子育ての悩みと愛着の問題
承認欲求と私
私を見て!褒めて!認めて!すごいでしょ!!!
常に人から認めてもらいたい、いわゆる承認欲求が強い人として生きてきた。
うっとうしい奴だなぁと認識はされていたのだろうけど、本人はそこまで悩むことなくやってきた。
そんな私、最近、自分の承認欲求が邪魔に感じるようになってきているような気もしている。
次女への負い目
子育ては、我が子の承認欲求をもろに突き付けられる。こっち見てー!褒めてー!一緒にやってー!話を聞いてー!ママー!ママー!ママー!の大合唱。自分に余裕がなくなると、もう本当に耳をふさぎたくなる。
3人姉弟を育てていて、真ん中の次女を育てるのが難しいと感じるときがある。
そもそも、次女妊娠中に、私がストレスに苦しみ突発性難聴を発症してしまって、ステロイド剤の点滴を受けることになってしまった。一応、胎児への悪影響は報告されていないとのことだけど、産婦人科の医師はできるだけ短期間・少量のステロイド剤投与にとどめてほしいと、耳鼻科の医師と相談していた。
生まれてからも、長女と比べて動きが早く、やんちゃな動きをする次女についていけず、目を離した瞬間に腕を骨折させてしまったり。
2歳差で弟が生まれて、イヤイヤ期に思う存分付き合える体力・気力が母にはなく、つい声を荒げてしまったり。こだわりが強く気に入らないことがあると泣き叫ぶ次女を、なだめる余裕もなく、壁一枚はさんで耳をふさいで閉じこもってしまったり。
そんなこんなしていると、3歳ぐらいで指しゃぶりが始まって、寝る時は髪の毛を触りながら指しゃぶりをしないと眠れなくなっていた。
母としては、いろいろ負い目を感じていて、ついつい心配する癖がついてしまっていた。
人の目が気になり、母の機嫌を気にする次女。なかなか自信が持てず、人前では緊張してしまって見た目からして体中がこわばってしまう。
次女の成長
年中の終わりごろ、5歳の次女は生活発表会でコマ回しに挑戦した。紐をぐるぐる巻きにしたコマを回して、回った人から順番にその場に座っていく。
普段の練習では、すぐにコマを回せて、家でも自信満々にコマを回して見せてくれていた。だから、そんなに心配はしていなかった。
発表会当日。30人ほどいる年中の子どもたちが、一斉にコマを回し始める。次女は、やっぱり体がこわばってしまって、思うようにコマが回らない。どんどん皆がコマを回して座っていく。3人ほど最後まで残って、先生の手を借りながら、なんとかコマが回るまで頑張る。
そして、ついに。次女は最後まで残っていた。それでも、見ていて次女の集中が切れていないことは明らかだった。ここで私が心配そうな顔をしていたら、次女の心が折れてしまうような気もしていて、大丈夫、回せるよー、と安心させたい一心で念を送っていた。
会場でみんなが息をのんで見守る中、紐をぐるぐる巻いて、コマを投げる。回らない。がんばれー!と応援してくれる声も聞こえる。もう一回紐を巻いて、投げる。あ、回った。
その瞬間、見守っていたみんなが、拍手してくれて、がんばったー!回ったー!と喜んでくれる。
なんか、そんな様子を見て、回ってほっとしたー!と思うのと同時に、
あ、もう次女のこと心配しなくても大丈夫だ。と、自然に腑に落ちるのを感じた。
罪悪感と愛着の問題
春が来て、年長になった次女は、張り切って最高学年のお姉さんをやっている。
私が心配することで、次女の成長を止めてたのかもなーと思えるぐらい、立派にやっている。
心配ばかりしていたところから、安心して見守れるようになると、今まで見て見ぬふりをしてきた罪悪感が襲ってきた。
私のあの行動が次女を追い詰めていた。あのことが原因で、次女は自分のことも私のことも信じられなくなっているんじゃないか。
いろいろ後悔がぐるぐるする。
うっすらと、次女は私との間で、愛着をうまく築けていないんじゃないかと思っていた。
そこに希望の光と思える本に出会った。
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