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渋谷ではたらく社長の告白を読んだ
1990年代、未だスマートフォンも発売されていない時代にこれからはインターネットが来ると予測して
すぐ行動に移したからこそ今のサイバーエージェントがあるんだなと感じた。
以前、2022年のイグノーベル賞で
「人生の成功は才能ではなく運で決まる」というのを数学的に説明したものが賞を受賞したという記事を読んだことがあるが、
よく成功者が自伝で、あの時あの決断をしたから今の成功があるだとか、あの失敗があったからこそ今がある。
なんてことを言ってたりするが
それは「後知恵バイアス」でしかなくて
自分の望む結果を出した人は、運の要素を過小評価しているだけに過ぎないのだみたいなことを書いてた気がするのだが、
ほんとにそうだなーと思う。
じゃあ、結局成功するのは運が良いやつだけで
成功者の体験したことを学んでも意味ないじゃん
と考えることもできるが、私はそれは違うと思う。
本書「渋谷ではたらく社長の告白」
を読んで感じたのは、やはり成功している人は
「その時、その場所にいた」からこそその恩恵を受けることができたんだということ。
それは間違いないが、その時その場所にいることがそもそも難しい。
今回の場合、
インターネットバブルの時代にいち早くその価値を見出して動いていたからこそその恩恵に預かれているし、
仮に藤田社長が「21世紀を代表する会社をつくる」
という目標を掲げていなければ、代理営業だけを続けて広告やメディアへの参入もすることがなく、今のサイバーエージェントという会社もなかっただろう。
つまり何が言いたいかというと、
成功に対する運の要素が多くを占めていたとしても
努力は無駄ではないということ。(というよりも努力は前提条件でしかない。)
また、成功した経営者の考え方や行動を知ることはとても役に立つということ。
今回私が学んだことは、特にこの4つです。
1つ目はとにかくベンチャー企業はがむしゃらに長時間働く(笑)。スマートに短時間労働でどうこうなんて最初のうちはそんな綺麗事言ってられない。
2つ目は、大きな目標を立ててそれを見失わずにいること。
3つ目は、一緒に頑張ってくれている社員を大切にすること。
4つ目は、「ハッタリでもいいから、とりあえず実績を口に出して言ってしまって、次に会う時までに本当に実績にすればいいんだ」ということ。
最初から提案されたことに出来ないと言うのではなく、無理にでも、出来ますと答えてその時までにできるようにすればいい。
そうすると実力も着いてきてまたできることも増えてくる。一か八かでもあるし、全責任を自分でとらないといけないけど、その精神がベンチャーにはないと成功はできないのかなと思った。
あと1つあるとすれば、成功は運が大部分を占めるがだとしたら
尚更、挑戦の数と質を増やしていかないといけないよなということ。
10m先の的を弓で狙うとして
どちらとも未経験者のA君とB君がいるとする。
A君は矢を5本持っているが、B君は矢を10本も持っている。
だとしたら、A君よりB君の方が有利だろう。
しかし現実は、先にA君が弓に当てるかもしれないしB君は10本全て外すかもしれない。
そこに、経験者のC君が矢を15本持って現れる。
だがその時たまたま強風が吹いてC君は1発も当たらないということも有り得る。
このことは色んなことを暗示しているが、
間違いなくいえるのは、
矢を打たないと的には当たらないし、
1本より2本、2本より10本の方が当たる確率は上がる。
さらに、その分野に精通しているほど当たる確率は上がる。
藤田社長は
「21世紀を代表する会社をつくる」という大きな目標を掲げた。
僕はどんな目標にしよう。
じっくり考えてまた発表します💪
この本に出会えて本当に良かった。
藤田社長に会って色んな話を聞きたい。
終わり。