夫との過去生:セルフ前世療法⑪
夫と一緒に過ごした過去生を見ようと思って、リラックスした状態でイメージの世界に入る。チョロっとした小川を渡った。
何も見えないところを、ただぼーっと見つめる。そしたら、のぞき穴からのぞくみたいに、小さい穴が開く。
南洋の海
海だ、と思った。広い海。美しい南の海。キレイだなぁと見ていると、視界が広がってきて、どうやら砂浜にいるようだ。これまたキレイな真っ白な砂浜。
なんか、アニメの映画の『マダガスカル』で見た感じだなぁと思った。ライオンのアレックスが家を作っていた砂浜。アフリカの方なのか?とぼんやり見ていたら、突然、地図が現れて、カタカナで「パプアニューギニア」と文字が見えた。
おおぅ、パプアニューギニアね、と思った。こんなんやったっけパプアニューギニア、と思いつつ。文字が来たーと思った。
自分と夫
また砂浜に戻る。砂浜を陸地の方へ進むと森がある。
砂浜から森の方に進む。どこかに高い崖というか山というか、にょっきりそびえ立つ高地があるな、と思った。そっちに行ってみようかと思った。
白い砂浜を歩いている自分が見えてきた。水際を歩いている。女性だった。褐色の肌。髪の毛がクルクルしてる。ディズニー映画のモアナに雰囲気が似ている。もう少し大人びている。
貝やサンゴを拾ってそうな感じ。海のものを集めて、薬か何かを作っていそう、と思った。
森へ向かって歩いていると、森から人が出てきた。若い男の人が4人か6人か。ちょっとした隊列を組んでるようにも見える。その人たちは砂浜に向かって歩いていて、自分とちょうどすれ違う。
その隊列の一番後ろを歩いていた男性が、今の夫だ、と思った。ちらっと挨拶をする。どうもお互いに意識してる様子。でも、お互いそのまま歩き続ける。
ここでも、夫とは夫婦になるようだ。
森の中
場面が森の中に変わる。
森の奥に家らしきものがあって。木でてきているのか、洞窟のような穴を使っているのか。なんか丸っこい家。
その家の横に植物を育てる敷地があって。
そこにおばあさんがいて、どうもその人に植物や海のものを使った薬のことを教えてもらってる。でもそれは、何か特別で秘密なことのようだ。
薬なんだけと、呪術に近いのかもしれない。捉え方によっては、魔女かもしれない。
映画『サーフズアップ』というペンギンたちのサーフィンの物語に出てくる森の中のイメージ。浜辺は太陽が照りつけて眩しいのに、森の中は鬱蒼としていて暗い。
魔女だから
魔女のような何か特別な力というか、むしろ特別な知識かもしれないけど、何か人と違う能力や技術をもっていた。それは、日々の勉強の積み重ねでもある。
でも、そのことが原因で私は死んだんだ、と思った。
高いところから落ちた。今の私が高所恐怖症なのと関係してそう。
さっき目指そうとしてた、切り立った高い崖のようなところがイメージされる。相撲の土俵みたいに丸く、でもずいぶん高いところ。特別な場所みたい。白い帆のような布で壁が立てられてる。
そこで、何故だかわからないけど、自分は生け贄になるらしかった。海に捧げられる。
何故?特別な力と技術を持ってるからだ。目をつけられてしまった。そう思った。
どうも自分には小さな子どもがいるらしかった。その子の記憶に自分は残らないぐらい、まだ幼い。1歳ぐらいに見える。夫もそこにいる。
首長もいる。恰幅のよいおじさん。貝殻や鮫の歯でできた装飾品を身につけている。その人が、私が生け贄になると決めたんだ。その人は、今の夫のお父さんだと思った。過去生でも夫の父親だと感じた。
でも、夫は首長に逆らえない。
現世で夫がやたら過剰に私を守ろうとする時があるのは、この過去生が原因な気がした。私のことを二度と失いたくない、という強い感覚を夫に感じたことがある。
誰を恨むわけでもない。ただ、決まってしまったことだ。首長の嫁だったからかもしれない。
自分が特殊な能力を持っていたから、特殊な立場だったから、しょうがない。子どものことが気にかかる。でも、決まったことだから、しょうがない。
そうやって、ふわっと高いところから落ちていく。海にあたる衝撃を感じる。
ウミガメになる
どうも、その後、自分はウミガメに姿形を変えた気がした。
何か物語の終わりのように、ウミガメになった私は、自分が身につけていた貝殻のネックレスを、大切な誰かに届けにいった。
私はここにいるよ、と。
ここから見守ってるよ、と。
感想
なんか、物語っぽいな、と思った。でも、そこに、何か強い想いを感じた。悲しみと恋しさと、思い残した何かを感じた。
夫がいたし、夫のお父さんもいた。後日この過去生のことを、ふんわり思い出してたときに、夫のお母さんも、どこかにいた感じがした。私側の人間、私に近い人間として。
なんかすごいのを見たな、と思った。
夫との関係や、夫の家族との関係。高いところが苦手なこと。
特殊な能力を持っていることは、隠さなければいけない。見つかってはいけない。なんか身に迫って、そう感じることがある。
あと、夫の家族がカメがすごく好きで。夫のお父さんは、夫が子どもの頃に飼い始めたミドリガメを、今でも飼っている。
現実の要素からイメージを紡ぎだしてるようにも思えるし、過去生があるから、今の自分たちがいるような気もする。
いや、でも別に、お義父さんに対して、何か強い思いを持ってるわけではないけどな。
どちらでもいい、と思う。ただ、面白い。
後日談に、つづきます。
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