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シンガポールの、ひまわりのような彼女

先日、人生の振り返りというか、内観というか、そういった「しみじみ」した気持ちになる出来事がありました。この記事は、読んでくれる方がいるとしたらおそらく少数派だと思います。
でも、人生にとって大事なことだと思うので、エリック(仮名)とヘレン(仮名)夫妻とのエピソードをまとめておきます。

エリックは私の古くからの友人です。フランス人。元同僚で、かつて一緒に難航したプロジェクトを乗り越えた戦友のような存在。仕事を超えて友達になりました。
ちなみに彼は私よりひとまわり年上です。

そんなエリックが数年前に香港人のヘレンと再婚したとき、私は本当に嬉しく思いました。二人のなれそめも知っていたので、ただの「おめでとう」じゃ済まされない想いがありました。
結婚パーティーにも招いてもらったのですが、これがまた楽しいボート・パーティで、最高の思い出になっています。

今はヘレンとシンガポールに二人で住んでいます。ちなみにヘレンはおそらく私と同じ歳くらい。(ここ、ポイントなので覚えておいてくださいね)

今週、私用でシンガポールを訪れる機会がありました。エリック夫妻にその話をしたところ、「ホテルなんか探さなくても、うちに泊まればいい」と言ってくれました。ありがたくその提案に甘え、初日だけは夫妻宅にお世話になることに。

エリックは仕事が繁忙期だったため、彼の代わりにヘレンが私の面倒を見てくれました。朝食から始まり、彼女と二人でいろんな話をしました。彼女の笑顔はまさにひまわりのようで、その明るさに思わず引き込まれます。

ヘレンと話していて思ったのですが、彼女はただ明るいだけではないんです。清濁併せ持つしなやかな強さがある。人生経験が豊かで、それを自分の中でしっかり咀嚼してきた人なんだな、と感じました。

そんな彼女が、「私はエリックとほぼ同じ歳」と言ったときには驚きました。正直、もっと若いと思っていたんです。
彼女の若さは見た目だけではなく、気持ちの上での柔軟さや軽やかさからくるものなんだ、と気づきました。

40歳を過ぎると、性別を問わず顔にその人の生きざまが出る、とよく言います。そしてヘレンの顔には、彼女が歩んできた道のりや、その中で培ってきたしなやかさが刻まれている。それが、彼女の内面からにじみ出る美しさとなり、人を惹きつけるのだと思いました。

私も、器量はどうにもならないけれど、生きざまは意識して改善できるはず。少なくとも、今日をどう生きるかは自分次第。ヘレンのおかげで、自分の生き方に対して責任を持とう、と思えました。

夫妻の結婚パーティで撮った写真

ヘレンとお別れするとき、お礼と共に、「あなたはいつも私に元気をくれる。ありがとう。」みたいなことを言ったら、こう返してくれました。

I think you are an amazing woman, too! Soft when you deal with people but strong- minded.

さすがヘレン。言葉の返し方までひまわりのようにポジティブ。
私も誰かにとってのひまわりになれるような生き方を目指していきたいと思います。


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