QC 半期に一度のビッグイベント

今日は半年に一度行われるQC報告会についてまとめてみました。

QC(品質管理)とは. QCはQuality Controlの略で、品質管理を指します。. テクノロジー発達に伴い、企業にもより高度な品質が求められる時代になりました。 製造業ではテクノロジーを用いた改善手法も導入されるようになりましたが、品質管理の基本とも言えるのが古くから改善活動として知られているQCです。

私の勤務している工場では、サークルと呼ばれる10人のチームで活動し自社・自部署の業務の改善活動を行っています。

このQC報告会ですが、選考会で評価が高ければ次のステージに立つことができます。
①課選考会 ②部選考会 ③工場大会 ④全国大会(会社の代表として)
もちろん勝ち抜けば勝ち抜くほどに会社での評価もうなぎ上り。

出世したければここでの結果は喉から手が出るほど欲しいものです。

今回は私のサークルで起きているリアルな物語をここに記しておきたいと思います。

私はサークルリーダーとしてメンバーをまとめ改善活動を進めています。
入社5年目のE君。今年プライベートでは結婚も果たしノリに乗ってるそんな彼に仕事でも大きく飛躍してほしい。そんな思いから今回の改善のテーマリーダーに選定しました。

約4か月の活動の中、
要因解析と試行錯誤を繰り返したのち
新技術である3Dプリンタを活用し
従来にない発想の改善を実施。

見事に慢性的な不具合を撲滅することが出来ました。

いよいよ報告会へ向けての準備。
資料の作成を取り掛かった時、違和感を感じました。
E君に資料作りを任せたところレスポンスが非常に悪い。

過去を振り返ってみても彼は指示されたことは100%こなせるのですが、

0を1にするように何かを考え作成することが苦手だったのです。

出世意欲が非常に強い彼。
しかし何かを生み出すクリエティブな思考ができない。見るからに壁にぶつかってます。

そんな中でも報告会の日にちは近づきます。

サークル(チーム)の今後が掛かっていることもありやむを得ず今回のQCストーリーをサークルリーダーである私が手掛けることに。

2日ほど資料作成に没頭した週末。

妻のコロナ陽性が発覚。

報告会まで10日。自宅隔離の7日間が始まりました。
QCストーリーの全体像をメンバーに伝え後はメンバーの力を信じ託しました。

7日後。

自宅隔離を経て職場へ。

資料を見てみると思った以上の仕上がり。

不在の間の様子を伺ってみると、先輩方の頑張りもあり全員の協力があったそうです。

大事な時にリーダーが不在になるという危機を全員の力で乗り越えてくれてました。

普段仕事をやって頂いてるチームのみんながとても心強くかつ頼もしく感じた日になりました。

残り2日半分以上は資料を作り直しを指示してしまいましたが課選考会へ向け資料が完成しました。

発表当日。
次は息子の保育園でコロナ陽性が出てしまい私は育児休暇をとることに。

またもメンバーに託しました。


2日後、出社した私を待っていたのは、
審査員の皆さんからのお褒めの言葉。

E君も自信をつけたな。
ダントツでいい報告だったと。

発表の日のことを聞くとE君は緊張もなく堂々と発表していたそうです。

嬉しい反面、E君は本当に今回成長できたのでしょうか?

なぜ緊張もしなかったのか?

私や先輩たちの協力を当たり前と感じてるのではないか?

これでは私がいなければE君は壁にぶつかったまま立ち尽くすそんな人材になってしまうのではないか?

選考会の結果は来週。

部選考会へ向けてE君個人の成長に注力できるチャンスがもう一度あると嬉しいと思います。



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