お気に入り選手①

2025年の全豪オープンが始まり、1週目が終わりました。ツアー自体は二週間前から始まっていますが、やはり最初のグランドスラムである本大会が始まると、いよいよシーズンが始まった気がしますね。
日本人選手は敗退してしまいましたが、錦織選手は相変わらずのフルセットの強さが印象に残ります。
そんな今大会、私が一番応援している選手をご紹介いたします。

それは第21シードのベン・シェルトン(本名 Benjamin Todd Shelton)選手です。
2023年のジャパンオープンでツアー初優勝を飾り、ご存知の方も多いと思います。
私はこの年有明に観戦に行き、生のシェルトン選手の力強いテニスを観てすぐにファンになってしまいました。またアウトコートの練習後でも、本当に気持ちのいい対応で快くファンサービスでした。
チャーミングな笑顔の通り、素晴らしいナイスガイです。

プレースタイルはツアー屈指のビッグサーブとパワフルなストロークでエースとウィナーを築いていく超アメリカンスタイルです。
同郷の先輩であるアンディ・ロディック氏を思い出すような分かりやすいテニスですが、193センチの高身長を持ちながら軽快なフットワークも兼ね備えています。
2年前に有明で見た時は、そのサーブのパワーに衝撃を受けました。
200キロを超えるキックサーブがバウンド後、ダイレクトで後方の観客席に飛び込んだ時は吹き出してしまいました。
一方で、ラリーに持ち込まれた後は決定力に欠けるところも見られ、積極的にネットをとるのですがアプローチやファーストボレーが甘くなり、ポイントを落とす場面が多く見られました。
ダブルスも上手い選手なので個人的にはボレー自体が不得手には見えません。しかしファーストボレーのコースが甘く、相手からすると一本返しておけばチャンスが生まれるという自信を与えてしまいます。
とはいえ、強烈なサウスポーのサーブから、軽快なフットワークでネットに詰めるという行為は、それだけで相手にプレッシャーを与えることができます。
ブロックしてロブをあげるとスマッシュの餌食になるため、相手はただでさえ返球が難しいサーブに対して、よりいいリターンを求められ、フォースドエラーを量産することになります。
これが、シェルトン選手のキープ率をより高めていると思っています。
しなしながら、サーブが簡単に返ってくるとあっさり負ける試合もあるので、ネットプレーの向上は喫緊の課題でしょう。

最後にバックグラウンドの紹介です。
コーチかつ実父で有名なブライアン・シェルトン氏はツアーで優勝経験のある元プロ選手です。
親子で揃って、ニューポート選手権で優勝を成し遂げました。
ベンジャミン・ベッカーやテイラー・デントなど2世選手はたくさんいますが、同じ大会で優勝というのは偉業ですよね。
シェルトン選手が真剣にテニスを始めたのは12歳だそうです。そしては彼は今22歳。テニス歴10年でツアー2勝は本当にすごいと思います。
今大会最年長のモンフィス選手のセリフで、年齢はただの数字というコメントがありました。
まだまだ伸びしろしかないシェルトン選手の全豪オープン2週目が本当に楽しみです!

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