大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(皐月賞)
桜花賞を振り返っておきましょう。白毛馬ソダシが無敗のまま桜花賞馬となりました。白毛馬がたいへん珍しいことは周知のところで、調べたところアメリカでも白毛馬は存在しますが、G1を勝つには遠いレベル。ソダシのオーナーである金子真人氏は突然変異の白毛馬シラユキヒメを所有し、累代(と言っても2代)重ねて無敗のクラシックホースを送り出しました。ゲームアプリ「ウマ娘」でも無敗のクラシックホースを出すのは簡単ではないと思いますが、リアルで父、母、母の父、母の母まで自分が所有した馬でそれを成し遂げるとは…。金子オーナーの豪運を過小評価してしまったようです。◎アカイトリノムスメも金子オーナーの馬で4着。金子オーナーの馬を買うなら素直にソダシを買うべきでしたかねえ。気を取り直して今週の予想へ。
日曜(4月18日)中山11R・皐月賞です。
YouTube(logirl 【テレ朝動画公式】YouTube)の美味しい競馬#25での皐月賞予想も公開中です。「ウマ娘」に登場するウマの実在の方の話も出てきます。
ところで、この記事は金曜日に書いていますが、今回の皐月賞は問題があります。
天気と馬場です。
YouTubeでも言及しましたが、皐月賞は馬場コンディションによって走破時計が大きく変わり、好走するタイプが変わってくるレースです。いや、どのレースも本質的にそうですが、小回りを1周するコースなので、特に影響が大きいのです。昨年のコントレイルほど傑出していれば別ですが、今年の出走メンバーにコントレイル級はいません。少なくとも筆者はそう考えて予想しています。
なので、まず天気。普通に予報を頼ります。いろいろな予報を見ましたが、土曜の中山競馬場は昼から夜にかけて結構な雨、日曜は「晴れ時々雨」か「晴れ時々曇り」。いちばん困るパターンじゃないですか。
この困った天気予報から馬場を予想します。ずばり「やや重」、勝ち時計想定2分台。天気図をみると’18年4月15日近辺が近いかな…と。前日夜が雨、当日は曇り。その年、その日の皐月賞はエポカドーロが勝ち、時計は2分0秒8でした。
◎⑨ラーゴム。
エポカドーロと同じオルフェーヴル産駒、同じく母方にフォーティナイナー持ち。1周する2000メートル経験あり。枠も真ん中の辺り(エポカドーロは⑦番)。速い時計、速い上がり3Fがないことがネックでしたが、想定した馬場ならパワー寄りのこの馬に追い風です。
○⑩シュヴァリエローズ。
人気はなさそうですが、前走の若葉S2着から随分と良くなっています。小柄で脚長、ディープインパクト×欧州血統なので、牝系は全然違いますが、ワールドエースをイメージしました。ワールドエースは近年で最も馬場が悪かった’12年皐月賞2着馬(勝ち馬ゴールドシップで走破時計2分1秒3)です。
人気どころの論評を少し。⑦エフフォーリアはポジションを取れて上がり3Fも速く、理想的な競馬を続けていますが、馬場が悪くなって今回が初の多頭数と課題も多い。⑧ダノンザキッドは跳びが大きくて良馬場向き、かつ広いコースの方がいい。⑤ヴィクティファルスは出脚が甘いタイプなので多頭数だと外枠の方がレースしやすく、この枠だとモマれ倒すかも。①アドマイヤハダルは良馬場ならこの馬か、と見込んでいました。でもこの馬も断然、良馬場がいいフットワークです。
馬券は3連複2頭軸
⑨⑩総流し14点。
良馬場になったらごめんなさい。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC