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Photo by
yokoichi
お別れはいつの日も悲しいものだと思っていた。
毎日何時間も同じ空間で過ごしていた人が、ついに旅立つ。
いつものメンバー3人。
ついに別れる時が来た。
お別れはいつの日も悲しいはずなのに、今回ばかりは違う。
悲しくない。
むしろ、嬉しい。
わからないけど、またどこかで会える気がする。場所は違えど、また集合できる気がする。
いつメン3人でお別れ会的なものをした時は、翌日も3人で会う予定だったから、
「じゃぁ、また明日ねー」
でお別れをする。いつも通りだ。道端で立ち話もしない。別れるポイントまでに収まる話をして、立ち止まることなく解散。
これもまたいいな、と思った。別れる日が確実に近づいているのに、このあっさり感。いつもどおりが嬉しい。
その後、個人的に会うことがあって、一緒にランチ。しゃべりたいことはもうない、と思うくらいに私がしゃべり続けた。今後のこととか聞きたいこともなんやらかんやら聞いた。
帰り道、駅に近づいたところで、
「もう、すぐ行くの?」と聞かれる。
「うん、次行くとこもあるし」と答える。
なんとなく、写真を撮ってみる。
「じゃぁ、達者でな!」
まさか、同じことを言うと思わなかった。どうやら、この日は息が合ったようだ。
「またどこかで集合しようね」と約束して、これで本当に最後。
なんだか、良かったな。
次はどこで集合できるんだろ。
ヨーロッパで集合でもいい。
2人の論文なり本なりが発表されるときがくるのが今一番の楽しみなことだ。
5年後、10年後、20年後どうなってるんだろ。楽しみで仕方がない。
とりあえず、みんな、元気に生きてればそれでいいんだけど。
きっとまた会える、と思えれば、お別れも寂しくないなと思った。また会えるし、頑張れば会いにも行けるだろうし、感傷的になる必要もなかったみたいだ。
達者でな。