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楽しいと思えることを。

いま、自分はほぼ完全に調和した世界の中にいるらしい。
ただ、頑張りすぎてちょっと休息が必要だから、剣を脇に置いて眠っているようなかんじ。でも傍に剣🗡️があるということは、次の戦いに備えているそうな。

この、地震で被災したわたしが完全に満たされているとな?
家族に守られ、子どもたちは安全な場所で自分の力で生活を切り開き、
犬にも守られ、とても理想的な環境。。。
レジリエンス、でしたっけ、復元しようとする力、建物にもそれがあるのかなーっていまの家にいると思う。そりゃ、もちろん割れたガラスが魔法で元に戻るわけがない、それは業者さんにやってもらった、落ちた壁がちちんぷいぷいで、元通りにはならない、でも柱は、微妙に傾いていたかに思えたこの家も、日々少しずつ暮らし続けることにより、邪気を払う小掃除をしたり(一度にたくさんできない)、なんか家らしくなってきた。。。? 秋だから、豪雨の土砂崩れ被害にはあわなかったから、そんなことが言える。家が水で流されてしまっていたらこんな呑気な投稿は出来ないだろう。。。

とにかく時間が必要だということ、一瞬で全てを解決することはできない、
病にも日にち薬が重要と言われるように、実際の生活再建にも時間がかかる。時には何年も、何十年も、、、。
ここに今のグローバル資本主義が大好きな、コスパとか、経済効率の理論を注入するのは慎重になってほしい。グローバルになって食物が手には入らなくなる可能性は増えた、どこかとどこかが内戦という名の戦争を始めたおかげでガソリンも寝上がったこともあったような、ないような、他の地域と比べない、他人と比較しない、多数決で決めない、知恵ある先人の言葉を無視しない、アメリカ型民主主義だけが政治の方法ではない、ということを日本人はもっと学ぶべきだ。国粋主義者ではないはずだけど、日本の歴史を読み直す必要は感じる。。網野善彦の末裔の知人くらいに繋がるものとして。網野善彦の愛した時国の名前のつく土地の惨状を、彼が生きていて見聞きしていたらどうしただろう。一刻も早く現場に駆けつけるだろうか。それとも後方支援を全力で画策するか。。

話は全然違う方向いっちゃいました。

昨日のイベントは、久しぶりに無邪気に楽しかったです。
金沢ほど洗練されてなくて、骨董屋から古着、似顔絵、癒し整体や足ツボに合う靴も作ることに繋がるテント、趣味が昂じた昆虫標本と、蝶の羽の一部を入れたアクセサリーやグッズ。。。プロから、プロもどきからアマチュア上がりまで、
玉石混交の楽しいイベントでした。惜しむは昨日、七尾市で「二十歳の集い?」昔の成人式もどきが開催されていたため、去年ほどの人出はなかったカナ...でも、今日は盛り上がっていることでしょう。
わたしは、素直に、本が売れていく現場に立ち会えたことが嬉しいと思えた。
絵本を自分で見つけて「どうしてやすいの?(定価と比べれば)」古本だからね、、新品じゃないから、、、でもお母さんも子どもが自分で選んだ本を認めて買ってあげたか自分のお小遣いなのか、あと持てましていた「中原淳一のフラワーカード」が売れたのと、「のとらへん」ZINEを輪島で豪雨を体験していまはご実家避難している知人がわざわざきてくれて買ってくれたことかなぁ。。

古物や掛け軸、骨董品に比べれば単価も安いし、重たいだけで割に合うかどうかもわからない古本屋稼業だけど、自分を見つめ直す作業としてやっぱり読書は必要なことだと思う。だから、最後のほうで「人新世の資本主義」ともう一冊新書を棚から抜き出してちゃんと読んで、この本買っていってくれたお客様に感謝を申し上げたい。慌てて準備したので、いっぱい外した選書だったけど、あるものの中から自分で選び取る力、それが何よりも大切です。誰かのおすすめはきっかけに過ぎない。ハン・ガンのノーベル賞受賞は嬉しいニュースだけど、そんなのずっと前から、この人の書くテーマ、文体、描きかたは好きでした。マネして「全ての蒼いものたち」を書き始めてたくらい。でもやっぱ、白い色の特別さには及ばない。わたしのオススメは『ギリシア語の時間』ですけどね。さあギリシア語も習いたいし、残された時間はそんなに長くありませんよ。
読みたい本読んで、本が売れるという稀有な瞬間に立ち会って、好きなことが楽しいことになりうることを、地震後初めて取り戻せたような気がする。

お買い上げありがとうございました。



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