ダート1400は微妙な距離(3/2回顧)
今週もサボらずに回顧、ということで、1Rピックアップをしながら、自分が思っていることを書いていければと思います。
今週は土曜日の阪神8Rを取り上げて話をしてみます。
まずは私の推奨はこんな感じでした。
時間の関係で馬の短評しか書いていなかったですが、もうちょっと深掘りしてみます。
まず、1400という距離は芝もダートもなのですが、非常に考えるのが難しい距離で、1200に比べ1ターンで大体3角までの距離が伸びるレイアウトになります。
これはどういうことを示すか、というと、当たり前ですがスピードに乗ってコーナーに入りやすい、となるので、同じスピードで走るのであれば外負荷が1200に比べて大きくなりやすいのですが、騎手もスピードに乗ったままコーナーに入ってしまうとばてやすいことはわかっているので、早めに折り合いに入ることも多くなり、騎手のチキンレースの様相が大きくなります。また、1ペースで走るには長いことが多くなる、特に未勝利や1勝クラスでは最後みんな足が一杯一杯になりがちなので、みんなばててのイッタイッタ、ロスなく立ち回る競馬が好走しやすい条件になり、上位条件ではスピードに乗りやすいので、差しが十分に届くレイアウトになりやすいです。もちろんコースの形にもよりますが。
そのため、特に先行争いをしてくる騎手がどれくらい突っ込んでくるか、と、1400を使ってくる騎手で積極性がどれくらいあるか、というのが予想すべき上で大事なポイントになります。
では、ここでシゲルソロソロの履歴を追ってみます。
常に最後方近くから競馬をし続けていて、積極性の薄い騎手しか乗っていないことがわかります。推奨で書いた積極性のある騎手に乗り替われば、というのが今回わかりやすく出ていて、通過順がわかりやすく上がっています。これはテンのりの効果でもあり、頭をしっかり使ってくる騎手、今回はサメかつでしたが、西村騎手や若いところだとカンタくんなどであれば、このポジションをひきにくるはずです。
1400は特に早くならない展開であれば、ポジションを取ることは即成績向上につながる、必要以上にスタミナを貯めがちなコースなので、今回はうまくハマったこととなります。コーナーで動かしてもまあ動いておらず、結果としてエンジンかかったのは動かし出してから200以上経ったコーナーを曲がった直線からになりましたね。
では、このシゲルソロソロが上で通用するか、となるとこれは結構難しい条件がついてきて、そもそも2勝クラスで馬也で入るとポジションが取れないのが明白なので、クラスが上がれば追走能力を問われてしまいます。そのため、出していってももう1列後ろになってしまう、という状況になるので、クラス慣れをして早いペースでポジションが今回くらい取れるようになれば好走できるかな、というイメージになりますね。
では、今回の危険な人気馬について触れていきます。
最内を引いたスペキオサレジーナになります。
砂被りを極端に嫌がるタイプで、今までの履歴上も逃げたことがありません。最内枠から好走するためには、砂を被らないようにするためには逃げるか、逃げる馬をうまく切り返して番手を取らないといけませんが、下級条件ですら逃げられていない馬がここで先行勢少ないとみても逃げられるでしょ、というのは予想者側の都合の良い考えになってしまいがちになります。そもそも岩田騎手が砂被りがダメなことを勉強している可能性も限りなく少なく、外枠を引かないと買えない条件であることもわかりやすいです。
今回、うまく乗ったのはチキンレースを制した鮫島良太騎手で、
カンタ騎手と良太騎手でチキンレースの形になっており、ここをカンタ騎手は少し劣勢の形ではあったものの控える形にさせたことで勝負あり、番手でポジションを取ったことで人気薄でも好走を促した、という状況になりました。ここでカンタ騎手がもし先行をはっていたら、今度は鮫島騎手が引く可能性もありタイガークリスエスに多少なり可能性はあったかもしれませんが、1200からの延長で人気馬という条件だと距離不安も含め無理をできる胆力までなかった、というのが現実だったと思います。
1400だからこその好走だったのがストロンゲストで、前走がぶん回しで競馬にならず。今回はとにかくロスなくなることを陣営が意識していたんだろうなという騎乗。前述した通り、1400はロスなく立ち回ることは勝負できる条件になりやすく、今回もラップを見ると、
12.4 - 10.8 - 11.7 - 12.1 - 12.2 - 12.4 - 13.1
と前傾になっていて、最後みんな止まっています。
ストロンゲストは前が詰まってスムーズに追い出せず、結果としてインに飛び込む動き、詰まって次回は買い!みたいになりがちですが、これは微妙で、足がスパートが遅れていることで溜まっている部分もあります。
スムーズに仕掛けた場合に最後まで足が使えたかは未知数で、インになり窮屈な進路でストライドを伸ばせなかったことはマイナスですが、エンジンのかかりが遅くなったことは実際には大きなマイナスではない可能性が高いです。
これは、スムーズに競馬できていたアイファーファイトが止まっているところからもみれる内容だと思います。
このような形で回顧していくにも、どれくらい前の馬が止まっているのか、をみていくことが大事になりますね。
このレースで評価すべき馬は足を使い果たしてばてたバレにくいアイファーファイトと前崩れで最後まで粘っているハクサンバード、といった形になります。
では、今週はこの辺で。
いつもありがとうございます!