カナダでの出来事①〜人への接し方の違い〜
私は国内海外問わず旅行が好きで1人旅も多くしている。海外だと旅先で英語を話すことは多いのはもちろんであるが、最近は国内でも外国人旅行者が多く、観光地やホステルで英語を話す機会が増えた。そんなとき、私は積極的に外国人に話しかけるようにしている。それは、英語を喋ることが好きだからだ。(好き≠流暢)
今まで、英語の授業などで決められた「会話」をしてきたが、そんなのは超おもしろくなくて、結局日本人同士なので困ったら日本語を使うという逃げがあり全然実践的ではなかった。しかし外国人と話す英語は「生きた」言語であり動きがあるのでとても楽しい!違う母国語の人とお喋りできるなんて英語バンザイ!
それではなぜ私は、大学生になって英語で会話する楽しさを知ったのか。自分なりに考えてみたところ以下の3つを思いついた。
1.語彙力が乏しく曖昧な表現はできないため、ストレートに物事を伝えられるから
2.理解に時間がかかるため一生懸命話を聞き話すのに呼応して相手も自然と一生懸命になってくれるから
3.単純にできないことに立ち向かうのが好きだから
3つ目は私の性格が関連しているが、外国人と「得意ではない」英語を話すことは私にとって「できることが増える」ということに繋がるため楽しいと感じるのだと思う。
そんな英語を介したコミュニケーションの中で私が学んだことを少しずつ残しておこうと思う。
前置きが長くなったが、ここからが本題。
今日、私は初めてカナダのバンクーバーを訪れた。
今まで、フィリピン、韓国、ベトナムを訪れたことがあるが、4ヶ国目にして初めてのアジア圏以外の旅。
羽田から4時間のフライト、北京でトランジットし、さらに11時間のフライトでバンクーバー。家を出てから30時間ほどがたったが、家を出たときの日付と同じなのでなんだか得した気分だ。(ただの時差)
バンクーバーに来た目的は、「チャイルドケアのボランティア」が主要ではあるが、個人的にはホームステイでこの地の生活を体験するというのも大切な目的である。
そしてフィリピンからの移民であるホストファミリーのママと初めて話したときに私は、人への対応が日本人と異なる部分があることを感じたのだ。
ママに会った私は笑顔で簡単に自己紹介し「短い間ですがよろしくお願いします!とても楽しみにしていました!」と言った。するとママは「こんにちは!私のことはママと呼んでいいからね!会うのを楽しみにしていたよ」という返しに続いて「You’re good personality,happy person,like me!」と言ってハグしてくれたのであった。私にはこの一言がとても衝撃的だった。
なぜなら今まで、初対面の人に「いい笑顔だね!」と言われることはもあったが、いきなり面と向かって「性格がいいね!」と言われることはなかったからだ。そしてそれがお世辞を言っているようにも感じられなかったからだ。
日本では初対面の人に対して「きれいですね」など外見に対する褒めの言葉をよく聞くが、だいたいがお世辞に聞こえるし「褒めている」感が否めない。しかし今回私は、初対面でいきなり「自分を丸ごと受け入れられてもらえた」と感じたのである。「褒められた!」ではなく。
「褒められる」と「受け入れられる」は似ているが、「褒められることをする」ことは「受け入れられる、認められる」ために必要な「手段」のようなものだと私は今まで感じていた。だが今回は、「褒められる」ようなことは何もしていないのに「受け入れられた」のである。だから私にとって衝撃的だった。
彼女は最初から私の全てを受け入れようとしてくれた。
はじめにその思いを抱いたため彼女への信頼度はとても高い。そして、彼女が言ったように私たちは” happy person “であるため相性もばっちりだったのも幸いし、(必要以上に食べ物をくれようとするところ以外は。笑)彼女と私の距離感は、まるで本当の親子のそれであった。
You’re good personality.
彼女のこの一言のおかけで、私は自信を持つことができ、彼女の家族や友人、仕事仲間とも良い関係を築くことができた。彼女には本当に感謝している。
私も彼女を見習って、たとえ初対面の人であったとしても、まずその人「受け入れる」こと、そしてそれを「相手に真っ直ぐに伝える」ということを実践したいと思った。
彼女の家族への思いや友人への態度からもたくさん学ぶことがあったので次回はそれについても記そうと思う。
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