運命をも変えるCHEESECAKE ep1
わたしの紹介です。
奈良県生駒市で、店主手作りのお料理やスイーツでお客様の心を満たす小さな店をひとりで営んで12年目(現在13年目を頑張っています)。毎日毎日、一生懸命を積み重ねてきました。
映画「ニューシネマパラダイス」をご存じですか?私はあの映画が大好きです。なので、当店は「お客様の人生と共に」というテーマを大切にしていて、トトとアルフレード、映画館(パラダイス座)そんな感じでありたいなと思っています。映えるという、消費されるだけの店の在り方ではなく「ここに来たらホッとする」そういう場所、家のような、温かな場所です。
田舎の子、子供の頃の記憶。
私の母は、栄養士の資格を持っています。栄養士の資格を持った専業主婦です。子供の頃住んでいた家から小学校がとても遠かったんです。その距離を、毎日毎日歩いて登下校します。
長い道のりを、空を見上げたり、空想にふけったり、犬たちに挨拶したり。当時、犬は「動物」という感じで、今だと虐待だって言われちゃうような、鎖で繋ぎっぱなしとか、洗ってないとか、ご飯をあげてないとか、そういう飼い方が普通だった時代です。ご飯もドックフードなんて贅沢だと、ほとんどの家が残飯をあげていました(今から思えば本当にすごい昭和の風景ですね)。ご飯をもらえてなくてやせ細った犬にも会いました。そんな犬には、給食のコッペパンを持って帰って、あげてました「ご飯だよ」。そんな寄り道をしながら、毎日が冒険でした。
味と匂いと記憶と想い出
家が近づくと、いい匂いが漂ってきます。
姉と私が、学校から帰る時間に合わせて、母がお菓子やパンを焼いてくれていました。家から香って来るバターの匂い、パンの焼ける匂い、玄関に靴を放り出して「ただいま~」と、走って台所に向かいました。
母から「こたつの中にパンがあるから気を付けてね」って言われて、こたつを覗くと、ぷくぷくとパンが発酵中、そんな事も多かったです。パンは時には縁側でも発酵していました。
学校では色々な事がありました。
嫌な事も有ったり、友達と喧嘩したり、小さな心は傷ついて泣きながら帰った事もありました。もちろん、ほとんどが楽しい事でしたが、しょんぼりしている日は特に、母の焼いてくれるお菓子が「元気の素」でした。
リプトンの紅茶が木箱に入っていて、味も分からないのに「どれにしようかな?」って迷いながら、母のお菓子が焼けるのを待っている時間は、本当に幸せな時間でした。紅茶にお湯を注いで、母の焼いたケーキやパンを食べながら、学校で有った事を全部一気に話していました。その頃は自分の事を私ということが出来なくて「mumuちゃんな、こんな事あってな、こんな事もあってんで」と、母に話す時間は、安全地帯。安心の時間でした。
ご褒美チーズケーキ
心を込めて焼いているチーズケーキですが、開店して間がない頃「ご褒美チーズケーキ」だと、色々な店で話して下さるお客様がいらっしゃって、美容室に行くと「うちのお客様が、akaiitoのチーズケーキはご褒美チーズケーキだって言ってましたよ」と言われ、整骨院へ行くと「akaiitoさんのチーズケーキご褒美チーズケーキだって患者さんが言ってましたよ」そんな事が度重なって、そのごチーズケーキを極めてゆく事に決めました。そして、お客様に愛されて誠実に12年目です。
みなさまの人生と共に
お客様にとって、人生の中の「幸せな想い出の味」でありますように。一口食べると心に幸せが広がる、そんなお客様の安全地帯であれるよう、心を込めて手作りしています。これから、ECサイトで全国の皆様にもお召し上がりいただけるように整えているところです。
ちいさな店の心のこもったチーズケーキの物語、応援していただけると嬉しいです。
初めての記事で、読みにくい部分があると思いますが、今後改善してゆきたいと思います。
ひとりぼっちで毎日奮闘しています。 サポートありがとうございます。