夜と霧 1

最もよき人々は帰ってこなかった

いつ死ぬかわからない,それでいて,運が良ければどこまでも長生きできてしまう社会で,どのように生きていくべきであるのか,というのは全く明らかではないように思われる.それどころか,むしろ,今までのどの時代にもない考え方が必要であると思い,この本を改めて手に取った.

この本が実感を持って読まれ,必要とされる社会になったことには,私は深い悲しみを覚えざるを得ない.


前にもどこかで述べたかもしれない; 「生きることは醜い,しかしながら,生きているあなたは美しい」
この相反するような価値をどのようにして正当化し,そこに潜む問題をどのように解決するのか.

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