大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(アイビスSD)
日曜(7月25日)の新潟11RアイビスサマーダッシュはJRA唯一の直線レース重賞。新潟1000メートル直線は幾多の巧者を生み出してきた専門性の高いコースです。開幕週のきれいな馬場で、どの馬が最も速いかを競うコンセプト。今年も一昨年V、昨年2着のライオンボスが隔年Vを狙ってきました。一方、今年のメンバーを見渡すと、条件級からの格上挑戦が多い。夏の重賞は手薄になりがちなので、条件馬が出走すること自体は珍しくありませんが、3勝クラスならともかく1勝クラス、2勝クラスも複数。実は1週前段階で出走予定頭数が意外と少なく、そこから条件級の馬が「使えるなら」と次々名乗りを上げた経緯があります。
ともあれ、予想に参りましょう。
◎⑭オールアットワンス
初直線競馬の3歳牝馬、格上挑戦。とはいえ、ここ目標に調整されてきました。父のマクフィは今年3歳が初年度産駒ですが、オープン馬2頭が出てまずまずの滑り出し。マクフィ産駒という理由で人気することはなく、穴党ご用達の好配メーカーとして名をはせています。現役時代は欧州の芝マイラーでしたが、種牡馬としては芝馬あり、ダート馬あり、短距離馬あり、マイラーありと多様。2000メートルを超えるとはっきり成績が下がりますが、これだけいろんなタイプが出るのは牝系を引き出すからでしょう。そしてこの馬の祖母スーヴェニアギフトは、どの種牡馬をつけてもスプリント質が強く出る短距離牝系。母シュプリームギフトはディープインパクトの子ですが、マイル1勝、1200メートル4勝、函館スプリントSでも2着に来ています。マクフィとこの牝系の組み合わせなら、必然的にスプリンター。ごりごり押して前で運ぶレースが向くでしょうから、直線1000メートルも合うのではないでしょうか。外枠優勢のコース、レースですから7枠⑭番も大歓迎。
○⑧タマモメイトウ
韋駄天Sを14番人気で優勝。当時、枠も⑥番と良くありませんでしたが、鮮やかな末脚を見せました。前回53キロ→今回56キロ、人気も急上昇と前走こそ買い時の印象ですが、上位の相手関係がそれほど変わらない今回のメンバーでは、あまり軽視もできません。
▲⑬ビリーバー
昨年3着馬。その後はさっぱり不振ですが、気温が上がって外めの枠を引いて、一変の材料はあります。
隔年制覇を狙う☆⑫ライオンボスは前走(韋駄天S9着)が一息でしたが、底力を警戒して。
ひと言診断。
馬券は 3連単フォーメーション。
<1着>⑭ → <2、3着>⑧⑫⑬ = <2、3着>④⑥⑦⑧⑪⑫⑬ 30点。
押さえに 3連複フォーメーション。
⑭―⑧⑫⑬―④⑥⑦⑧⑪⑫⑬ 15点。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC