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Favバンドの仲間入り

時が経つのは早いもので、前回 Pet Shop Boysのお話をしてから、気付けば3か月ほども過ぎてしまっていました。

最近になって、自分の中で再び音楽 — 具体的に言うとミッドウェスト・エモ(ロックの一種)— に対する熱が盛り上がってきてはいたものの、それを書き留めるのに思い至っていなかったのですね。

さて今回は、2週間ほど前に出会ってから光の速さで私のお気に入り(fav=favourite)なバンドの仲間入りを果たしたTiny Moving Parts (以下TMP)のお話です。

YouTubeでAmerican Football か何かの曲を聴いてたときの関連で出てきたのが『Caution』。「ポップパンクっぽいのにミッドウェスト・エモの響きがあるなあ」と思いながら、その次に聴いた『Common Cold』でこれいいかも!となりました。普段から、演奏の激しいパートとより静かなパートとの緩急を作るアレンジがわりと好みだったりするので、おそらくその辺が刺さったのでしょう。次の日かその次の日には、その勢いで「春夏とエモとの相性は良い」とかTwitterで呟きながら、AmazonでTMPのCDを買っていたのでした。(ちなみに、今この記事を書いている時点でもう2週間弱経っていますが、お家に届いてはいません。なぜなら海外から来るから、みたいです。)

TMPの曲でギターがディストーションになっている場面って、往々にしてミックスの仕方にポップパンクみを感じませんか?個人的には前から興味があるジャンルではあったのですが、そこまで好みではなくて手を出していなかったのです。ところがTMPは私がもともと好きだったミッドウェスト・エモのテイストを非常に上手くブレンドしているではないですか。「やっとこれ系で自分に刺さるやつが現れた!」と思いましたね。笑

ここからはギタープレイヤーとしての視点からの話になりますが、このバンド、ギターが面白い(演奏のレベルが高くフレーズの作り方も多様であるという意味で)。音がいいのはもちろん、チューニングがイレギュラーな所からして面白い。

あとやはり弾いてみたくなるのですよね(ギタリストの血が騒ぐ、というやつ、笑)。『Birdhouse』のメインのリフとか最高です。YouTubeでは、なんとギター・ヴォーカルのディラン本人がTMPの有名曲を弾いている様子が公式に公開されています。ギターキッズにとってこんなにありがたい企画ってないですよ!「楽器を真似て弾く」というのはそもそも「learn by ear(耳コピ)」を要することがほとんどです。楽譜がない場合、どの辺を押さえているかを見られるというのは、この上ないヒントなわけです。TMPと近いジャンルのバンドにCstvt (私の超お気に入り)というのがありますが、マイナーで活動期間も短くライブ映像もあまり残っていないため、ヒントが少ないという点で耳コピの難易度はぐっと上がります。正解がわからないモヤモヤと言ったら…。

ネットで買ったCDが届いたらどんどん聴き込んでいくつもりです。短命なエモバンドが多いなかでTMPは定期的にアルバムを出してくれているのでファンには嬉しいですね。

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