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初心者向けオーディオインターフェイスの選び方

実はかなり昔楽器、音響機器の販売店の店員をしていました。
主な担当はシンセやDTM関連。
丁度初音ミクが発売されたあたりの頃。
当時はスペックの高い物はFireWire主流。
多分当時と今でも勧め方は変わらないと思います。


初心者はどう選ぶのがいい?

目的がはっきりしているなら別としてまずは中途半端なスペックは選ばない、予算は二、三万くらいで選ぶ。これは勉強代だと割り切る
次にステップアップする時に本当に必要なスペック(入出力数、音質、adatなどの拡張性)を見極めて買う事。

インターフェイス付属のDAWは?

付いてるとすればCubase AI、LiveLiteくらい。でもそこまでしっかりと使えるわけではありません。
結局上位版にアップグレードする必要があるので、そこまで気にしなくていいと思います。
またその辺なら体験版もあるのでそれを試したほうがいい気がします。
また無料でもいいソフトもあります。
ProToolsならProTools Intro、StudioOneにもStudioOnePrime(9月6日に10月の時期バージョンアップからPrimeを廃止するとアナウンスがされました)という色々制限はありますが、無料版が存在します。
因みにMacなら最初からGarageBandが付いています。

初心者向きのモデル

Steinberg UR22C

今一番人気なのはSteinberg UR22Cですかね。
CubaseのSteinbergです。Steinbergはヤマハの子会社です。
大手のヤマハです。楽器屋でも勧められてくるのは多分これでしょう。Cubaseも付いてくるよと言ってくるでしょう。
利点としてこのクラスとしては珍しくDSP内蔵で、モニターにリバーブをかけて録音にはドライの音と言った事も可能。


Roland Rubix22

こちらも日本のメーカー、Rolandの製品。私の時代は一番Roland(当時はEDIRLブランド)のUA25が一番売れていました。LiveLite付属。

TASCAM US-2x2HR

こちらも日本のメーカーいち早く配信向けのインターフェイスを出していました。CubaseLEバンドル。IK Multimedia SampletankSEも付属。

NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE AUDIO1,2

ソフトシンセの老舗、Native Instrumentsのインターフェイス。
特にバンドルソフトが充実。NI製のソフトシンセ、GuitarRig、同じグループのiZotope社のプラグインなど付属のソフトだけで十分に作れるでしょう。

特にお勧めの機種


Universal Audio Volt174,276 Recording Studio

Universal Audioは1176LNコンプなどスタジオでも定番のアウトボードを作ってるメーカー。
プラグインのUADシリーズも有名な機材をモデリングしており、クオリティーは随一。前は専用のハードがないと使えなかったが、最近はハードがなくても使えるNative版も出ています。
UAD Nativeプラグインも付属しており、DAWもLiveLiteとLUNAが付属。
しかもマイクプリにはVintageモード搭載、マイク/ギター入力には名機1176をベースとした使い易いコンプを搭載。まずは録音重視の機種としてお勧め。
もう一点利点としてはPCを繋がない状態でもマイクプリとしても使用できるようなので、次の機種にステップアップしても単体のマイクプリとして使い続ける事ができるでしょう。他にもコンプが無い安いVolt1,Volt2などと言ったモデルもあります。

Solid State Logic SSL2,SSL2+

レコーディングコンソールで有名なSSLが出したインターフェイス。このレコーディングコンソールは一台数千万もします。こちらもマイクプリ部に4Kスイッチを搭載し、SSLサウンドをこの価格で提供してくれるかなり優れた機種でもあります。
こちらも単体でマイクプリとしても動作するようなので、Voltと同様に長く使えるでしょう。ちなみにSSL純正のプラグインVocalStrip、Drumstripも付属します。

MOTU M2

音質重視ならこのメーカーでしょう。
自分も以前はMOTUを使用していました。10強使って壊れてしまったので、買い換えて今はRMEを使用していますが、音質はこのクラスではとにかく抜けているでしょう。芯のあるレンジの広いサウンドで私が楽器店にいた当時、ハイエンドインターフェイスならMOTUかRMEの2強といったところでした。信頼性もあります。
将来的にはモバイル用途で使える音質と考えてもいいと思います。

https://h-resolution.com/product/m2/


最後に

なんやかんや言っても結局最初の一台は予算等に合わせて選ぶことになると思います。
単純な安さで選んでもいいし、付属ソフトの豊富さもで選んでもいいし、付属のDAWで選んでもいいし、機能面で選んでもいいですが、今なら余生も考えて選ぶ事を勧めます。

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