高校生の気球帰還!
2012年10月、長野県飯田市の飯田工業高校(現在の飯田OIDE長姫高校)機械科の生徒たちが、高度3万メートル以上の成層圏から地球を撮影するため、気球にカメラやスマートフォンを梱包したボックスを設置して、福井県内から空に飛ばした。彼らの計算では、気球は成層圏に到達した後、関東地方にパラシュートで落下する予定で、回収するためにスマートフォンのGPS機能を設定してあった。
気球は順調に上昇し、遥か上空から富士山を撮影している。
離陸から約2時間半後、気球は約3万2000メートルの成層圏に到達し、丸い地球の撮影に成功していた!
ところが、パラシュートで落下後、GPS機能が通信圏外になってしまったため、彼らはボックスを回収できなかった。それから8年が過ぎた2020年10月、埼玉県の森林を管理している業者がパラシュートとボックスを発見し、貼り付けてあった工業高校の電話番号に連絡をくれたというわけである。
それにしても驚かされるのは、この発泡スチロールのボックスが、上空の偏西風にも流されず、計算通り関東地方の森林に着陸していたこと、そして、8年間もの過酷な環境に耐えて、中身がすべて無事だったことである。この間、何度も台風が来て大雨に晒され、猛暑や豪雪もあったはずである。それにもかかわらず、中身のカメラの映像は、実に鮮明である!
これは、いろいろな意味で、凄すぎる話ではないだろうか(笑)! このプロジェクトに関わった教諭と学生、それに通報者やカメラ・メーカーをはじめとする関係者各位に、大きな拍手を送りたい!
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Thank you very much for your understanding and cooperation !!!