パドックをみてみよう(初級編)

パドック推奨、なんて言っていますが、実際何を見ているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

Twitterをみても、パドック推奨をしている方は多いものの、どのあたりをチェックしているのかは皆さん、千差万別だと思います。

今日は、あくまで私の見方として、何を見ているのか、とまずは何を見ていけばいいのか、を簡単に書いてみようと思っています。

また、皆様パドックをなんとなくみていらっしゃる方も多いと思うので、少しでも見るヒントになればと思います。

まず、パドックチェックですが、馬体を見れば、勝つ馬が全てがわかる、なんていうツールではないと思っています。

このあたりで幻滅されるかたもいらっしゃるかもしれませんが、皆様も、
「この馬は調教いいよね、栗東坂路12.0であがってるし」
みたいなチェックをされてる方も多いと思いますし、
「このレースで一緒に走ってて、着順この馬のほうがいいから軸にしよう」
というのもあるかと思います。

パドックも同じように、「他の馬に比べて調子が良い馬を選べる」、「コースにあった馬を選べる」、「他の馬より素材が良い馬がわかる」一つのツールだと思っていただくと、わかりやすいかと思います。

まあ、もし全部がわかるというのであれば、まず負けないので、仕事を今すぐにでもやめていますね笑

では、具体的にですが、パドックで私が何を見ているかというと、以下のポイントとなります。

1.馬体のバランス
2.踏み込みの深さ/浅さ(蹄)
3.筋肉のボリューム*特にダート
4.筋肉の柔らかさ*特に芝
5.馬のやる気
6.毛づや
7.コースにあった馬体か

例えば、「調子が良い」、と推奨で書いたりします。
これは、上記を相対的に判断をしていて、馬にやる気があるように見え、けづやが良く、馬体のバランスが整ってきた、という意味合いになりますし、
「素材が上」と書いた場合には、筋肉のボリュームが大きいか、柔らかいか、踏み込みがしっかりしているかどうかを示します。

まあ、当たり前じゃないか!という内容なのですが、この判断を流れていくパドック映像の中で、判断をしていくというのは、至難の業ですね。

なので、パドックを見るとき、初心者の方は何を見ていけばいいのか、を書いてみると、このあたりかなと思います。

①.厩務員さんが引っ張られているのかと外々を回って歩いているか

馬のやる気は個人差がかなりあるので、当日のパドックで初めて馬をみた場合に、判断するのは結構難しかったりします。
比較的簡単にわかる内容としては、厩務員さんが馬を促して歩いているのか、自分から歩いているのか、かなと思います。
馬も人間と同じように、気合いが入るときには自分から歩を進めていきます、この場合、厩務員さんが引っ張られていくような動きになりますし、歩きが早くなると、前の馬に追いついてしまうなどもあるので、外々を回していくことになります。
歩くスピードが速いだけではだめで、単純に厩務員さんが促していることも多いので、あくまで自分から歩いているのを探すのが大事です。
また、一般的に2人で引いているケースもありますが、個人的にはあまりアテにはならないかなと思いますね。

②.コースにあった馬体を選ぶ
皆さんもイメージがあると思うのですが、ダートの単距離馬、といったら、胴が詰まっていて、足が短く、筋肉量が多め、芝の長距離馬といったら、足がすらっとしていて、胴が長く、筋肉がしなやかといった感じだと思います。

未勝利戦だと、ダートの短距離でも、芝の長距離馬みたいな馬も多く出走しますし、逆も多いので、コースにあった馬体、を事前にイメージしておくと、パドックを見たときに、近いのか遠いのか、判断がつきやすいと思いますし、違った結果になった場合、どのあたりが?と確認がしやすくなると思います。

私の場合には、胴の長さと足の長さをざっくりメモして、同じ条件で走る場合、この2つが一致しそうな馬を中心に考えていきます。

中山ダートだと、筋肉ムキムキで胴が短い馬をチョイスしていくのが無難なのですが、季節や雨など、ダートの乾燥具合によって、好走する馬体は意外に変わってくるので、当日にチェックしていくと一番良いですね。

この2つと、一般的によくあるような、毛づやだったり、歩き方だったりを組み合わせると、パドックでよさそうな馬を発掘できるのではないでしょうか。

初級編ということで、このあたりで一回閉めようと思います。

気が向いたら、中級編や返し編も書いてみますね。

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ローエングリン
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