「お茶漬けの味」を鑑賞して

初めてのノート、少しの緊張があります。
昨晩DVDで小津安二郎監督の「お茶漬けの味」を鑑賞しました。某国営放送の生誕120年没後60年の再放送を見て、触発されて東京から送ってくるレンタルビデオ屋さんをポチッとしました。
淡々と描く上流階級(古い…)、富裕層の奥様の日常を銀座や修善寺の温泉地や丸の内のオフィス街、バーや、お手伝いさんのいる邸宅…モノクロ映画でセリフもモソモソ聞き取りにくいのに引き込まれてしまいました。今の映画やドラマのようにあおるような音楽も流れていないのに、イメージが湧いてきます。東海道線から見える海の景色や修善寺の山の旅館、効果音は自家用車の揺れる音と汽車の揺れる音…
もしかしたら心の揺れる音を象徴しているのでしょうか…
羽田から海外出張するときはあんな盛大な見送りをしたのですね。
エンドロールの活字の羅列もなくて
「終」一字のさっぱり感も余韻が続きました。本当に見て良かった。

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