見出し画像

「気持ちに寄り添う」と「気持ちを受け入れる」の違いに気づけなかったはなし。

うちの息子は2歳くらいから
かんしゃくとこだわりが強い子でした。

一度スイッチが入ってしまうと
もうどうしようもなかった。

初めは寄り添ってみる。
それがダメなら怒ってみる。
それでもダメな場合は手が出ることもあった。
でも、息子のかんしゃくは終わらない。

毎日、毎日、一日中そんなことが繰り返された。
頭がおかしくなりそうだった。

例えば、朝起きた時。
息子が起きたタイミングで
わたしが勝手に外着に着替えていたら
スイッチが入る。
もう1度パジャマに着替えるまでかんしゃくはおさまらない。

外から帰ってきた時。
靴から始まり、帽子、かばんと
順番に脱いでいけないと
スイッチが入り
何度もやり直してと怒る。

あとはエレベーターボタン押したかった問題とか。

それ以外にも地雷が多すぎて
いつしか息子の機嫌を伺うようになっていた。

あの頃のわたしは
無理やり言うことを聞かせることを
ダメだと思っていたのだ。
「いい母親像」に縛られていた。

「気持ちに寄り添うこと」が正義だと
思い込みすぎていた。

いや、気持ちに寄り添うことは良いことだったんだろうが
それを受け入れて、子供の言うことを聞くこととは違ったのだ。

しっかり、毅然な態度で
出来ないものは出来ないんだと
コツコツ伝えれば良かったんだ。

そして、無理やりにでも
理不尽に思うような内容でも
言って聞かせて良かったんだ。
わたしの心を守るためにも。

だから、息子もそんな中途半端な状況に
どうしようもなかったのかもしれない。

きちんと叱ってさえいれば
かんしゃくが治まる時期も早かったのかもしれない。
息子はこんなわたしにきちんと叱ってもらいたかったのかもしれない。
本人も止めて欲しかったのかもしれない。

それは本人に聞いてもわかんないだろうな。

ただ、かんしゃくの息子を前にして
ずっと落ち着いて冷静に叱るのは
正直難しかっただろうなとも思う。

だから、あの頃のわたしは
あの頃でめちゃくちゃ頑張っていたんだと
教えてあげたい。

初めての子育てで
これでいいのかな?これで良かったのかな?
って、手探りだったから。

あの頃の経験があったから
このことに気づけたのだと思うことにする。

今は、息子も中学生になり
かんしゃくもなく穏やかな日々を過ごしています。

ただ、今度は反抗期に入ってしまってるの
まだまだ息子との戦い?は終わらないみたいです。


読んで頂きありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!