【読書】葉村真樹著 破壊―新旧激突時代を生き抜く生存戦略
お久しぶりです、みっくんです😄
最近はコロナの影響で世の中の仕組みが大きく変わりそうな雰囲気がありますよね。そんな中、自分はどう生きていくのがよいか思考がまとまらずもやもやしており、読書などのインプットに力を入れているので、読んだ本を紹介したいと思います。
<今回紹介する本>
今回紹介するのは、葉村真樹著の「 破壊―新旧激突時代を生き抜く生存戦略」です。
著者の葉村さんは現在東京都市大学で教鞭をとられているのですが、もともとは経営コンサルやGoogleの日本法人、LINE執行役員などを歴任された方でして、葉村さんの経歴を通してみてきた過去の価値観の破壊と新しい価値の創造がつづられております。
このコロナ時代、多くの破壊と創造が発生するので参考になる一冊です。
<本書で印象に残っている言葉>
著者は今後生き残っていくうえで次の3つのことが大切だと言っています。
①人間中心に考える
②存在価値を見定める
③時空を制する
本書では、「他者(顧客やユーザー)が求めている価値」と「自分ならではの提供価値」の重なる部分に『存在価値』だと。
本書で出てきた例をあげましょう。
Googleの場合、
「他者(顧客やユーザー)が求めている価値」=気軽にあらゆる情報について知りたい
に対して、
「自分ならではの提供価値」=独自の検索技術とそれを支える情報システム基盤
このため、Googleは自社の存在価値を規定するミッションステートメントは下記としています。
「グーグルの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです」
このような形で①②を満たし、google検索というプラットフォームを構築することで③を制したことで、検索=googleという成功を収めたということです。
この考え方は多くの成功者に当てはまります。
例えば、世界で初めて自動車の量産をしたヘンリーフォード。彼は次のような言葉を残しています。「もし私が顧客に何が欲しいのかということを尋ねたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう」と。
顧客は本当は『移動時間を短くしたい』という願望を持っているのに、何が欲しいかといわれると、自分の持ってる知識の中での手段をこたえるため、本当の願望にたどり着けないということですね。そうしたときに上記にある①②③に基づいて新しいもの(馬社会から車社会)を提案したからこそ、フォードは大きな成功を収めたのです。
①②③どれも考え方は普遍的だが、そのときの願望や時空の制し方は異なるということでしょうね。
<今の時代に必要なもの>
本書で時空の制し方の現代版はコミュニティであり、その中で生まれる『評価』ではないかと書かれています。
身近な例でいうと食べログ。
食べログというコミュニティの中で高評価を得ると、検索の上位に出てきたりおすすめとして出てくるので、成功するということですね。
ここからは私の所感なのですが、個人レベルでも同じことだと思います。仲の良い友達からよい評価が得られていれば、いい話が来ます。身近な例で行くと、あなたが友達から「彼氏が欲しいけどいい人いない?」という相談を受けた際、評価の高い人を紹介しますよね?そのような形で仕事などにおいても、個人レベルでまわりまわってくることもあります。
ただし、どんな情報が回ってくるかはそのコミュニティに属している人によって変わるので、「どのようなコミュニティに属するか」、「その中でどのような存在になるか」を意識することがこれからの時代大切なんだろうなと思いました。信頼関係ができていればいざというときに助け合えますしね。
<最後に>
「It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change」
本書にも出てきたのですが、こちら「種の起源」で有名なダーウィンの言った言葉で日本語に訳すと「生き残る種とは、最も強いものではない。もっとも知的なものではない。それは変化に最もよく適応したものである。」というもの。
今の時代、短いスパンで大きな変化が発生しています。一昔前の勝者も気を抜くとすぐに敗者になります。変化を意識しながら自分の存在価値を示していきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました👏
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