エリザベス女王杯の過去走チェック
今週から海外騎手が一挙に来ることになり、ペースなど色々考えることが多くなってきますね。枠がでないと考察そのものは難しいので、考えるポイントだけ先に簡単ですが、記事を挙げておきます。
【コース体系】
京都2200m外回りコース。
ほぼ平坦なのですが、ポイントは2つ。
(1)スタートしてから1角までの距離が397mと長め。逃げ争いはコーナーまでにほぼ決着する
(2)向正面中盤から3角についてのアップダウン、ここの過ごし方がレースの肝。坂の段階でのペースアップの有無でいったいったなのか差しレースなのかが変わってきます。
では、とりあえず4年分のレースラップを。
★2018
12.3 - 11.2 - 12.9 - 12.7 - 12.3 - 12.5 - 12.5 - 12.0 - 11.6 - 11.4 - 11.7
1.リスグラシュー
2.クロコスミア
3.モズカッチャン
→わかりやすい逃げ優勢パターン。1角までに先行争いが決着し、そのまま息をしっかり入れてスローに。じわじわ加速して、最後は4F加速ラップ。
クロコスミア 絶好の展開を地力でリスグラシューがひっくり返した、という内容ですね。スパート距離は長めでスタミナ要素も必要な内容。
★2017
12.5 - 11.3 - 12.7 - 12.8 - 12.7 - 12.8 - 12.9 - 12.2 - 11.6 - 11.2 - 11.6
1.モズカッチャン
2.クロコスミア
3.ミッキークイーン
→比べてわかりやすい、もっと2018よりもっと緩んだ展開。
クロコスミアとしては脚力戦要素が高まってしまった分、モズカッチャンに差されてしまった印象。2018ペースぐらいでいったら勝っていたかな。こちらは脚力戦。ミッキークイーンは進路とポジション負け、物理的にこれ以上の差し脚期待は苦しく仕方がなかった。
★2016
12.5 - 11.2 - 12.8 - 12.7 - 12.6 - 12.6 - 12.5 - 11.9 - 11.5 - 11.2 - 11.4
1.クイーンズリング
2. シングウィズジョイ
3.ミッキークイーン
→2018に酷似しているラップ。逃げたプリメラアスールが14人気5着の時点でお察しの前有利消耗戦。内をさばいた クイーンズリングのデムーロ好騎乗が目立つ。ミッキークイーンはここでも進路が外で厳しくなった。
★2015
12.7 - 11.0 - 12.4 - 12.4 - 12.2 - 12.8 - 12.7 - 12.4 - 12.0 - 12.6 - 11.7
1.マリアライト
2. ヌーヴォレコルト
3.タッチングスピーチ
稍重で時計かかったパターン。ラップ構成は2016,2018に似ているものの、違いは直線入って時計ががくっとかかっているのはウインリバティ大逃げで止まったため。大逃げなのにラップが似ている、という状況。後方集団は相当ゆったりしたペースで入って、相当な脚力戦になっている。
ということで、逃げ馬により、スローで動き少なければ脚力戦、スローで入って加速位置早めに設定すれば消耗より、というイメージでいいかなと。
とすると、ポイントはクロコスミア、ゴージャスランチ、サラキアの動きに注目、前2頭はどちらも当初鞍上からの変更。
クロコスミアはそんなに難しい印象ではない馬、鞍上の意識によってペースが決まってくる。ゴージャスランチは幸騎手騎乗、陣営オーダー最優先。陣営的にも一発狙おう感がでているより着拾い優先に見え、スロー感が高そうではある。サラキアは高速馬場での逃げ好走で強く行く条件がなくなってしまっている(高速馬場はスピードにのりやすい状況)のため、こちらも強く行く印象にはない。
クロコスミアの鞍上、枠、土曜日の馬場、天気によってペース想定は考え直すものの、今のところはスローよりの2017イメージになる気がしており、ポジションがそこそことれる脚力のある馬、できれば京都で好走できる坂を使えるじり脚タイプ。が好走しやすいかなと。
ではでは、まずはこのあたりで。