら混ざっていきます。
↓参考③:押出機内部のスクリューの動き
実際のスクリューが回転しているときにどう動いているかの様子。
↓参考④:二軸押出機の中身~吐出時の樹脂流れ
①~③を一連のCG動画にした図(コペリオンというドイツの二軸押出機メーカーの動画になります。英語ですが頑張れば聞ける内容)
⑤3社目:化学メーカー (現職)
直近の入社になる上、いわゆる新規テーマ探索系の業務のため、ここでは大っぴらに詳細をお話ができません・・・が、何だかんだで自動車関係には縁があって仕事をしています。自動車と自分は腐れ縁なのかなと思ったりしていますが・・・
簡単ですがこんな感じです。
またちょいちょい自分のバックグラウンドとかも書くかもしれないため、その時はまたよろしくお願いいたします。