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個別ラップの実装において意識すべきこと
NET競馬にて個別ラップが実装されました。
元々は自分で気になる部分は測定していたこともありますし、個別ラップはどこを見たら良いの?という方もいらっしゃるかなと思いますので、基本編をコラムにしていこうかなと思います
まず、個別ラップを考える上で大事なことは、サラブレッドの全力加速区間というのはおおよそ400mほど、本質的にギアが上がる期間というのは、200mほどと考えるのが良いでしょう。
1ターン、2ターンなど考えるべき内容はいくつかありますが、基本的に競馬のレースというのは、巡航区間とダッシュ区間が分かれていて、個別ラップを見ていく時にはダッシュ区間をとらえることに注目すると良いかなと思います。
では、個別ラップを見るときのポイントをどうぞ。
1.1ターンのテンのダッシュ区間の測定
当たり前ですが、特にダート戦でテンのスピードというのは1ターンでかなり大事な要素になります。テンのスピードは同じような状況であれば、逃げた時に並行になってかち合ってハイペースになりやすいですし、1頭抜けて逃げ出したケースになれば、逃げ争いは激化しにくくなります。
逃げた馬のラップは見えますが、2列目以降のダッシュ力を個別ラップから取ることによって、1ターンでの先行争いの序列を見るための材料が増えます。
2.きつい区間にてどのように動いたのかわかる
レースについては、全体のラップが動く瞬間があります。当たり前ですが、レースラップだと先頭の馬のラップタイムが注目されるので、途中の区間の動きがわかりません。個別ラップを並べて見ることで、レースが動いた区間がわかりやすくなり、該当部分で動いていない馬は差し遅れる、強く動いている馬は加速タイミングでさらにきつい動きをしているなど、適正な動きをしているのか、の判断がつきやすくなります。
3.不利の計測がしやすい
例えば砂被りでポジションを落とした、インが渋滞して加速できないなど、不利があったことはわかりますが、実際にどれくらいの不利があったのか、については馬のポジションでのみ判断をすることになります。
200m刻みなのであくまで参考レベルにはなりますが、砂被りでラップをどれくらい落とし、巻き返すのにどれくらい足を使ったのか。インで渋滞した場合などは、どれくらい動きが遅れたのかなどを判断することができるようになります。
4.馬の全力疾走区間とギアを上げたときの性能がわかりやすい
一番最初に書いた部分ですが、馬は全力で200-400mほど走れる状況になっており、それ以外は巡航区間だとすると、全力で走っている部分がどこで、どれくらい加速をしているのかが判断しやすくなります。例えば馬なりで4角上がっていった場合、外見だとどこで全力で走っているのか、周りの馬が止まっていたのか、などは経験値がある人がパイロットなどを見ればわかりますが、あまり経験のない人だとわかりにくいです。
周りの馬の余力のレベルと自分が買おうとしている馬の全力の比較は個別ラップがあることでかなりわかりやすくなります。
この辺りが基本編で、ここをさらに細かく掘っていくことで、個別ラップはかなり強力な武器にもなりますので、競馬をより知りたいよ、という方は、色々と調べてみると面白い内容も出てくるかもしれません。
私のコミュニティでは、より深く個別ラップを読み解くのに何をしたら良いのか、などは今後も解説や仮説などたてて検証もしていければと思っていますので、よかったらタイミングが良い時に遊びに来てくださいませ。
では、今日はこの辺で。
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