見出し画像

大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(弥生賞ディープインパクト記念)

長く競馬をやって血統を気にしていると、わりと「牝系単位」のお気に入りができたり、好みの配合ができてきます。3月6日(日)の中山11R弥生賞ディープインパクト記念は、ちょっとヤバいですね。個人的にひいきの牝系、配合が目白押し。今回はぜひとも血統トークしたいです。競馬を知らない人(がどれだけ見ているかはおくとして)は、早口のオタトークを聞き流す感じでお願いします。

まず⑤⑥⑦のハーツトリオ(父ハーツクライ)。1頭は馬券にからむと思います。
最有力はやはり2歳チャンプ⑦ドウデュース。牝系は3代母のダーリングデイムがジェネリック・ダンシングブレーヴ。父リファール、母ダーリンレディはダンシングブレーヴの母の異父妹。ドウデュースの母は、ダーリングデイムに米国らしいゴーンウエスト、ヴィンディケーションを配してスピードを強調。2歳マイルG1の勝利は牝系の配合が源泉ですね。⑤マテンロウレオは3代母が鉄の女レディーズシークレット(生涯キャリア45戦25勝)。同牝系には短距離G1馬ビリーヴもいます。あまりクラシック向きの配合とは思いませんが、古馬になって中距離無双とかしても不思議はない感じ。⑥ボーンディスウェイの母はドイツ産馬…といってもイタリアで活躍。かつ代々ドイツではなく、3代母がアメリカ産でドイツに渡った馬ですが、母父プラティニ、母母父パーシュートオブラブのおかげで異系色が強くなっています。3頭に共通するのは、上がりが少しかかった方がいいこと。今の中山芝は悪くない。ハーツトリオは全部印振っときます。

7枠2頭の配合がまたいいのです。⑨インダストリアはおなじみロイヤルサッシュ牝系(ステイゴールドが出た牝系)に、ハーツクライを配した母、そこにスペシャルウィークの代表産駒シーザリオ系の種牡馬リオンディーズ。華やかですし、近年のトレンドも押さえられています。そもそもシーザリオ系種牡馬×母父ハーツクライはエフフォーリアがそうですしね。さらに踏み込んだ配合は⑧ラーグルフ。父母対照の配合で、4代前の父方がロベルト系・サンデー・サドラー・リファールで構成、母方はノーザンダンサー・シアトルスルー系・ロベルト系・サンデー。ロベルト、サンデーが父方と母方で共鳴。しかも母方のノーザンダンサーはフェアリーキング(サドラー全弟)につながり、母の配合の中にもシアトルスルーの4×5がある重層的な構造。配合が美しいから走るわけではありませんが、実際オープン級が出たのですから、生産者はしてやったりでしょう。この配合が偶然なんてことはありません。

ディープインパクト記念はディープインパクト産駒が強いレースとして知られますが、唯一のディープ産駒がアスクビクターモア。母父レインボウクエストは81年生まれで、母カルティカはレインボウクエストが25歳(めっちゃ、おじいちゃんです)の時に種付けして翌年生まれた牝馬です。生命力を感じますね。

③リューベックはディアドラの全弟で、活躍馬続出のソニックレディ牝系。見映えのいいグッドルッキングホースが多く、個人的にもひいきの牝系です。同牝系のロジユニヴァースが弥生賞を勝っています。見映えがいいのに加えて、さばき上手が多いです。

ほかにエフフォーリアと同じケイティーズ牝系の②⑪、近親ホクトベガの①、近親ウインクリューガーの④もいて、今回は本当に目移りしますが、本命はわりとステップレースに強いソニックレディ牝系の③リューベックかな。

スクリーンショット 2022-03-04 23.51.22


馬券は
3連単1頭軸流し
<1着軸>③→相手⑤⑥⑦⑧⑨⑩   30点。

text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC