金具ハンター青木の金具日記。vol.2
レトロな金具が好きだと前回の金具日記に書かせていただいたのですが、私の好みの金具は、レトロなだけに昔の職人さんが作ったもので、今はもうその作り手さんがお店をたたんでしまい作っていない。そういうモノが本当に多いのです。
今現在、在庫として残っていているけれど、既に生産終了としている金具。
これが『デットストック』と呼ばれる金具です。
昔の金具は、工場の大量生産!というよりは、職人さんが真鍮を削り出して一つ一つ手作りしたものや、人の手を多く介して作られるものが多かったので、どの町工場も後を継げる職人さんがいなくなれば店を畳む一択、らしいです。
そうなれば当然国産の金具もどんどん少なくなり、廉価な海外製品が市場を占めることになる。まだ、鞄の金具に関しては国産が多いのですが、いずれは電化製品や洋服のように中国産やアジアの金具が当たり前のようになるかもしれません。
今の私にこの現状を変えられる力は残念ながら1ミリもありませんが、
金具職人さんと、心躍らせてくれるデットストック達にリスペクトを込めて、今しかできない作品を作りたいなと思うのです。
、、、、という、わりと真面目なお話を
先日とある町工場の方とお話ししてきました。
(こちらの町工場へは、とある相談をしに行ったのですが、この話はまた今度!)
初めてお会いする方だったのですが、金具の職人さんだけあって金具トークはかなり盛り上がり、、、気づいたら2時間以上話し込んでました(本当居座っちゃってごめんなさいとしか言いようがない)
色々と金具への熱意を語ったからか、なんと金具やさんならではのデットストック情報も教えてくださったのです!
「ここ、、鞄の金具は少ないのですが、おじいさんが営んでいて、デットストックの面白い金具が出てきますよ!タウンページには載ってますがネットでは検索で出てこないようなお店です」
そ、、
そ、そういう情報待ってましたーーーーーーーー!!!♡
ありがとうございます!!
実際にそのお店の名前を検索したら、住所と電話番号だけは出てきたので(やはりタウンページレベルの情報笑)住所を頼りに早速行ってみました!
浅草の裏路地にひっそり。
中に入ってみると、
すごい、、めちゃくちゃ、種類がある。。
ざっと目を通しただけで軽く1時間はかかりました。笑
でも確かに、みたことのない面白いものが沢山ある、、!!
これとか、、これとか全然使い道思いつかないけどめちゃくちゃ格好良い、、⭐︎
(何作るかはとりあえず後から考えるとして、、買っとこう)
これも、、、レトロで好き、、、!!
(これも定番でシャックル既にあるけど、、これはうん、別物。買っとこ!)
特にこのピン、、、!!華奢なのに存在感があって素敵、、♡
(もはや無意識でレジに持って行ってました)
こちらは職人さんが手曲げで作ってるそうです。こんなに素敵なのに生産終了してるなんて、、、。お金があればあるだけ買い占めたいところです。
というわけで、かなり色々迷ったのですがこんな感じでお買い上げしました〜!
絶景ですね! ^ω^ )ネッ!
今日は特に気に入った手曲げのピンで、作った作品をご紹介させていただきます〜♪
まずはこちら!トレーです!
このピンは丸ではなく角棒。シンプルなデザインなので、革と金具が引き立ちます。
続いては丸棒のピンで作ったペン立て!
テンダーと床革(トコガワ)を2枚貼り合わせてぽってりさせた本体をピンで留めて曲線を作っています。
どちらも金具が主役のシンプルなアイテムです^^♪ 机にあったらテンションちょっとだけ上がりそうです!
トレーは既にsold outとなってしまったのですが、ペン立てはこれから販売します。
使用する床革の色が毎回違う事と、ピンが手元に少ない為今はネット販売が出来ないので、しばらくは店頭に置いて現品のみで販売しようと思います。ネットはいつか折を見て、、!
気になった方はストーリーズに載せますので、お気軽にDMください^^
またデットストック金具で新作やサンプルを作ったらお見せしますね〜!
それでは、また!
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