VMの事前確認
今週はちょっと余裕もあるので、VMの事前予想でもしてみようかなと思います。
まず、東京マイルコースから見ていきましょうか。
過去記事:東京芝コースの分析
https://note.mu/lohengrin/n/nc9ba018b227e
東京マイルは2ターンで起伏もあるコース、隊列決まるまでの距離もあり、逃げの騎手の思いによって、かなりペースが変わってくる、瞬発戦、消耗戦、どちらに触れる可能性もあるコースになります。
ポイントとしては、消耗戦にするにはなかなかの技量が必要なレースで、ちょっとペースを間違えると逃げ馬は歩いてしまうので、下級条件だと差し優勢のイメージなのですが、上級条件、特にG1だと消耗戦でしっかり流すレースをした場合、差し込みはかなり難しいレースになることも事実。
このレースの中心は先行できてペースも握るアエロリット。
まず、好走になった毎日王冠を見ると、
12.8 - 11.0 - 11.5 - 12.0 - 11.7 - 11.7 - 10.9 - 11.2 - 11.7
の逃げをうってます、番手はキセキ、豪華ですね。
スタートは早め、キセキとステファノスが主張するも外からじっくりいって単騎になり、そこからは弱めに流しつつ、直線から追い込みを開始、中腹で突き放して、そのまま押し切りました。
次に安田記念。
12.2 - 10.8 - 11.2 - 11.3 - 11.3 - 11.4 - 11.4 - 11.7
ウインガニオンが逃げ、レーヌミノルがいき、3番手内で潜む。
わかりやすいぐらいの消耗戦で、最後まで緩まない厳しいレースを前が垂れてきて早めに先頭になる形できつい競馬、最後はモズアスコットの内差しでスパッと切れられて2着。
去年のVMについては、
12.4 - 11.3 - 11.5 - 11.6 - 11.5 - 11.1 - 11.2 - 11.7
で4着、これは前付けしたものの、脚力勝負になっての切れ負け。
わかりやすい瞬発になったら、この馬はダメですね。
ノリさんはこの馬に新馬からずっと騎乗していて、やっとここで戻ってきた、馬キャラは理解しているだろうし、行きたい馬がいくなら番手に控えるでしょうが、この馬が先行勢の中心になることは間違いなく、想定されるラップについては、「アエロリット番手、クロコスミア or ミッキーチャーム逃げの消耗戦」か「アエロリット逃げで緩みと加速を繰り返す消耗戦」になると予想、どちらにしても、瞬発戦で来ている馬は軽視したい。
具体的には、ノームコア、プリモシーン、レッドオルガ、ワントゥワンあたり。
まず、前哨戦の阪神牝馬Sのラップはこちら。
12.5 - 11.1 - 12.0 - 12.3 - 12.1 - 11.0 - 11.0 - 11.6
テンそこそこ、中盤緩むも3F戦、クロコスミアは好発なものの控え、 ミッキーチャーム、アマルフィコーストはうまく先手づき、THE豊さんの逃げで、1F早めの仕掛け、ロンスパ戦にうまく持ち込み、後方勢用なしの展開に持ち込んだ。
阪神マイルと東京マイルだと、中腹の隆起がある分東京マイルのほうがきついものの、これだけうまく消耗に持ち込んでいるのであれば、今回も強気逃げうつことで勝機があることはわかるはず、特に継続騎乗の坂井、川田。
その中でしっかりと勝ち切ったミッキーチャームは同一形態のレースになるなら無条件評価、秋華賞は究極の消耗戦、ばけものには負けましたが、前で勝負できたこの馬だけ、府中マイルと条件は全く違うものの、強気ハナ切れれば。
秋華賞のラップ。
12.1 - 10.9 - 12.7 - 12.1 - 11.8 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 11.8 - 11.9
入り早く、そこから緩みは入っているものの、緩んだ箇所のない消耗戦。
あと、消耗戦で期待したいのは、レッツゴードンキ。
スプリント戦でも勝負できるほどの消耗好きで、阪急杯も、
12.3 - 10.9 - 11.2 - 11.3 - 11.3 - 11.3 - 12.0
この緩まないかなりきつい心肺勝負で、前総崩れの中唯一残しての2着。
G1消耗でこの馬を買わないのは無謀かなと。
あと、消耗戦で期待できるのは、意外に見えますが、 ソウルスターリング。
クイーンSのラップなのですが、
12.1 - 10.8 - 11.5 - 12.1 - 12.6 - 12.5 - 11.8 - 11.3 - 11.5
と最後瞬発に見えるものの、テンがかなり早く入って、緩んでからの瞬発勝負、仕掛け早めで最後はディアドラに突き放されましたが、最後まで止まらずにしっかり走れている部分で消耗戦によっても好勝負できる素材はあるとみています、近走瞬発戦で全く勝負できていない部分もあり、消耗戦で変わり身を期待できるなら。
ということで、事前はこんな印のイメージに。
◎ミッキーチャーム
〇アエロリット
▲レッツゴードンキ
★ソウルスターリング
△クロコスミア
△カンタービレ*秋華賞消耗好走評価
△ラッキーライラック*地力評価
△フロンテアクイーン*ロンスパ戦なり前死亡消耗戦で
あとは、枠順と調教あたりを見て上げ下げ。
アエロリットはよほど状態が悪くない限り、3着軸は堅いでしょうが、人気差がミッキーチャームとどれくらい出てくるのか、レッツゴードンキは東京マイルでどれくらい舐められるのかを確認したいですね。
あとは、消耗戦と考えると、それだけで外枠は苦しいです、ポジション楽に取れる馬を中心に考えたいですね。
ではでは。
いつもありがとうございます!