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【シーズン26最終96位】カイリュー日ネクルーム【ポケモンSVシングル】

構築の完成度は低いですが、初の最終2桁を達成することができたので記録として記事を残したいと思います。


1.使用構築

2.構築経緯

①顔採用で日食ネクロズマ採用。
日ネクを使うにあたり龍舞型orトリックルーム型で悩んだが、龍舞型は拘りスカーフを持ったミライドン、コライドン、黒バドへの解答が1ミリも思いつかなかった為トリル型で採用。
トリックルームという技の経験値が皆無だったのでS21最終31位のさにーさんの構築を参考にした。(原案:ラムネクロ+鉢巻カイリュー+襷水ウーラオスの行動保証を持った対面的な構築)

②日ネクとの相性補完が良くトリルとの相性も良い鉢巻カイリュー(27日頃にいのちのたまに変更)、を採用。
持久力ブリジュラスに詰まされた試合が多かった為原案の水ウーラをゴーストテラス悪ウーラに変更。

③積み技持ちの黒バドレックスに対抗するため、化けの皮を盾にトリルで切り返せるミミッキュを採用。

④グライオンとキョジオーンがあまりにも重かった為、グライオンを流しつつ起点に出来そうな剣舞バトンタッチグライオンとバドウーラにも強く出れそうな隠密マント草テラスキョジオーンを採用した。

ここまででの致命的な欠陥としてグライオンが挑発持ちグライオンの対策になっていない点とアーマーガアやエアームドなどの物理耐久が高く浮いてる鋼が重すぎるといったことが課題にあげられた。
また、グライオン、キョジオーンを出せる試合が少なく選出率が極端に低いのも気になっていた。

とりあえずグライオンの対策枠として破綻しているグライオンの解雇は確定。汎用性もそこそこありつつグライオンの対策ができるポケモンが思いつかなかった為、先に浮いている鋼への解答として眼鏡イーユイを採用。
グライオンはウーラの挑発やミミッキュの呪いで流してからネクロの剣舞、もしくは守るターンにネクロの剣舞とトリルの択を合わせることで誤魔化そうと考えていた。
一番の対策としては当たらないことを祈った。

⑤最終日にこの6体で回していたが、ザシアン+暁ガチグマとのマッチングが頻発しトリルを張るべきかどうかで選出と立ち回りが歪み、負けが続いた(サブロム600位から4000位まで落ちた)
また、グライオン入りともよく当たり、一回しか選出されなかったがこちらの選出が歪み(グライがいるとカイリュー出せなかった)これも負けに繋がった。
これらの問題を解決するために思いついたのが最遅ラムの実炎テラス暁ガチグマで、このポケモンを構築にいれてから安定感が段違いに増した。
相手の選出依存にならない、腐ることがないので使いやすかった。
3桁前半まで上がってからはスタン寄りの構築としか当たらなかったので対面性能を高める為にラム→オボンの実に、ハイパーボイスをしんくうはに変更した。襷パオジアンを裏に置かれることが多かったがガチグマのおかげでパオの処理が楽になった。

3.個体解説

日食ネクロズマ

日食ネクロズマ@じゃくてんほけん
テラスタイプ: みず
特性:プリズムアーマー
性格:いじっぱり
個体値:203(244)-227(236)-151(28)-×-129-97
つるぎのまい / メテオドライブ / フォトンゲイザー / トリックルーム
<調整>
HAベース
HB-水ウーラオスの水テラス鉢巻水流連打99.98%耐え

本構築の要。全ての伝説に対して選出できる。
自分がエースにもなれるしサポートやスイーパーもできる。日ネクでトリルを張り、カイリューを通すという意識が芽生えてから立ち回りの幅が広がり勝率も上がった。
自らトリックルームを張れるのがとにかく偉く、トリル展開に苦手意識がある自分でも使いやすかった。素早さラインが上がっているレギュGの環境で、一手で素早さ関係を逆転できるトリックルームという技は非常に強力である。伝説で同じことができる白バドレックスがいるが、白バドと違い天然で止まらない点、テラス依存性が低い点で充分に差別化できている。

27日に持ち物をラムの実から弱点保険に変更した。両方とも使ってみて弱点保険の方が発動頻度が高く、リターンも大きいと感じた。
バトルデータベースを見ると弱点保険の採用率が一番高いが、なぜかケアされない試合が多かった。ケアして積む隙を与えたくなかったのか削れば裏で取れる判断なのか?この理由は最後までわからなかった。
弱点保険の大きなリターンはトリックルームターンの節約。
トリル→剣舞の流れだとトリルの残りが3ターンだが、トリルを撃ったターンに弱点保険が発動すると実質的にトリル剣舞を1ターンで済ませ、4ターントリル下で動くことができる。
また、ラムの実の一番の役割対象であるヘイラッシャが初ターンから地割れを撃ってくる試合があまりにも多かった為、採用する意味がないと感じたのも大きい。

水テラスは主にコライドン意識。電気も半減にできるドラゴンテラスも試したがパオジアンの一貫をつくりたくなかった為水で採用。

カイリュー

カイリュー@いのちのたま
テラスタイプ:ノーマル
特性:マルチスケイル
性格:いじっぱり
個体値:197(244)-204(252)-115-×-122(12)-100
つばめがえし / 地震 / 神速 / アイススピナー
<調整>
HAベース、特に調整意図なし。火力を出したかった為A特化、トリル下で動かすこと前提なので素早さには割かず残り耐久。

27日に鉢巻→いのちのたまに変更した。メインウェポンである逆鱗地震神速はどれも無効タイプがあり、一貫をつくれた時のパワーは凄まじいが自分には使いこなせなかった。特に初手投げした際に対面した炎オーガポンや水ウーラに何を撃つのが正解なのかわからなかった。
それでも日ネクと相性の良いカイリューを外す選択肢はなく、火力を出しつつ打ち分けができるいのちのたまを試したところ、使用感が良かった為採用。初手に投げることが多く基本的に下から行動の為、珠の反動ダメージでマルスケが削れる心配も要らなかった。

技構成は神速地震はマスト、つばめがえしはオーガポンやウーラオスを大きく削る為に採用。アイススピナーはランドロス意識、ミライドンランドロスの並びに一貫する点が強かった。

カイリューを初手に投げて荒らしてから日ネクでトリルを張り、カイリュー再展開といった動きやシンプルに後発からカイリュー投げる動きなど何しても強かった。仮にトリル展開を阻害されたとしても神速がある為、トリルに依存しないカイリュー独自の強みがあった。

一撃ウーラオス

一撃ウーラオス@きあいのタスキ
テラスタイプ:ゴースト
特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
個体値:175-200(252)-121(4)-×-80-149(252)
挑発 / 暗黒強打 / インファイト / 不意打ち
<調整>
ASぶっぱ

可もなく不可もなし。
水ウーラと違い裏にブリジュラスがいたとしても目の前に通る技が押せる。水→悪に変えたことで相手の水ウーラとパオが重くなると思ったが、実際そこまで重く感じることもなかった。
悪技がカイリューに通るため氷技を採用する必要がなく挑発を自然に採用できる点が偉い。挑発のおかげでディンルーに荒らされる試合がなくなった。悪格闘の範囲だとフェアリータイプに打点がないが、フェアリーに対しては日ネクが強く出れる点、使用率の高いフェアリーのハバカミ、ミミッキュには悪技、オーロンゲザシアンには格闘技が一応等倍で通る為全く苦にならなかった。

イーユイ

イーユイ@こだわりメガネ
テラスタイプ:炎
特性:わざわいのたま
性格:ひかえめ
個体値:161(244)-×-102(12)-205(252)-140-120
かえんほうしゃ / オーバーヒート / あくのはどう / サイコキネシス
<調整>
C特化
残り耐久
明確な調整意図なし。役割対象がSが遅いポケモン+トリルで動かすことも視野にいれ、Sには振らず耐久に回した。

思ったよりも選出機会が多く活躍してくれた。
物理受けやサイクルをことごとく破壊してくれた。
特に語ることなし

ミミッキュ

ミミッキュ@ゴツゴツメット
テラスタイプ:ノーマル
特性:ばけのかわ
性格:のんき
個体値:159(228)-114(28)-145(252)-×-125-102
じゃれつく / シャドークロー / トリックルーム / のろい
<調整>
HB-ばけのかわ込みで鉢巻水ウーラの水流連打確定耐え(S21最終183位のどらけんさん参考)
S個体値26~27 カイリューより速く、ブリジュラスより遅いライン
妥協個体だがSラインに関しては特に気にならなかった。

なんやかんやできるミミッキュ。
特に展開系の構築に対してばけのかわを盾に切り返せる点が偉かった。
行動保証があり、トリックルームでサポート、呪いで自主退場や悠長な積み展開阻止など色々と器用なポケモンだった。
かげうちを採用していたが余りにも撃つ機会が無さすぎる為シャドークローに変更。ただ、シャドークローも最後までしっくりこなかった。

暁ガチグマ

暁ガチグマ@オボンの実
テラスタイプ:炎
特性:しんがん
性格:れいせい
個体値:219(244)-×-140-205(252)-87(12)-51
ブラッドムーン / だいちのちから / しんくうは / つきのひかり
<調整>
HCベース 瞬間火力を出したかった為C特化
HP奇数なのは調整ミス

最終日に採用した枠。影のMVP
最遅の炎テラスにすることでザシアンやコライのような速い伝説+暁ガチグマのような並びに対してもプレイングが歪むことなくトリックルームを展開できる。
ノーマル・地面のタイプが優秀で黒バドレックスやミライドン構築相手にも活躍してくれた。
つきのひかりを採用することでトリックルームが切れたとしても打ち勝てる。サイクル系の構築に対しても体力管理をしながら崩しにいける。


4.選出

対黒バドレックス

基本はカイリュー+日ネク+@1
スタン:ガチグマorミミッキュ
展開系:ミミッキュ
サイクル:イーユイ、ガチグマ

相手の並びによって選出を変える。日ネク以外は決まった選出なし。
初手カイリューで枚数有利を取るイメージ。ミミッキュを選出している時はトリックルームで切り返せるので雑に切っても良い。ミミッキュ黒バド対面をつくり裏に引かせるorテラスを切らせる。(フェアリーと格闘テラスしかいなかったので日ネクが刺さっていた)
上位に多かったママンボウ+ディンルー+襷黒バドの並びが重い。ママンディンルーに日ネクの技が一貫しない為トリルターン管理がシビアである。バドが拘りなら何とかなるが、打ち分けできる襷だと読みでリスクを冒さないとまず勝てない。ただ、トリックルームでママンボウを上から動かせるので上手く起点に出来れば試合を優位に運べる。
スタン寄りの構築にはよく勝てた。

対コライドン

ミミッキュ+日ネク+カイリューorガチグマ

ガチグマを構築にいれてからはカイリューよりガチグマをよく選出していた。
ばけのかわの行動保証を盾にトリルを展開する。ゴツメ等の削りでコライドンを日ネク圏内までいれることが理想だが、基本とんぼがえりで逃げられる。そこからは臨機応変に対応、ガチグマにテラス切るもよし日ネクにテラス切ってトリル再展開も可能。
イーユイが少し面倒くさいがトリルさえ張れてしまえばガチグマでもカイリューでもいける。

対ミライドン

カイリュー+日ネク+ウーラオスorガチグマ

初手カイリューで裏にランドロスがいるならアイススピナーを撃つ。ミライドン対面では基本ボルトチェンジを撃たれるので対面突破というよりは削りと型判別を意識した。流星群を撃たれたら日ネクで起点に、フェアリーや氷テラスに対しても日ネクが強く出れるのでOK。
アーマガアと組んでるミライドンが若干重いが、イーユイを絡めて崩しに行く。

対ザシアン

日ネク+カイリューガチグマウーラオスのどれか

相手の構築に暁ガチグマが入っている場合はガチグマ絶対選出。
ザシアンvs日ネクの純粋な対面は超有利で仮に地面テラバを撃たれても耐えるためトリックルーム展開がしやすい。

対カイオーガ

ウーラオス+日ネク+カイリューorミミッキュ

全然当たらなかった為よくわからないが勝ってるイメージがある。
襷ウーラでカイオーガの型を把握する。拘りならカイリューネクロで一貫切ることができ、日ネクの水テラスで切り返すことも可能。
雷麻痺と取り巻きのブリジュラスが負け筋

対ムゲンダイナ

日ネク+ミミッキュorウーラオスorイーユイ

日ネクでムゲンダイナを起点にし荒らす。炎技持ちも弱点保険のおかげで強くでれる。守る身代わりでPP枯らしにくるタイプは気合で択を合わせ守るターンにトリルをうつ。
ムゲンダイナより取り巻きのグライオンが重い。
有利と見せかけて日ネクがヘイラッシャに地割れ当てられた時点で試合が終わる。単なる相性でいえば圧倒的有利だが、日ネクに依存しすぎてることがあまりにも脆い。

対テラパゴス

ウーラオス+日ネク+カイリューorミミッキュ

初手の起点作りポケモン(特にディンルー)に対して挑発からはいる。
どくびし撒きに対しては、どくびしが裏に刺さらない為挑発を撃たず対面突破を優先する。
アタッカーテラパゴスに対しては襷の行動保証を活かして素直に殴り合う。
最終日一回も当たらなかった。

対ルナアーラ

イーユイ+日ネク+@1

拘り系はイーユイと日ネクでシャドーレイとムンフォの一貫が切れているので動かしやすい。
瞑想型も割とイーユイの放射でゴリ押せる。当たらなかったがイーユイが上取れない瞑想型はきつい。その場合はウーラオスの挑発やミミッキュの呪いを絡める。
最終日催眠ルナアーラに2回負けたが、それ以外には勝てた。
全体的にSが遅い構築な為、催眠を拒否できない。

対ホウオウ

当たった記憶がない。
その為特に対策もしてないが日ネクがやけどを引くかどうかのゲームになりそう。ホウオウ以外を起点にすることと、イーユイを上手く絡めたい。

対白バドレックス

日ネク+カイリュー+ウーラオスorイーユイ

日ネクで白バドにテラスを切らせ、カイリューを通す。
やどりぎ型に対してはウーラオスの挑発を絡める。
シーズン通して2回しか当たらなかったので特に言うことなし。

対ルギア

日ネク+ウーラオス+@1

超有利。ルギアが出てこない試合の方が多かった気がする。
ウーラオスの挑発で設置技阻止
ルギアのウェポンが基本的に日ネクに通らない(仮に大地の力があっても弱点保険の起点にできる)、メテオドライブでマルチスケイル貫通する為、PPが枯れる心配もない。吹き飛ばし型ならウーラオスで挑発。


結果


最後に

レート2000を達成してからの一つの目標であった最終2桁を取ることができ、本当に嬉しいです。
顔採用した日食ネクロズマでしたが、想像を大きく超える活躍をしてくれました。個人的にはもう少し評価されても良いポケモンだなと思います。

今回初めて構築記事を書いてみて、構築についての振り返りと思考の整理ができる点が非常に有意義に感じました。
それと同時にシーズン終了後ではなく、シーズン途中にやるべきなのではとも思いました。構築記事自体上位で結果を残された方しか書いていないイメージがありますが、上手くいかなかった方こそ書いてみて欲しいと思います。

長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。






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