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Rogers Alexandria

「Rogers Alexandria」という曲。

Cstvtという、(おそらく)既に解散してしまっているアメリカのバンドの曲です。ジャンルでいうと、ミッドウェスト・エモ。私はこの曲が、Cstvtが世に出した傑作だと思っています(他には「(Get) Bucktown」という曲が並ぶかなというところ)。

曲自体の特徴としては、いわゆるパンクやエモ・ロックにおける「クリシェ」的なアレンジがいろいろと盛り込まれていること。変拍子・バッキングのリズム含めたリズムパターン、ギターの変則チューニングと開放弦を多用した和音やフレーズ、など。

まあ聴いてみて下さい。

この曲のどういうところが素晴らしいかというと、なんと言ってもその爽快感なわけです。

その爽快感は何なのか。
その一。ギターの音色の良さ。
基本的にずっと若干クランチ感のある(わずかに歪んでいる)音色であって、うるさすぎず、弱すぎず。まあつまり、この手の曲によくあるギターの音(そしてそれに乗っかる暑苦しいヴォーカル 笑)。

その二。アップテンポが一貫しているところ。このバンド、他の曲では前半アップテンポで後半スローダウンするみたいなアレンジをわりとやっていて、それはそれで悪くないですが、間が生まれるというか、聴いている方の気持ちもスローダウンしてしまうわけです。一方で「Rogers Alexandria」に関しては、最初から最後まで駆け抜けてくれるからこそ気持ち良いのです。

その三。飽きさせない曲の展開になっているところ。よくある「コーラス」、「ヴァース」のような構成ではなく、一曲通してパートの繰り返しが全くありません。つまり曲の展開が、例えば「A→B→C→D→E」みたいなことになっている。あっちへ行って、こっちへ行って、そして最終地点に辿り着く、といったような曲の展開になっていて一切ダレることなく、まるで駆け抜けるように曲が終わります。

一番最後のギターのジャカジャカ。この部分の気持ちよさはもちろん、そこに至るまでの盛り上がり方が最高なのです。

では。

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