大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(天皇賞・春)
YouTube(logirl 【テレ朝動画公式】YouTube)美味しい競馬#62が配信されています。そこでも話題にしましたが、競馬ファンは「二強」が好きです。ちなみに「三強」も好きです。ただ「四強」や「五強」は、戦前にそう言われることはあっても、「四(五)強レース」と記憶されることはほぼありません。せめて馬券にならないと「強」じゃないですしね。あえて提示するなら’96年天皇賞・秋(バブルガムフェロー→マヤノトップガン→サクラローレル→マーベラスサンデーで入線、3→4→1→2番人気の順)あたりが個人的には思い出されますが、これとて「四強」と言えるのは前後の実績込み。戦前はサクラローレルVSマーベラスサンデーで、バブルは3歳でどこまでやれるか懐疑的な見方がありましたし、マヤノトップガンは前走オールカマー4着取りこぼしで人気を落としていました(初芝だった地方牝馬のマキバサイレントにも先着された)。だからまあ、競馬のレースを人気別に分類するなら一強、二強、三強、上位接近、混沌みたいな順です。
5月1日(日)の阪神11R天皇賞・春は二強です。タイトルホルダーVSディープボンド。前者は菊花賞馬、後者は昨年2着、阪神大賞典連覇、フランスG2勝ちと属性を盛りに盛ったトップステイヤー。ステイヤーは路線が明確なので、有力馬が絞られやすい。そのため二強、三強の名勝負がたびたびあります。’92年メジロマックイーンVSトウカイテイオーの二強対決は、世間を二分する騒ぎだったものです。マックテイオー、また近年だと’17年のキタサンブラックVSサトノダイヤモンドなどに比べると、今年の二強は、キャラクターは立っているもののタイトルホルダーは菊花賞勝ちのみで、ディープボンドはG1未勝利。押し出された二強感はあります。そもそも春天の二強は二強のワンツーでは決まりません。距離が長く駆け引きがあるため、二強のどちらかが相手を仕留めると、負けた方が着を崩しがちです。’92年二強は1、5着。'17年は1、3着。'96年天皇賞・春などナリタブライアンVSマヤノトップガンの二強が2、5着。遅れてきた大物サクラローレルがまとめてかわしてしまいました。つまりまあ、二強に割って入る、あるいはまとめてかわす馬を探す方が二強の序列を付けるより配当的にもおいしい。探せカミノクレッセ(’92年2着)、シュヴァルグラン('17年2着)、サクラローレル。
んー、今年のメンバーにいるかカミノクレッセ…。ちょっと難航しましたが――。
◎⑤マカオンドール。
阪神大賞典4着。勝ち馬ディープボンドとは0秒4差。当時は主戦松山の負傷で乗り替わりもあり、ちょっと大事に乗られすぎた感もありましたが、内容は悪くなかった。父ゴールドシップは’15年勝ち馬。母は重厚な血統のわりにフランスの短距離で3勝したくらいの馬ですが、半兄が凱旋門賞馬バゴ。春天でのスタミナに不足なしでしょう。
○⑯タイトルホルダー、▲⑱ディープボンド。
二強のどちらかを推すなら、もう片方は評価を落としたいところですが、二強以外を軸に買うなら同格扱いで構いません。タイトルホルダーは春天と相性がよろしくない父キンカメ系ながら、阪神の菊花賞を勝って阪神の春天チャレンジですからね。ジンクスブレイクにはちょうどいいかと。雨も外枠もプラスかはともかく、対応可能な能力と実績があります。両馬は4歳、5歳のそれぞれ現役長距離部門トップ。世代レベル的には4歳に軍配が上がります。現5歳はコントレイルに蹂躙された世代なので。
あとはまあハーツ産駒やらオルフェーヴル産駒で可能性がありそうなところを押さえ。上り馬テーオーロイヤルは父キンカメ系ですが無理に消すほどでもない。父ドゥラメンテのタイトルホルダーを買うなら、押さえには。
馬券は3連単フォーメーション。
<1着>⑤→<2着>⑯⑱→<3着>①②⑦⑯⑰⑱10点。
<1着>⑤→<2着>①②⑦⑰→<3着>⑯⑱8点。
<1着>⑯⑱→<2着>⑤→<3着>①②⑦⑯⑰⑱10点。
<1着>⑯⑱→<2着>①②⑦⑰→<3着>⑤8点。
計36点です。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC