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今年始めた新奏法

※本エントリは マンドローネ Advent Calendar 2020 の2日目の記事です。
※12/8 少し修正・追加(リンク先の文章への埋込、ピックの話ちと追加)

関東でマンドローネを弾いておりますlonehikiと申します。
そろそろ改名せねばと思ってる今日この頃です(さすがに小っ恥ずかしい)

久々にNOTEを開きましたね。Advent Calendar貼付の手段でしたので。またこんな機会を頂いた事に感謝申し上げます(11/30に執筆依頼来たけど)。

新型コロナ吹きすさぶ昨今、今シーズンはお休みですな~と思ってましたが結果的に3団体(2演奏会)の機会を頂くことができました。ありがたや。

が、2団体は6人と8人というアンサンブル構成で、一人であっても通常4~50人相手にする鼻息荒い音量・音質と違う演奏が必要となりました。
(一人であっても通常なのは、今年のコンコル演奏会動画を参照)

アンサンブルゆえの繊細、かつ、よりそう音をローネでも出さねばと取組んだ記録を残しておこうと思い、今回の記事としました。

1 ゆびピッツン

指でPizzすることです…色々すいません…。

頭打ち主体の曲ではピックでなく、親指を使って弦を弾いてました。

特に小さい音を出す場合、ピックを使うとペシビシバチコーンとノイズが発生するし、表面的な音しかしないんですよね。突き詰めると「弾くモノの材質が固い」。なら柔らかい指ならどうだ、というありきたりの結論です。

練習録音聞きながら調整して本番に臨みましたが、ゆびピッツンで気をつけたことは、以下の4点。
 ・音量Pでもmf弱の音量を
  (6人アンサンブルでも弱音効果はテキメン)
 ・音量表現は弾く強弱以上に弦を弾く位置で決める
  (弱 フレット上⇔ブリッジ寄り 強:基本はホール周辺)
 ・ハイポジ使った方が響きがふくよかになる
  (ように本人は聞こえた。要第3者検証)
 ・弾いた時の力の向きはC線12フレット+楽器ボディ底方面
  (SMD打ち込み理論と同義)

ゆびピッツンなんぞ誰でも思いつくので、指で弾きました~☆程度だったのですが、客席で演奏聞いた団の御意見番級から「指良かった、アノ音ならあり」「他の楽器の音と融け合ってアンサンブルを一体化させてすごいいい音だった」とか想定外のお褒めの言葉を頂戴しました。いや、本人信じられませんが…。

そんな訳で通常の合奏で是非ともお試しのほどを。音がオケに埋没してなければ…ですが(練習録音聞いて検証してください)。

なお、親指以外では弦の張力に負けますし、そもそもお客さまに聞こえ、かつ、アンサンブルに貢献する音出ません(本人調べ)。

2 ピック変更

通常使用の緑ワニ(Jim Dunlop Gator Grip Pick 1.50mm)から「IBANEZ ELJ1ST25 SOFT 2.5mm」に変更しました。

「強度と耐久性に優れ反発弾性に富む素材の利点を活かし、消音性能・耐衝撃性能を逆手に取って完成する、新次元ピック。」だそうですが、確かに弾きやすい。

商品名のとおり、厚さ2.5mmと破格のぶ厚さですが、材質そのものの柔らかさを加味すると、なかなかうまい具合の滑らかなアプローチ&楽器の振動を実現できます。ピックの先っちょだけを擦るように弾くのがポイント。
個人的にこんなアルデンテな材質のピックがほしかったのです。

音量は減るので通常合奏には向かないものの、アンサンブルにはちょうど良いと感じ、20数年ぶりにピックを変えました。細かいトレモロも手首弾きも思いのままであります(本人比)。左のハイポジや周りに意識を向けやすいのも有り難し(今回23フレットまで使ったので)。

とはいえ、薄い音ながらもノイズは発生します。また、材質の柔らかさ故、思いっきり腕振って演奏すると弦の抵抗に負けバチバチ音でます。
あと、通常合奏に戻っていつものピックに戻った時の弾きにくさ(抵抗力の大きさ)は、地球に戻った宇宙飛行士の如し。いつもができない辛さを感じております…。

音量は犠牲にするが弾きやすさ(&低ノイズ)を、の場合はお勧めであります。コンバート直後の手始めピックとしてもよい?。もしかしたら、老化による自分の終のピックはこれになるかも…。

なお、演奏後、ピック変えた?やこの音あり!!みたいな周りからの感想はまったくありませんでした…(´・ω・`)

3 その他

以下箇条書き
 ・曲(というか人数)に応じて最低音をA→Gに
  (6人アンサンブルで)
 ・複弦を利用しての重音演奏
 ・指トレモロ
  (1小節だけ親指の腹を使って。やっただけ感)
 ・ハイポジ対応もあり、基本的に前傾姿勢
 ・表面板は客席でなく奏者側に
  (聞こえすぎ防止)
 ・とにかく全開厳禁
  (上限は通常の7割。あのピックも抵抗に耐えきれないので)

4 検証材料 

そんなわけで、上記1~3を念頭に演奏した、アンサンブル・ビアンカフィオーリ 創立30周年記念アンサンブルコンサートのオンライン配信を貼付けます。先述のコンコルとの比較も含め、お楽しみ頂ければ幸いです。
※ワタクシが演奏したのは
 ・白い蝶(A. Amadei)
 ・間奏曲「瞑想」(G.Manente)
 ・弦楽八重奏のための2つの小品 Op.11 (D. Shostakovich)
 動画解説に再生開始時間がありますのでそちらをクリック
※小合奏ステージ、礼奏の熱情はオススメです!
※限定公開扱いですが…公式HPでも案内してますしいいよね…


5 終わりに 

まあ新奏法と言えば聞こえがよいですが、なんやかんや試行錯誤やってますよということでご理解くださいませ(・ω・)

以上です。ありがとうございました。

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