貧しくても。。


 私の育った環境は周りの人と比べたら貧しく父親はいわゆるDVをする人だった。母と父は喧嘩の毎日でよく姉と一緒に体育座りでその様子を見ていた記憶がある。。幼稚園にあがる前には母と父は離婚し、母は私と姉と祖母を引き連れて新しい地へ引っ越した。父のいない環境の中での母の顔は少し明るい様に感じた。でもやはり、女で一つで子供2人、大人1人を養うのは大変だ。。慣れない地での仕事に環境、次第に暗くなっていく母の顔に私は子供ながらにショックを受けたのを覚えている。   
                              数年後。。。小学校にあがった年に電子ゲーム機の「DS」が発売された。その年のクリスマスプレゼントは周りの友達はDSを貰っていた。私と姉ののクリスマスプレゼントはその前に発売されていた「SP」というゲーム機器だった。(いわゆる型落ちしたモノだった。)12月25日、友達がクリスマスプレゼントを見せ合っている中、私はその場から逃げてしまった。恥ずかしくて、悔しかったのだ。。。自分だけ古いモノをプレゼントされた事に。。家に帰った私に母は、「ゲームしないの?」と嬉しそうな顔で聞いてきた。私は「やらない。古いモノだからいい。いらない。」と答えた。                    その瞬間、母の笑顔は消え、「ごめんね」と一言。
あぁ、私は言ってはいけない事を言ったのだと直ぐに理解した。。心の中で後悔と悲しみが溢れた。                    母はこの日の為に夜遅くまで仕事をして、準備してくれた事なんて分かっていたのに。。
「ごめんね」私は涙を流しながら呟いた。。母は首を横に振った。
次の日、私は友達の所へ遊びに行った。プレゼントしてくれたゲームを持って。。              

最後までお読み頂きありがとうございました😊
初めてのもので読み辛く申し訳ございません。。
私の貧しい体験はまだあるので、またここに記していこうと思います。
宜しくお願いいたします。。

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