大学入試の種類を解説します！
今回は、「そもそもこの言葉ってどういう意味?」「受験は専門用語ばかりでわかりづらい」「似ているけど何が違うの？」という疑問を解決するため、受験用語の解説をしていきます。今回は第一弾、入試の種類についてです。
入試の種類
一般選抜
大学受験の入試方式の1つで、受験生の教科学力を評価し合否を判定する選考方法です。多くの場合、一次試験に大学入学共通テスト、2次試験に各大学の個別学力試験を行う形式で構成されます。学校推薦型入試や総合型選抜」などの特別選抜を除いた選抜方法です。
大学入学共通テスト（共通テスト）
独立行政法人大学入試センターが、毎年1月中旬の土・日曜の2日間にわたって全国で一斉に実施する試験です。2021年度から大学入試センター試験に代わって実施されています。国公立大学の一般選抜受験者は原則的に受験が求められているほか、多くの私立大学でも共通テストの成績を利用する「共通テスト利用方式」を設定しています。
二段階選抜（足切り）
大学受験において、共通テストなどの成績に基づいて1回目の選抜が行われ、そこでの合格者のみを2次試験の受験資格とする選抜方式です。志願者数があらかじめ決められた定数を超えた、難関大学や医学部などで多いです。1回目の選抜で基準点に満たない志願者は2次試験の受験対象外となり、いわゆる「足切り」と呼ばれます。
アラカルト入試
受験生が自分の得意な科目や関心のある科目だけを選んで受験することができる柔軟な入試方式です。
帰国生徒入試（帰国子女枠入試）
国内の受験生が受ける入試とは別に、海外の教育機関で正規の学校教育を受けた日本国籍の学生をを対象に枠を設ける入試制度です。出願条件や入試科目、選考方法などは大学や学部・学科によって異なります。
英語外部試験利用入試
英検やTOEIC、TOEFLなどの英語の外部検定の成績やスコアを大学入試の合否判定に利用する入試です。受験機会を増やせたり、複数の大学で使用できるというメリットがあります。
スカラシップ入試（特待生入試）
奨学生入学試験のことで、成績が優秀な人材を全国から募集して、積極的に勉学を奨励し支援します。合格者は4年間の授業料や施設費などが免除されます。
地方試験（サテライト入試）
大学のキャンパス以外で実施される入試です。交通費や宿泊代など経済的な負担が軽減できます。
社会人入試
社会人経験や能力を評価する入試制度です。大学入試や編入試験、大学院入試などに取り入れられており、学力試験の負担を軽くするなどの配慮がなされています。
複線入試
同じ学部や学科の入試で、複数の選抜方式を用意して受験生が選択できる入試方式です。複線入試では、日程が合えば何度でも受験することができ、併願も可能です。
特別選抜
学校推薦型入試や総合型選抜などが含まれる、一般選抜とは別に実施される入試方式です。特定の資格や実績を評価するなどの健康基準が設けられている場合もあります。
総合型選抜
大学が求める学生像（アドミッションポリシー）に合致しているかどうかを評価する入試方式です。学力や能力、意欲、目的意識などを総合的に評価し、合否判定を行います。
学校推薦型入試
高校の校長が推薦する生徒が出願できる入試制度で、公募制と指定校制の2種類があります。日々の成績の積み重ねや、高校との信頼関係を築いておくと有利です。
公募制推薦入試
大学の求める条件を満たしていれば、どの高校の生徒でも出願できる入試制度です。指定校制と比較すると、合格の難度はやや高くなります。
指定校推薦入試
大学が指定した高校の生徒のみが出願できる入試制度です。校内選考を勝ち抜くことができれば、合格率はかなり高くなります。
地域枠・地元枠推薦入試
国公立大学の医学部や教育養成系学部などで、地元出身者や卒業後の勤務地域を限定して選抜する入試です。
分離分割方式
国公立大学の2次試験で、募集人員を前期日程と後期日程（一部大学は中期日程）に分けて選抜する方式です。受験生は、日程ごとに異なる大学や学部に出願でき、同じ大学を受験することも可能です。
試験日自由選択制
同一の学部・学科・入試方式の試験日が2日以上設定されており、受験者が都合の良い日を選んで受験できる制度です。複数の試験日を受験することを認めている大学も多いです。
欠員補充二次募集
国公立大学で入学手続者が定員に満たない場合、あらためて志願者を募集・選抜して欠員を補充する方法です。通常は3月下旬以降に行なわれます。
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