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「結論から話せ」へのアンチテーゼ

まずこの文章を読もうとして、開いてくれたことに感謝します。

以下本文です。

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さて、今日、日本、ことビジネスの現場に於いては、ことあるごとに、「結論から話せ」と言われ、指導される。

まどろっこしく話してないで、結論から先に話せと。

これが今の言わば常識である。これに異を唱えたい。

結論は最後に話すべきだと。

理由を説明しよう。

まず、この結論から先に話すというのは実はアメリカ式である。具体的には、アメリカ式は、結論 序論 本論という順番である。

対しての日本語は、序論 本論 結論 である。これはこういう形式をとっている。なぜ英語は先に結論を話すのか?これは、最後の結論まで待っていていられないので、そのため最初に結論を話すのである。これは中学生の時に大学を三つ出た国語の先生が言っていたので間違いない。たぶん。

対して日本語は最後に結論である。これは日本人は最後まで人の話を聴いて、待てるからである。よく、人の話しを遮らないで、最後までよく聞けと言われるであろう。

この話の証左であるが、そもそも日本語というのは最後までよく聞かないと、意味が分からないのである。具体的には、例えば、
「今日は久しぶりに旅行に行く」

「今日は久しぶりに旅行に行きたいところだけどやめとく」

「これ、もってるよ」
「これ、もってないよ」

「これ、もってる」
「これ、もってぬ」


お分かり頂けだだろうか。

ここからは私の解釈だが、日本語という言語の構造上、序論 本論 結論というのは大変理にかなっている。

そこを英語式にしてしまうのは、今日のものすごいスピードで流れるビジネスの現場を反映しているのではないだろうか?

どんどん流行が変わり、タイパなどで言われ、音楽さえも倍速で聴くという若者まで出てきた。

日本人で日本語を母国語にしている以上、一度立ち止まり、逆にゆっくりと生活してはどうだろうか?他の文化のいいところを吸収して取り入れて来た日本だが、ある程度伝統は守ることをここに提案する。そんなに速く歩いては疲れてしまうだろう。

最後にこの文章も日本式で最後に結論を持ってきている。

ここまで読んでくれたあなたもまた最後まで結論を聞くのを待てる、日本人であることの証左ではないだろうか(笑)














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