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最も幸福なのは「ジャズ・ファン」!

2021年3月1日、アメリカのオンライン・ショップ「OnBuy」が ”Language Study Reveals The Happiest Music Fans" という興味深い調査結果を報告している。

この会社の調査チームは、SNSサイト「Reddit」の27の音楽ジャンルの掲示板に投稿された200万件以上のコメントを因子分析し、「ポジティブな単語」が何回登場したかを算出した。その結果、27の音楽ジャンルのファンの中で、最も幸福なのは「ジャズ・ファン」であることがわかった、というのである(笑)!

具体的には、「ジャズ・コミュニティ」に投稿されたコメント23,884件のうち、18,439件に「すばらしい(great)」(4,759件)、「よい(good)」(4,169件)、「最高(best)」(1,691件)といった「ポジティブな単語」が用いられていた。つまり、全コメントの77%が、ジャズを「すばらしい・よい・最高」などと褒めて、楽しんでいるわけである。

その理由について、調査チームは、「ジャズは、ストレスを大きく改善し、ポジティブな効果をもたらす。ジャズを聴くことによって、身体的に心拍数と脈拍数は下がり、穏やかでリラックスした気分になる。さらにジャズには、記憶力と集中力を高め、気分を高揚させる面もある」と分析している。

気分を高揚させるといえば、第2位の「メタル」ロックが代表格かもしれないが、「ポジティブな単語」は62%、第3位の「オペラ」は56%、第4位の「フォーク」ソングは55%と、徐々に減少していく。

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逆に「ヒップ・ホップ」や「パンク」、そこから派生したアンダーグラウンドの「グライム」や「ドリル」では「ポジティブな単語」が圧倒的に少ない。ただし、その理由は、調査チームの記事では詳しく分析されていない。

もしかすると、これらの音楽ジャンルの根底に「反権力・反体制」あるいは「攻撃的・反抗的」なメンタリティがあることが理由なのかもしれない。あるいは、英語単語の因子イメージとして、これらの音楽ジャンルに多く登場する「sh*t」や「f*ck」のような単語は、単に「ネガティブ」に分類されるべきではなく、むしろ「ポジティブ」な意味で使用されている可能性も考慮する必要があるだろう。

いずれにしても、最も幸福なのが「ジャズ・ファン」だという結果は、長年の「ジャズ・ファン」の一人として嬉しい限りである。皆さん、ジャズを聴いて、リラックスしましょう(笑)!

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