大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(関屋記念)
平均体重が450キロを超えるサラブレッドに、50キロ前後のジョッキーが騎乗して競走するのが競馬です。ジョッキーの体重や一部馬装を合わせた重さを負担重量と言いますが、日曜(8月15日)の新潟11R関屋記念では、この負担重量が51キロから57キロまで最大6キロの差があります。450キロ、なかには500キロを楽々オーバーするサラブレッドに1キロ、2キロが影響するのか?2000メートルを走って10センチ以下の差しかつかないこともある世界ですから、微細な負担重量差も影響するとされています。負担重量をあまり苦にしない馬がいるのも事実ですが、競馬関係者の多くは相対的に軽い負担重量を歓迎しますので、軽いことはいいことです。今回は相対的にかなり有利な負担重量の馬を本命とします。
◎⑪ソングライン
3歳牝馬で51キロと断然、軽い負担重量。昭和からこうした状況を示す慣用句があります。「裸同然」。別に他より最大6キロ軽いだけなのに大げさなことですが、NHKマイルC2着の実績があるソングラインが51キロ。これは確かに、フルプレートアーマーを着た重装歩兵の徒競走に一人ビキニアーマーで出てくるぐらいのインパクトがあるのです。’18年にNHKマイルC5着だったプリモシーンが、やはりこのレース51キロで出て歴戦の古馬を完封して優勝。夏はビキニアーマー…じゃなかった軽量の3歳牝馬!もちろん、ただ軽ければ全部買いというわけではなく、実績があって、馬格があって、切れ味がほしいのですが、ソングラインはそれを全部満たしています。人気にはなりますが、抜けた1番人気というほどでもないでしょう。勝つとみて強気に。なお美形の多いソニックレディ牝系。この馬もほぼいつでも黒光りして美しいので、機会があったら検索してみてください。
○⑧アンドラステ
昨年は54キロで3着。前走の中京記念(小倉開催)で重賞初制覇を果たして今年は55キロですが、毎夏稼働しているサマーホースです。それほどビュンビュンに切れる脚はなくとも、中団からきっちり脚を使ってくるタイプ。今の出来なら大崩れはしないでしょう。
▲⑬カラテ
なかなか馬名のパンチ力があるせいか、いまひとつ一流馬感に欠けることは否めませんが、今年の東京新聞杯を1分32秒4で勝った馬。クラレントとかプリモシーンとか、東京新聞杯と関屋記念は好走馬に重なりがあります。
☆⑭クリスティ
今回はおそらく逃げずに好位に控えると思います。関屋記念は差し追い込み優勢の重賞ですが、先行して粘り込む候補がこの馬と△⑥ロータスランド。
ひと言診断は今回、負担重量付き。軽いですね、ソングライン。
今回はソングラインの1着で勝負です。
馬券は3連単1頭軸流し
1着⑪→<2・3着>③⑥⑧⑩⑫⑬⑭ 42点。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC