P2y、その始まりを辿る③ -アポロ船長周辺サイト、最大の炎上 -
はじめましての人ははじめまして!どっかで俺の事を知った人はこんにちは!前回のnoteを読んでくれた人はありがとう!初回のnoteから読んでくれてる人はもっとありがとう!
前回のnoteでは、P2yの元代表であり創設者でもあるアポロ船長の彼の弟が過去にWikipediaで複数のカテゴリにまたがって工作活動をしていた、という話をしました。
今回は前回のnoteから時系列的に約一年後、MOTHER partyと同時期に運営されていたP2yにおいて実質的な運営権をになっていたであろうP2y第一チームの元となる任天堂ニュース系のメディアである任天堂ニュースタイムズ、そこから分派したもののP2yの沿革からはその詳細が伏せられているサイトであるうらなか.net、そのうらなか.netが初音ミク&VOCALOID界隈で起こした二つの炎上、うらなか.netがアポロ船長が代表を務めたこともあるプロジェクトタイムズ及びのちにP2y第二チームの元となるタイムズヘッドラインに買収されるまでを書いていきたいと思います。
なお、今回もまたまとめサイト等の商用コンテンツへの無断転載は固く禁止します(知見の持ち出しはいくらでも可)。
また今回のnoteはそのほとんどが外聞によるソースとなり、旧2ch(現5ch)も含まれている事を予めご了承ください。
そして今回の記事の性質上、いわゆるゲハ的な表現が多く出てきます。自分は特にそういった思想を持ち合わせていませんし、それらを助長するつもりもありません。また今回のnoteはうらなかという人物がインターネットの悪意そのものと呼べるような存在であり、その影響そのものと呼べるような現象も確認できたため前回以上に文章が長くなっています。是非お暇な時にゆっくり腰を据えてご覧ください。
今回も例に漏れずP2yの組織の変遷は非常に複雑なため、まずは第1回のnoteを読まれることを強くおすすめします。
1. P2yのゲーム担当の元になるメディア、任天堂ニュースタイムズとは?
第一回のnoteではP2yのゲーム系及び任天堂系のニュースは任天堂ニュースタイムズの流れを汲む記者がP2y第一チームとして匿名で書いていた、という話をしましたが、任天堂ニュースタイムズがどんなサイトだったかまでは実のところ確認できていません。
以前のnoteで紹介したP2yの沿革が載っていた当時のネット魚拓でもP2y第一チームの沿革にアポロ船長が現在も管理しているMOTHER partyの経歴は確認できますが、任天堂ニュースタイムズはいつ開設したのかすらはっきりとわかっていません。
では任天堂ニュースタイムズが今でも存在しているか?と言うとサイト自体は閉鎖しています。
ここに紐解くその根拠となる当時の任天堂ニュースタイムズからの宣伝と当時のtogetterによる任天堂ニュースタイムズ評のまとめを紹介します。
この二つの内容から読み解くに、
「任天堂ニュースタイムズから一部の記者が完全に独立し、うらなか.netというサイトを開設した後に任天堂ニュースタイムズはサイトの運営権譲渡の話が破綻したため閉鎖した。」
ということがわかるかと思います。
なお、画像では任天堂ニュースタイムズではなく任天堂タイムスとなっていますが、うらなか.netはP2y第二チームの元となるタイムズヘッドライン、即ちアポロ船長が代表を務めたプロジェクトタイムズのメンバーと共同運営となったのちにサイトの運営権をドメインごと彼らに売り渡しているため、その名前の類似性を見ても同じと見なせると思います。
※余談ですが今回の一連のnoteをまとめるにあたり、先に紹介したtogetterまとめがP2yが開設されるまで(タイムズヘッドラインが開設されるまで)について一番シンプルにまとまっていると思いました。興味のある方は別途リンクを貼っておきますので是非読んでみることをおすすめします。
2. うらなか.netと初音ミク界隈で起きた二つの炎上
うらなか.netは2007年末に開設され、2008年明けに任天堂ニュースタイムズから独立する形でサイトが運営されたのは前項でも説明しましたが、任天堂ニュースタイムズでは任天堂系のニュースだけでなく、初音ミクのニュースも扱うようになっていたようです。
そして当時任天堂ニュースタイムズに所属していた記者、うらなかという人物が任天堂ニュースタイムズから独立、そのメインとして扱うジャンルを初音ミクにシフトし二次的に任天堂の話題を扱う、という形態をとっていたのがうらなか.netだったようです。
ただ、このうらなか.netの管理人うらなかはかなり強弁を張り過激な言動を行う人物だったらしく、当時の匿名掲示板2ch(現5ch)ではうらなか.netの専用スレッドが立っています。
ここに書かれてある内容からも察せるかと思いますが、うらなか.netの管理人、うらなかは2007年末から事実上のサイト閉鎖&うらなか本人のインターネット上での活動停止に至る2009年6月までに初音ミク、VOCALOID界隈で二度の大きな炎上をおこしています。
個人的にはP2yの運営が開始される2019年までにアポロ船長が間接的にでも関わっていた周辺のサイトとしては最大規模の炎上だと思っています。
ここからはそれら二つの炎上について書いていきたいと思います。
・初音ミクPSP用ソフト発売中止&任天堂機での再開発運動
うらなか.netの専用スレが立った経緯は2009年7月2日に発売されたプレイステーションポータブル専用ソフト「初音ミク -Project DIVA-」の専用スレがうらなか.netの話題によって機能しなくなる事を受けてというものであり、そこまで調べきれていませんが当時はうらなか.netの読者がうらなかの発言や記事を引用してスレを荒らしていた、という事態が起きていたというのは容易に想像できるのではないのでしょうか?(前回のnoteの流れを見るにうらなか自身が自作自演の工作活動を行っていた可能性も否めませんが) うらなかはいわゆる強烈な任天堂信者と呼ばれるたぐいの人間だったようでゲストキャラクターとして登場しただけのニンテンドーDSのゲームを初音ミク初のゲーム化として強弁していたようです。
このニンテンドーDSのゲームでの実際の初音ミクの扱いは実際のこのゲームのWikipediaで確認できますが、村上龍の同名の著書が題材になっているゲームで初音ミクにそこまで重きが置かれていたかと言われるとかなり疑問が残ります。
そういったうらなかの信条(?)もあってか初音ミクを初めてメインに据えたゲーム、初音ミク -Project DIVA-がプレイステーションポータブルで発売される事が発表されてからは自身のサイト、うらなか.netではプレイステーションポータブルで発売されることについて、その開発元であるセガにまで難癖をつけて初音ミク -Project DIVA- の発売について白紙撤回からのニンテンドーDSでの再開発という持論を展開していました。(なお、本人はニンテンドーDSのゲームのプレイ感想記事はあげていなかったとの事です。)
このようなこじつけの問題提議だけでなく、初音ミクのPSPのソフトに対して印象操作を狙っているかのようなネガティブキャンペーンじみたマイナスイメージを植え付けようとする記事も書いていたようです。
そういった中事態は一変します。2008年10月3日、初音ミクと他企業がコラボした際の不手際(詳細は不明)のお詫びとしてピアプロ(クリプトン社が運営するクリエイター交流サイト)の初音ミク公式アカウント(現在はコメント欄は閉鎖?)で声明を出した際に、うらなかは初音ミク公式アカウントに直接苦言を言い始め、それに乗じる形で初音ミはク -Project DIVA- の開発を中止、任天堂機での再開発をするよう呼びかけました。
ゲームとは全く無関係の初音ミク公式アカウントにゲームの発売中止するべきと直接苦言を呈したことにより、ゲーム関連以外のさらに多くの初音ミクファンの目に止まることになったうらなかですが、ちょうどゲームの発売企画として一般のユーザーから初音ミクの楽曲や衣装、イラストを公募し、ゲームに採用するという企画があり、応募総数2000を超える作品を手前勝手な理由で事実上白紙に戻せといううらなかの主張は初音ミクファンから大きな顰蹙をかいました。
また後述しますが、このとき既にうらなかはもう一つ炎上→うらなかが謝罪という流れを既に起こしており(うらなかの専用スレの設立経緯がゲーム関連によるものだったため、先にこちらを挙げました。ちなみに個人的には後述するもう一つの炎上の方がより悪質だと思っています。)、そういった事情も相まって今回の炎上はうらなかへの不満に余計に火に油を注ぐ結果となり、うらなかはゲーム開発中止発言について謝罪することになりました。
スレッド内でも言われていますが、散見されるといった他人事であるかのような発言であったり、誤解を招くというあくまで読者にその責任があるかのような言い訳じみたうらなかの今回の謝罪はさらに批判を強めていくことになったようです。
なお余談ではありますが、こういったうらなかに見られるあくまで他人事という姿勢は前回のnoteであったMOTHER連合→MOTHER partyのアポロ船長の弟による発言であったり、後述する&次回に書く予定のタイムズヘッドラインの姿勢にも見受けられる他、アポロ船長のP2yオーナー退陣時のポスト等に見受けられる共通の姿勢と言えるのではないのでしょうか?(P2yが炎上した際の謝罪文がなんか他人事じゃね?って当時思った人は多いのではないでしょうか?)
※改めて第一回目のnoteで載せたアポロ船長のポストを載せておきます。
・ボカロPへのzoome移行煽動運動
前項ではうらなかの実質的にただの個人的な理由による初音ミクのゲームの発売中止運動について触れましたが、前項でも少し触れたとおりこの発売中止運動による炎上はさらに別の過去にうらなかが起こした炎上もその火種の一つとなっています。
皆さんは動画プラットフォーム、zoome(ズーミー)というサイトがあったことはご存知でしょうか?
2007年1月に株式会社アッカ・ネットワークス(当時)がサービスを開始、2011年8月にサービスを終了した動画プラットフォーム(要はYouTubeやニコニコ動画のようなもの)です。
自身はこの動画プラットフォームについてどういったものだったか全く知らず、うらなか.netの騒動についてついでに色々調べましたが、YouTubeやニコニコ動画と比べてアカウント毎に日記などが投稿できる独自の機能があり、動画投稿機能が強化されたSNS(SNS自体はmixiのようなもの?)という印象を受けました。
同時にzoomeのWikipediaも存在していたのでその内容を確認しましたが、内容に不可解な点があったためその件も含めてあとで後述します。
うらなか.netは2007年末から運営開始されましたが、それとほぼ同時期の2008年1月頃からzoomeでボーカロイドのランキング動画を出していたようです。
決して誤解してはいけませんが、うらなか.netによるランキング動画はzoomeの公認、正確にはzoome側でユーザーを増やすためのプロモーション活動の一環として行われていたボーカロイドを中心としたプロモーション、「TDKI(投稿動画向上委員会)」の公認であり、ランキング上位のボカロPにはzoome提供の景品が送られるなど、初音ミクの提供元であるクリプトンとは直接的な関わりはなかったようです。
なお、うらなかのこのランキング動画の事をこのスレではこう評されています。
さらにこれも余談ではありますが、アポロ船長の運営しているMOTHER partyでもzoomeが開設されてから約二年後、自身のサービスである「MOTHER party Video SNS」(読む限りzoomeと同じような動画投稿できるSNS?)を開設しており、これも偶然かもしれませんがzoomeのサービスを終了する2011年8月と全く同時期にMOTHER partyもzoomeの閉鎖と関係あるかどうかはわかりませんがサービス提供元の閉鎖によりサービスを終了しています。
当時、zoomeではこのようなボーカロイド系の動画のプロモーションを中心とし、動画プラットフォームとしてユーザー拡大への企業活動を行っていたようですが、これを読まれている方の大半はボーカロイドと言えばzoomeではなくニコニコ動画だと思い浮かべるのではないかと思います。
勘のいい方ならもうおわかりかもしれませんが、うらなかは事あるごとにニコニコ動画のネガティブキャンペーンを繰り返し、ボカロPに作品のニコニコ動画への投稿をやめてzoomeに投稿するよう呼びかけていたようです。
当時のボカロP達からすれば公認とはいえただのzoomeの公認でしかない素性の知れない一介のただのVOCALOIDランキング動画の投稿者が、自分達の活動に口出ししてくる&ひいては活動の阻害になるような動きをするこれらうらなかの発言は相応にヘイトを買っていたのは容易に想像できるかと思います。
そして2008年8月、あまりにヘイトを買いすぎたせいかその原因ははっきりしていませんが、うらなかは自身の煽動活動に対する謝罪を自サイトで発表しました。
うらなか自身の謝罪文の内容は残っていませんが、その当時のはてなブックマークに読者のうらなか.netへの感想が残っていたため、こちらを載せておきます。
3. そしてプロジェクトタイムズへ
2008年に二度の炎上を経てうらなか.netは2009年3月、うらなか自身の多忙によりこれまで自身の単独管理体制で行われていたサイト運営を「各種ゲーム系サイト様からのメンバーによる共同運営」にするということでスタッフを増員しています。(同時にうらなか.netの管理人が変更になった旨の発表がうらなか.netからされているようですが、サイト自体が閉鎖されているため、この時点ではうらなかの去就は不明です。)
ただ、先述のうらなか.netの2chスレによるとうらなか.netは当時の騒動の謝罪時に明らかに複数人体制であるかのような体裁の記事を書いており、当時の2chスレの住人もうらなか.netの運営実態を怪しんでいました。
なお、以前紹介したVTuberメディアサイト「progress」でも文中では「私たちは~」と複数人であるような言い回しの文言がありながら「Posted by~」以降の署名用のIDがプロジェクト名なのか個人名なのかよくわからないという似たような傾向の文章が存在します。(P2yでもそういった傾向の印象を抱いた人は多いのではないでしょうか?)
そしてその当月末には複数のゲームサイトによるメンバーによる共同運営となったうらなか.netはうらなかタイムズという名前でリニューアルしたようです。(この件について真っ先に思い出したのが前回のnoteで挙げたMOTHER連合→MOTHER partyの流れでした。やはりサイトのURLはそのままでの運営は事実上ただの改名にしか思えません。)
今まで初音ミクメイン、ゲーム系記事がサブ扱いだったうらなか.netですが、うらなかタイムズではそれぞれの扱いを逆転させています。
そしてこれは具体的な時期が調べられませんでしたが、この2009年3月末~6月(おそらく4月まで?)の間にうらなかは全てのインターネット活動から身を退き、引退したようです。
ただ、うらなかタイムズはうらなか.net自体の悪評とうらなかが引退したにも関わらず、うらなかタイムズという名のうらなかを冠したサイト名はやはり少なからず読者を混乱させたようで(実際にうらなかタイムズでXを検索するとそういった感想の当時のポストが出てきます。ボカロとゲームを一緒に扱うこと自体意味不明という感想はちょっと面白かったです。)、そういった経緯から事実上うらなかタイムズは閉鎖、ドメインを一新しうらなかタイムズから第1回のnoteで言及したP2y第二チームの元となったメディアチーム、プロジェクトタイムズの一環であるタイムズヘッドラインへとサイト名を改名しています。
なお、調べた限り実はタイムズヘッドライン開設当初は管理人が誰なのか不明だったりします。(調べた限りでは匿名の管理人という体裁で運営がされていたようです。詳細は次回のnoteで述べたいと思います。)アポロ船長のXによるとアポロ船長はプロジェクトタイムズの代表に就いたかのような内容を2012年3月にポストしています。
ただ、アポロ船長が2012年3月にプロジェクトタイムズ運営代表に就任し、後の後継であるプロジェクトパーティーへ移行&そこから退任する2021年4月までプロジェクトの主導をとっていたとするのであれば、先述したP2y第一チームの沿革にある2012年の出来事としてアポロ船長が直接運営しているMOTHER partyをプロジェクトへの「編入」としているのは表現として不適切に感じました。(どの立場からこの沿革を書いていたのかいまいちわかりづらいと思います。代表であるアポロ船長自身がMOTHER party所属の記者を呼び寄せたということでしょうか?)
なお、2012年のMOTHER partyの編入、(そして言葉を濁らせていますが)2021年のアポロ船長オーナー権解消についてはその記述がありますが、タイムズヘッドラインがその元となっているP2y第二チームの沿革にはそもそもアポロ船長が代表に就任したという記載すらありません。(P2yの沿革では2021年のアポロ船長のオーナー権解消と同じタイミングで管理体制が変更されたにもかかわらず2012年のアポロ船長プロジェクトタイムズ代表就任は管理体制が変更されていなかったということでしょうか?)
また改めてP2y第二チームの沿革を見るとプロジェクトタイムズはタイムズヘッドライン系譜からの発足であり、のちのプロジェクトパーティーへの移行からP2y閉鎖までの流をP2y運営時のチームの名義ベースで置き換えて説明すると
① 2008年初頭にP2y第一チームはサイト譲渡がうまくいかずサイト閉鎖、事前に分派していたうらなか.netだけが残る
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② 2009年うらなかが引退するタイミングで自身でP2y第二チームにサイトを売り渡し同時にプロジェクトタイムズが発足(発足当時の管理人は不明)
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③ 2012年匿名の管理人からアポロ船長がプロジェクトタイムズ及びP2y第二チームの代表に就任、自身のサイトであるMOTHER partyはP2y第一チームに編入(少なくともそれまでにはP2y第二チームにP2y第一チームが合流していた?)
↓
④ 2019年プロジェクトタイムズはアポロ船長により現組織のまま?プロジェクトパーティーへ移行(同時にP2yの運営権がP2y第二チームからP2y第一チームに移行?アポロ船長はP2y第一チーム側に転属?)
↓
⑤ 2021年アポロ船長が管理人を退くのと同時にP2y運営権をP2y第一チームに完全に譲渡
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⑥ 2023年P2y第一チーム主導?による匿名の運営団体から二号さん(仮)による個人運営型のサイトに移行するもゲーム系記事はP2y第一チームの匿名の運営形態をそのまま継続
↓
⑦ 2024年P2y閉鎖、不正アクセスによりデータが全損するもその数日後にゲーム系記事を書く記者集団(P2y第一チームの事?)により引継、新サイト設立を示唆(progressの事?)
という流れになっています。(前回のnoteで説明したMOTHER partyとMOTHER連合との話は除く。)
よって少なくともうらなか.netを除いた任天堂ニュースタイムズからP2yまでの一連の流れはP2y第一チームによるただのサイトのロンダリング行為と言えてしまうのではないのでしょうか?
P2y第一チームについては明らかにおかしな動きをしている状態ですが、アポロ船長は最低でも2012年から約10年に渡りそのP2y第一チームと関わりを持っていたことになります。
2007年の(最低でもアポロ船長の弟は知っていた)MOTHER連合による運営実態を知りながらも当時関わりを持ち、アポロ船長の弟がインターネット工作していた事を謝罪した人間として見るとその行動は非常に不可解だと思いました。
なお、アポロ船長はアポロ船長で自身の運営しているMOTHER partyではプロジェクトタイムズはアポロ船長が自身で立ち上げたと当時2012年に自身が発した内容とは矛盾した発言を明言しています。(この記事で言われている“いくつかの誤った選択”とは具体的に何だったのでしょうか?プロジェクトタイムズ代表就任の件は当時のアポロ船長の発言と明らかに異なっていますが、アポロ船長は当時プロジェクトタイムズの立ち上げ人は架空の匿名の人物を据えようとしていたことだったとでも言いたかったのでしょうか?)
4. 今回の感想とうらなかが遺していったもの
・うらなかから受ける人物像とそこに潜む危険性
話をうらなか.netに戻しますが、これまでP2yやアポロ船長とゆかりの深いP2y第一チームから分派したうらなか.netの管理人、うらなかが2008年に二度の炎上を起こし、そしてP2y第二チームの元となるタイムズヘッドラインに買収されたのちにうらなか本人が引退したという内容について述べてきました。
ここまで読まれた皆さんはうらなかという人物をどういう印象を受けたのでしょうか?
おそらく大半の人がうらなかという人物に嫌悪の感情を抱いたのではないかと思います。うらなかの主張は一見正論っぽくは見えるものの他人への配慮も見せず、かと言って個人の感情は滲み出しすぎててその主張に何の正当性も見えてきません。
特に初音ミクのゲーム発売中止運動は荒唐無稽そのもの、はっきり言うとただの屁理屈です。当時の2chでも言われていたことですが正にこの通りの人物だと思いました。
ただ、うらなか.netを調べていく上ですぐにわかった事ですが、こういったうらなかの言動に対し一部擁護的な意見が実はあったりします。(それ自体を追及する意図はないのでリンクは載せませんが、「うらなかタイムズ 初音ミク」で検索するとうらなかの自演くさい書き込みではなく実際にすぐに出てきます。)
一体当時の彼らは何故うらなかに賛同していたのでしょうか?
個人の推察になってしまいますが2007年末、初音ミク及びVOCALOID界隈ではニコニコ動画を運営するドワンゴがボカロ曲を勝手にJASRACに登録していたという騒動が起きています。(こちらも門外漢であるため語弊があるかもしれません。この騒動が気になった方は各々で調べてみてください。)
ちょうど偶然同じタイミングでうらなかは任天堂ニュースタイムズから独立し、うらなか.netを立ち上げており、ニコニコ動画を嫌っていたというのは前項でも説明しましたが、この騒動の事についても殊更強調していたのではないか?と推察しています。(そういった背景があったからか、うらなかに対し擁護的だった人たちの意見もうらなかの反ニコニコ動画の姿勢を評価しています。ただうらなか自身は初音ミクどうこうではなくネット民特有の親会社がKADOKAWAという大企業系がとりあえず嫌いという判官贔屓的なアレなだけな気がしますが。)
そして現にうらなかはニコニコ動画への騒動の当てつけであるかのように2008年初頭からzoomeでボカロ曲のランキング動画を作って活動し、うらなか.netではニコニコ動画に対するzoomeの優位性を説き、そしてボカロPにはzoomeで活動するよう煽動した。と考えると個人の主観まみれの理由でゲームの発売中止運動をするようなうらなかの偏執じみたその言動と辻褄が合う気がしてなりません。
ただ実際問題ドワンゴと初音ミクに起きた騒動は当時のネット文化の価値観を考えるとドワンゴに対して非難したくなる気持ちも十分理解できますし、当時自分もその騒動を目の当たりにしていれば同じようにドワンゴを非難していたかもしれません。
彼らの憤りは心情的に理解はできますが、結果として自身の好き/嫌いでしかないただの屁理屈に多少の肉付けしただけといううらなかの主張を賛同していた彼らの感想に少しやるせなさを感じました。
また同時にありとあらゆる事象を二元論で結論づけようとし、そのためなら暴論でも肩入れしようとするネットコミュニティの怖さをこのうらなかの騒動でより痛感できた気がします。(なのでこのうらなかのzoomeに関する一連の騒動をゲーム発売中止運動より悪質だと思った次第です。)
うらなかの行った行為について考えすぎなんじゃないか?少しオーバーなんじゃないか?そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただその論拠となる当時の記録がもう一つ存在します。
・Wikipediaに存在する不可解な記述について
前項でzoomeのWikipediaの引用について後述しますと言いましたがそれがこちらになります。
この中にとても不可解な記述が存在していますが、ひとまずいったん先に編集履歴に触れたいと思います。
このzoomeのWikipediaの編集履歴の中にはうらなかの活動期間中、ニコニコ動画に対するzoomeの優位性、zoomeにおける初音ミク関連コンテンツの影響の大きさ、zoomeユーザーが如何にニコニコ動画ユーザーより民度が優れているか等を複数のIPアドレスによる不特定多数の匿名ユーザーが執拗に繰り返し編集している事を確認しました。
ユーザーの民度が優れているとはこのWikipediaでは語られていますが、先述のうらなか.netスレではうらなか周りのユーザーによるボカロ曲の無断転載が横行していたかのような書き込みがあります。(うらなかとどういう関係のユーザーだったかその関係性までは詳細は不明です)
また例の如く匿名ユーザーによってうらなかのVOCALOIDランキング動画が紹介されています。
当たり前の事ですが、のちにこれらの中立性に欠けている主観的な編集は全て削除されていました。
ただそうした中でも先述したとおりzoomeのWikipediaには今現時点でも確認できる不自然な記述があったため改めてその部分を抜粋して紹介したいと思います。
この文章はうらなかが引退して一年弱経過した2010年1月に匿名ユーザーが編集した内容であることが確認できています。この文章、すごく不思議な文章だと思いませんか?
この文章がどの立場から書いたものなのかしっくりくるものが全くありません。明らかにうらなかと思しき人物の事について書かれていますが、うらなかの不祥事の詳細も書かれていなければうらなかの名前すら出てきません。
ですがzoomeと直接関係のないうらなかの引退について明言されていたり、この投稿がされている時点ではサービス運営中だったzoomeに対し手厳しい意見があったりとこの投稿者の読者に伝えたい意図の主観と客観がちぐはぐすぎて全く見えてこないのです。もしこの投稿者のなんらか意図があるとすればあえて言うなら
「うらなかがzoomeに与えた影響は多大のものであったがうらなかという存在は明かしたくない。詳細にも触れたくない。ただzoomeに勢いがなくなったのは全部うらなかのせいにしたい。」
といったところでしょうか?なるほど意味がわかりませんね。
正直この文章を読んでも読者には何も詳細が伝わらない、ただzoomeへのマイナスのイメージがつくだけの文章であり、そもそも論ですがzoomeが厳しい状況に置かれているという内容もそれ自体が速報性よりも記録としての側面を持つWikipediaという場において相応しくないと思います。
そして企業が提供する動画プラットフォームというコンテンツという性質上、その中のいちジャンルのさらにその一介の動画投稿者の動向でサービスそのものに影響を及ぼすとは常識的にも当時のインターネットの価値観を鑑みても到底考えにくいと思いました。(むしろこういったネガティブな要素をWikipediaに載せる事の方が一部のネットリテラシーに欠けるような人達には影響は大きいと思います。)
なんにせよこの記述はzoomeのWikipediaという場において不自然なぐらいにうらなかに話を向けすぎている割にはうらなかの掘り下げが全くできていないという不自然な印象をうけましたし、この匿名ユーザーによる編集もそれ自体はWikipediaには相応しくないと思いました。(Wikipediaの中立性については偶然ですが前回のnoteでWikipediaユーザーが議論している場面がありますので是非参照してください。)
さらに余談ではありますがこの極端な主張である「うらなかがzoomeの勢いを落とした説」は先述のうらなかに肯定的だった人達のブログによると、うらなか.netの後継のうらなかタイムズ(タイムズヘッドライン、のちP2y第二チーム)でも同様の内容の記事を書いていたという事を話しています。(なお、この人達のブログにはうらなか.netの派生元である任天堂ニュースタイムズの評判も当時あまりよくなかったような書き込みも見受けられました。)
仮にこれらのWikipediaの書き込みが前回とりあげたアポロ船長の弟やMOTHER連合と思われる不自然な編集と同じようにうらなかが自身の功名心のためにzoomeを過度に持ち上げる編集を行っていたり、タイムズヘッドラインの当時の匿名代表が引退したうらなかにその責任をすべて押し付けてzoomeのネガキャンをしようと編集していたと疑うのも決して不自然なことではないと思います。
また、実際にうらなかタイムズにてうらなかとzoomeの関係について本当にそのような事を書いていたとしたら、一応は元同僚であるうらなかが懇意にしていたzoomeについて足蹴にするかのような記事を書くという行為そのものがそれはそれで不義理だと思いました。本来であればうらなかが去ろうと本人が所属していたうらなかタイムズは責任をもってzoomeを盛り上げる役割を担わなければいけなかったというのが一般常識の範疇だと思います。よってこのうらなかタイムズ(のちのタイムズヘッドライン=P2y第二チーム)のzoomeに対する主張は正直なところ著しく社会性を欠いた主張と言えるのではないかと思いました。またそれと同時に少なからず存在していたであろううらなか.net時代からの読者の意向にも寄り添えていないのも読者への義理をことごとく踏みにじっているようにも思いました。
最後になりますが実はこのうらなか.net→うらなかタイムズに移行するに当たってそのスタンスの豹変を知った際にちょっとした既視感がありました。
当時同じように疑問を持たれていた方のnoteがあったのでこちらを載せておきます。
5. 最後に
長々と書いてきましたが、以上で今回のnoteを終わらせたいと思います。重ね重ね言いますがうらなかの行った数々の言動は自身の主張や功名心のためだけに読者の良心や企業の活動を利用した非常に悪質な行為、最初に言ったとおりインターネットの悪意そのものという印象を受けています。
今回の範囲ではうらなかは引退したと自身で言っていたようですが、ここまでの行為を行い、ろくな反省を見せずに引退したと言ってるだけの人間が15年以上たった今現在でも本当に引退した、インターネットの世界から完全に身をひいたという保証はどこにもないと思うのも自然な事だと思っています。(初回から読んでいる方なら別の考えを思い浮かべているかもしれませんが。)
第1回のnoteの冒頭にも書きましたが、このnoteを読まれた方の少しでも多くの人がちょっとでも何かを考えるきっかけになればと願って止みません。それがこのnoteを書くきっかけになった一つでもあります。
次回はうらなか.netから移行し、現在は閉鎖してしまってその内容が確認できないP2y第二チームの元となったうらなかタイムズ、タイムズヘッドラインというサイトをとあるサイトから見た視点で語っていこうと思います。