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「虎に翼」が早くも判決を予告?!

今大人気のNHKの朝の連続テレビ小説「虎に翼」はご覧になっているでしょうか?8月後半の放送回で、結婚改姓に悩む主人公の姿、パートナーと選択した結婚の形に、ご自身を重ねて目頭が熱くなった方も多かったのではないでしょうか。

クライマックスは法服姿の仲間たちが判決文としてお祝いの言葉を贈る場面。「これは第3次選択的夫婦別姓訴訟の判決予告ではないか!」と涙腺崩壊でした。

絶好のタイミングで朝ドラにも背中を押され、東京、札幌での期日や報告会
の準備に原告、弁護団、支える会一同頑張っています。

弁護団の仕事

弁護団は25人もいますが、期日に向けて、いったいどんなことをしているのでしょうか?今回は作業状況について簡単にご報告したいと思います。

弁護団では提訴前から、論点ごとにチームを構成し、裁判所に提出する主張書面の検討や証拠の収集・分析などを行っています。

「社会状況と意識の変化」チーム

社会的状況の変化や人々の意識の変化を踏まえ、夫婦同氏制度を違憲とすべき事情が更に強まっていることを、客観的な統計データ・アンケート調査等に基づいて主張・立証できるよう準備しています。

「通称使用の拡大と限界」チーム

通称使用が広まってきた背景、使用できない場面が残ること、通称使用で不利益は解消されないこと、通称使用拡大は夫婦同氏制度の不合理性の証左であることなどについて、客観的データを用いて主張・立証できるよう準備しています。

「憲法論」チーム

東京地裁では、訴状記載の憲法論に対する国側の反論が9月6日までに提出される予定なので、再反論に向けた法律構成を検討しています。

「海外法」チーム

海外でもかつては夫婦同姓制度が義務付けられている国が多かったのですが、氏の権利性や女性差別という観点が司法判断などで重視され、法改正がなされてきました。海外の裁判例や文献を調査しています。

「学説・評釈」チーム

第1次・第2次選択的夫婦別姓訴訟を経て、今では学者の中でも夫婦同姓を強制する現行法は違憲であるという説が多数となっています。
過去の最高裁判断に対する評釈・論文も多数発表されているため、それらを整理しています。

裁判戦略もあり、すべての検討事項は明かせないのですが、その他いくつもチームがあり、弁護団全員が休日返上で作業に取り組んでいます。
この結果は今後の裁判資料でお知らせしていきます。

クラウドファンディングにぜひご協力を!

「夫婦別姓も選べる社会へ!訴訟」を支援するクラウドファンディングを実施中です。裁判は長く続くものですが、弁護団、原告、別姓訴訟を支える会メンバーは全員無償で参加しています。
常に赤字の状態ですので、どうかご協力のほど、よろしくお願い致します。

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