ボカクラ(アニクラ)VJを始めよう!
必要なもの
パソコン
最近のPCはUSB-Type Cしか無いものも多く、別途「Dock」が必要になる場合もあるので、外部出入力端子の優先順位として、USB-A 2口以上>HDMI>LANを念頭に購入の際は検討してほしい。
Macbook(筆者はMBPを使用)
おすすめはMacbook Pro(M1プロセッサ以降のAirでも可)
性能は高ければ高いほどいい。
中古で30000円〜50000円程度のものが手を出しやすい。
('23.12.11追記)ちなみに筆者のMBPはこんな感じ。
VDMXを3レイヤー構成でなんとか動く程度。
諸事情でOSアプデしてから動きがもっさりしてる気がしますww
Windows
Windowsの場合は、ゲーミングノートブック一択なので選択肢が狭まりがち。
こっちは中古の出回りが少ないため、新品で購入すると15万円〜。
VJソフト
VJソフトは動作環境を調べる目的で試用版があるものが多い。
ウォーターマーク(ロゴ)が入る、機能制限等あるが自分の使っているPCで動作するのか不安な場合は一度試用版で確認するのがおすすめ。
VDMX(Mac専用)
フリー版でも十分使える。
プロジェクトファイル(設定とかを保存するもの)の作成が出来ないが、読み込みは出来る。
製品版は349ドル、BLACK FRIDAYや学割、「飢えたアーティスト割」等を利用することで割引もあるので、比較的手を出しやすい。
GrandVJ2(Mac/Win対応)
日本に取り扱い代理店があり、VJソフトとしては安定的で使用者も多い。
製品版は約40000円程度、プロジェクションマッピングの出来るXT版もあるが、ほぼいらない。
PCスペックが高くなくても動作はする。
Resolume(Mac/Win対応)
かっこいいVJがよく使っているイメージ。
正直触ったことが無いので、使用感は不明。
製品版はVJソフトの中で随一の高額で、ユーロ建てのため為替市場の影響を大きく受ける。
BFで半額程度になるなど、購入、導入のチャンスはある。
PCスペックが要求されるので、使っているVJはみんな強い。
Virtual DJ(Mac/Win対応)
正確にはDJソフト。
映像素材の読み込みが可能なため、簡単なAB切り替え程度のVJが出来る。
製品版は299ドルで、BFでの割引も無いため円安の昨今では手を出しにくい。
対応ファイルが.mp4を始め、.flvや.wav、.AVI等の再生可能な対応ファイルが多いのが最大のメリット。
Serato Video/recordbox Video(Mac/Win対応)
DJをやっていて、VJも少しやってみようかな、という時に選択肢に入る。
動作が重いため、VJとして使っている人は少ない。
使用感はVirtual DJに近い。
OBS
メインの用途としては配信者がゲーム画面等をキャプチャして出力するためのソフトだが、Youtubeのピクチャインピクチャ機能を使い、VJ的に使うことも可能。
あまり使ったことがないので、詳細はググってください。
外部ストレージ
HDD
大きく分けて2種類。
大きくて電源の必要な据え置きタイプと、小さくて電源が不要なポータブルタイプ。
据え置きタイプは大きく電源が必要になるが比較的価格が安く、内蔵HDDと外部ケースで市販品よりも安価に導入することが可能。
ポータブルタイプは小さいが安定性が据え置きに比べ低く、高価になりがち。
ただし、電源が不要なためコンセントに苦労するVJにとってはケーブルが1本減るだけでもその価値は大きい。
また、荷物が多くなりがちなVJで軽いポータブルタイプは使い勝手が良い。
筆者は4TBのポータブルHDDを使用。
容量は3〜4TBあれば必要十分。
SSD
以前は書き込み制限等でHDDに劣る存在だったが、性能が上がりVJ用途でも十分耐久性があり選択肢に入ってくる。
HDDに比べ、大容量タイプは高価なため手が出しにくい。
HDDとは比較にならない程高速に動作するため、一分一秒が惜しいVJとしてはとても欲しい
Dock・USB HUB
Dock
USB-Type C搭載PCをUSB-Aや、HDMIを使えるようにするためのデバイス
現場でこれを忘れると詰むので、なるべくPCに標準搭載されているものがおすすめだが、最近のPCは仕方ないので買いましょう。
USB HUB
電源付きのものか、なければUSB 3.0が使えるものがおすすめ。
電源付きであれば接続デバイスの給電をPCに代わりUSB HUBで行うことが出来るのでPC自体の負荷が下がり、PCのUSB端子のタコ足配線を防ぐことが出来る。
上記のDockを買った場合でもあったほうが◯。
最低4口程度あれば問題ないが、口数が増えると価格も上がるので要検討。
映像ケーブル
HDMIケーブル
4K対応等の記載があるものもあるが、基本的になんでもいい。
2〜3mと5m程度の2本を持っておくと、現場でのトラブルが回避出来ることが多い。
最近はダイソーでも売っている場合がある。(以前使っていた)
コンポジットケーブル
いわゆる「黄色端子」ケーブル。
都内のイベント箱はほぼHDMIになっているが、たまーにこれが必要な場合があるので、こちらも2〜3mと5mと2本程度持っておくと安心。
スキャンコンバーター
端子の信号を他の端子の信号に変換する際に必要。
例として、HDMIをコンポジットに変換やその逆、DVI端子をHDMIに変換する等、変換元・変換先でAmazon等で調べると出てくる。
価格はピンキリで1000円台のものは安かろう悪かろうも多く、当たり外れもあるので注意が必要。
最強はRolandのVC-1−SCだが、「こんなものもあるんだー」程度に。
ヘッドホン・イヤホン
ヘッドホン
ボアクラ・アニクラVJの特殊スキルに「リップシンク」というものがあるが、歌詞の出ない映像の際に必須。
正直なんでもいい。
有線タイプはケーブルが2〜3m程度あるもの、無線タイプは「ATP-X LL」という規格に対応しているものと、専用レシーバーが必要。
イヤホン
有線、無線のメリットはヘッドホンと同様。
ヘッドホンは重くかさばるため、イヤホンを使うVJも多い。
無線タイプはヘッドホンに比べ高価になりがち。
※リュック・キャリーケース
機材が全部入れば問題なし。
リュックのメリットは、移動の際に階段でも上り下りが楽、両手が開くこと。
キャリーケースはリュックに比べ大容量なので、大型機材を持ち運ぶ際に便利だが、階段がキツイのと機材を出した後邪魔になるというデメリットもある。
すでに持っていれば問題ないが、新しく購入するのであれば、普段使いも合わせて検討することをおすすめ。
※コントローラー
キーボードとマウスでは操作が面倒な時があるので、コントローラーがあると便利。
ただし、USBの穴を1口使うのと、荷物が増えるため慣れてきたら検討してみるのもいいかもしれない。
よく見るのは、Korg nanoKONTROL2やNovation LUNCH PAD、AKAI APC-40 mk2等。
Virtual DJを使うVJは Numark DJ2GO2等の小型DJコントローラーが多い。
※スイッチャー・ミキサー
スイッチャー
基本的に誰か持っていれば、箱にあれば不要だが、数千円程度で手に入るのであれば便利。
若干専門的な話になるが、映像の信号が切れるため、環境によってはPC側の設定をやりなおす等の面倒が発生する。
よく「スプリッター」と間違えることがあるが、スイッチャーは「切替器」で、スプリッターは「分配器」なので用途が全く違うので誤って購入しないように注意。
ミキサー
複数人のVJが入る際などに便利。
スイッチャーと違い、映像信号が切れないためスムーズな切り替え、転換が可能になるが、「始めよう!」って人が購入するには高価な機材になるので、今後のためにあれば……くらいに思っておこう。
人気どころは、Roland V-1HDやV-02HD、Blackmagic ATEM mini(正確にはスイッチャーだが映像信号が切れないためミキサーとして紹介)
4in2out、2in2out等対応する入出力数によって価格が変動。
※Youtube Downloader
最近のYoutubeをキャプチャするピクチャインピクチャでは不要だが、動画素材をダウンロードしてHDDやSSDに保存する際に必須。
もっとも、「違法ダウンロード」には気をつけよう。
(注:本稿は違法DLを推奨するものではありません)
WEBサービスや、フリーソフトも多い中、有料ソフトを使うのも選択肢に入る。
安価で便利なのはVideo Proc Converter(Mac・Win対応)
Youtubeの公開プレイリストを丸っとDL出来る。
https://jp.videoproc.com/video-converter/
その他
電源タップ
DJブースはDJ機材があるので電源に困ることは少ないが、VJブースは場所によっては電源確保に難儀することも多い。
ダイソー等で2〜3m、3口くらいあるものを購入するのがおすすめ。
自分の接続する機器の口数+1〜2口あると使い勝手がいい。
養生テープ
何かと便利。
ガムテープは粘着力が高いため、養生テープがおすすめ。
設置した機材を固定したり、タイムテーブルを貼り付けたり、ドリンクホルダーにしたり……活躍の場は多い。
普通の緑色のもので問題ないが、見栄え等考えるのであれば黒色などあると便利。
検索ソフト
Windowsであれば「File Seeker」
Macであれば「Easy Find」(リスのアイコン)