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息をする如く褒めてくれる君
君は会うたび褒めてくれる。
褒められて悪い気はしないので、いつもありがたく受け取る。なにをそんなに褒めることがあるのかわからないが、いつも褒めてくれる。
息をする如く褒めてくれる君。
朝活から帰ってきて、9時半。
「今日も早くから行ってたの!?早いね、偉いね!」
化粧をして朝食を食べにリビングへ、10時。
「決まったね!今日もいい感じ!」
部屋着から着替えて、11時。
「どこで買ったのその服!めっちゃいいね!」
ペチャクチャおしゃべり、11時半。
「今日も笑顔が素敵です」
お昼ご飯で行きたいと思っているところを紹介、12時半。
「よく知ってるね!いいね!」
1日のことが終わって22時。
「今日もおつかれ!明日も朝早いんでしょ。えらいね。頑張るね!」
だらだらしゃべって22時半。
「自分の全然知らないこと知ってるから、おもしろい!」
何かにつけて褒めてくれる。とても"チャラい"。
なにが「いい!」と思うのかの基準が曖昧になると自分の中で自分がわからなくなるから、褒め言葉の安売りはしたくない。しかし、相手は褒められて悪い気はしない。
ハイペースで人を褒めるのも悪くないなと思った。
息をする如く褒めてくれる君。