Gen1esに出会うまで


こんにちは。私は仕事が大好きなごく一般的な社会人です。

最近、そんな私に好きなものが増えました。
それは「Gen1es」というアイドルグループです。

dream a journey!We are Gen1es!もうみなさんは知っていますね。



知らない人たちがいた時のために説明するとGen1esとはアイドルオーディション番組「Chuangasia2024(創造営)」から発生したアイドルグループです。中国の番組ですが中国内では不思議な力でオーディション番組を作ることが出来ないのでタイで行っていました。
wetvというサイト(アプリ)でも視聴可能なので良かったら見てみてください。

Gen1esの事務所は日本のアイドル事務所とは全く違い、スケジュールが前もって公開されたりすることはほとんどありません。そして、公式アカウントをフォローするだけでは何も得ることはできません。オタク(W1ngsと呼ぶ)は毎日weibo、X、Instagram、ニュースサイト、メンバーが送付する動画や画像、オタクの遠方撮影、なんとなく流れてきた画像、風の噂などを駆使し情報を集めています。本当に毎日が大冒険。



gen1esを好きな人たちは何が好きで知ったのでしょうか?

アイドルが好き?
アイドルオーディション番組が好き?
中華ドルが好き?
タイのコンテンツが好き?
私はどれにも当てはまりませんでした。

これは私がgen1esに出会うまでの物語。



☆k-popとの出会い


簡単に言うと数年前に知り合った一緒に仕事をする人がルセラフィムの大ファンで当時まだデビューしたてだったので「話が出来たら相手は楽しいのではないか?」と思い韓国語と一緒にk-popの勉強を始めました。
完全にビジネス以外何者でもありません。なので所謂第四世代からしか知りません。もちろん前身のアイズワンもプロデュース48もリアルタイムで知りません。でも頑張っている人が好きなのでかなりハマってそれなりに知っている方かもしれません。



☆「アイドルオーディション番組」との出会い


2023年 春、Xのトレンドを眺めていると不思議な文字があり、見てみると韓国でオーディション番組をしているようだった。視聴者が結果や練習生の言動にワーワー言っているの見て「このような世界もあるのだな」と思った。


2023年 10月ごろ、友達と遊んでいて「お茶でもするか、ここで帰るか」となった時に言われた一言が私の運命を変えることになるとは思わなかった。
「ごめん。今日はもう帰るね。『投票』しないといけないから。」



投票?

選挙 って事?

東京都知事選…とか?


話を聞いてみるとアイドルオーディション番組だった。
なんと一人で見ているのではなく、夫婦で投票や練習生について毎日語っているらしい。
「○○さん(私)も良かったら見てみて。知ってる曲で踊ってるよ。」
…オーディション番組って、そんなに面白いのかな?
帰りの電車で検索すると、とても盛り上がっているようでそのまま何も知らないまま番組を見始めました。そう、それは昨年日本で一番盛り上がったオーディション番組「日プ女子」です。これが初めて内容まで見た番組で、それ以前のものはパフォーマンスだけ見ていて練習生が話している部分を全く見たことがありませんでした。

とりあえずハマってファイナルは友達とLINEで実況するくらい盛り上がりました。

しかし、本当に本当に申し訳ないのですが終わった瞬間このグループは別にライブに行ったりFCに入って応援したいとは思わなかった(活動を見守ってはいます)。


2024年2月ごろ 寒くてつまらない日々が始まった時、ファイナル直前に見かけたあるツイートを思い出す。

「Chuangasia2024(創造営)が始まります!中国の番組なのにジャンルはk-pop、舞台はタイ、シグナルソングは日本人です!」

…中国?にもオーディション番組あるんだ。タイでやるの?ていうか情報量多すぎじゃない?日本人の子名前なんて読むの?wetv…聞いたことないアプリだな…


そして私は誰も教えてくれない、周りで誰も知ってる人が居ない番組を一人、見始めた…

※この時点でタイ語も中国語も全く分からない。タイや中国で何が流行っているのかも知らない。今となってはなぜ見始めたのか本当に謎。



☆Chuangasia2024(創造営)と真っ黒な目を持つ、光り輝く女の子


Chuangasia2024(創造営)も練習生の情報を全く知らない状態で見始めたので最初の段階で「前回は落ちてしまったけど今回は負けません」みたいな前身がある子は話してくれて助かりました。

そして見始めた番組中、どう見ても異質な光を持つ女の子が一人いた。

それが中国陝西省西安から来た当時21歳 乔一鱼(Qiao YiYu)(ちゃいゆ)です。

真っ黒で虚ろな目の女の子がアンドロイドのように完璧に踊っていた。
アイドルを目指す女の子 というと元気…というかやる気十分のキラキラした子や、リーダー気質のバリバリ指導する子、経験なしだが一生懸命努力する子という姿が割とメジャーな印象だった。

乔一鱼はどれにも当てはまらないように見えた。

歌もダンスも完璧なのに目の奥に何もなかった。そして全く騒がしくなかった。ずっと静かで時々笑っていた。話すと芯が通っていてしゃんとしていた。それがすごく印象的だった。話し始めると人間らしく考えている部分も多々あるという…なんというか何か(漫画、アニメ)のキャラクターのようだった。
こんな女の子は今まで見たことがなくて、かなり衝撃的だった。

そしてある一枚の画像を目撃する。
それは一公演のMVPだけが着れるタイのドレス姿の画像だった。
真っ白いタイのドレスを着た乔一鱼(ちゃおいー)を見て思った。

「この子、昔飼ってた犬に似てる…」

完全に私情だがちゃおいーは今から10年以上前に亡くなった真っ白な飼い犬の目に似ていた。あの犬もぼうっとした目で海を見て時々笑っていた。
「この子を本気で応援したい!」

全く躊躇せずにwetvのVIP会員に登録した。


そしてちゃおいーが二公演の全体MVPを取り、中間発表で1位になった時思った。

「もしかしたら本当にデビューできるかも」

グローバルアイドルグループ…彼女は中国人…きっとデビュー後はタイや中国、その他アジアメイン…日本に来る可能性はかなり少ない…
もし、本気で応援するなら海外に行くことになる。
正直、海外は仕事以外で行ったことがない。だけど…本気で応援したい。

後日家族をリビングに集めた。

「紹介したい人が居ます。」

テレビで流れるKICK BACK…


「今オーディション番組を見ていて、この子は中国人の乔一鱼、活動はタイや中国その他のアジア圏 もしデビューしたら応援で海外に行きたいと思っています。」


「かわいい子だね。」

家族がそう言った時、本当に嬉しかった。それまで自分の周りには誰もちゃおいーの存在を知らなくて、どんなにインスタのストーリーに画像をあげても友達も誰もかわいいとか、かっこいいとか言わなくて本当に孤独だった。Chuangasia2024(創造営)は本当に面白い番組なのに、誰も見てなくて本当にひとりぼっちだった。今まで一人で居ても大丈夫だと思っていたのに、本当は寂しかった。

「そうだよね…!」

こうして私とちゃおいーは家族公認の存在となった。


※ちゃおいーという呼び方は番組中で練習生から呼ばれているのを見て「この子はちゃおいーと呼ばれているんだな」と思いずっと使っています。当時はタイと中国の人たちの発言しか見ていなかった。理由としては圧倒的に情報が速かったため。また日本の視聴者があまり観測できなかったので全く検索しておらずデビュー後に同じ呼び方をしている人たちを見てめちゃくちゃ感動した。



☆狂気のファイナル、ついにデビュー


Chuangasia2024(創造営)の最大の思い出と言えばやっぱり有料投票でしょうか。回数を重ねていくにつれてそれはどんどんヒートアップしていくように思えた。ファンダムアカウントが「寄付」を募って代表して投票するという光景はかなり新鮮だった。

そして迎えたファイナル_______
なんと6時間くらいあった(ように思う)とにかく長い。しかもゲストもずっと歌ってる。もうなんかとりあえず誰かが常に歌って踊って、キラキラしていてスモーク焚いてる。全部夢みたい。かなり短期間にも関わらず練習生も何曲も歌っててすごい。(一人3曲かな)

恐ろしいことに「投票終了時間は不明」つまり今投票しないと投票し損ねて応援している子がデビューできないかも…「みなさん練習生への『投票』はお済みでしょうか?」…日常ではありえない煽りの空気がそこにあった。

そして画面の左下で「お金の花火」「お金の風船」「お金のお城」がドンドンと無限に上がっていた。有料投票投票すると練習生の「ありがとう がんばります」見たいな文字が現れていた。あのね、もうみんな頑張っている。もうここには頑張っている人たちしかいないよ。日本時間では夜〜深夜…長時間この空気に晒されてトランス状態に陥っていた。

投票ってこんなに怖いんだ。

今までの人生で起きた学校の投票、区の選挙って全部平和で、全部遊びだったんだ(選挙は遊びではない)。もう戻れない。


そして順位発表____

正直、欧阳娣娣と曾雪瑶が呼ばれた時点で「もうこのグループ絶対応援したい」と思った。前回では得られなかった確かな充実感がそこにあった。

ゆっくりメンバーが追加されていく。結構疲れてるのと元々あんまり頭も耳も良くないので正確に聞き取れてないかもしれないけど、みんな感謝や今までの想いを話している。ほとんどの子は国が違うので本当に言いたいことをこちらが正確に受け取れてるかは分からないけど気持ちはわかってるつもりだったので本当に嬉しかった。

そしてちゃおいーが呼ばれて、いつも通りのしゃんとした声でいつもより少しだけ元気に話し始めた。

初対面アンドロイドみたいな印象だったちゃおいーはすっかり人間らしく、しかしまだ何も始まっていない 本当に不思議な女の子になっていた。
おめでとう。。。おめでとう。。。。ゆっくりと彼女の望んだ形の夢の中に入っていくのを眺めていた。
もうこれからはずっと夢の中だ。これからずっと夢の中で笑ったり泣いたりそのどちらでもない時間を過ごしてしてほしいと心の底からそう思った。ちゃおいーのためになんでもしてあげたい。gen1esのために自分のできることならなんでもしてあげたい。本当にそう思った。


この時点でも中国語はほとんど分かっていなかった。今から勉強しても、ちゃおいーやメンバーのみんなの言葉の「本当の意味」は分からないかもしれない。それは風土や文化が違うから…だけど本当に大切なのは「あなたの話していることを分かりたいんだよ」という思いが一番大事なのかもしれないなと思った。今も話していて分からないところもたくさんあって、何回か見返して「これってこういう意味だったのかな」と思っていて、調べていて本当に面白い。何も苦労はなかった。

本当に不思議な女の子たちの魔法のようなアイドルグループが誕生した。


季節はすっかり春になっていた。



☆その後(おまけ)


ジェットコースターのようなオーディション番組が終わって、もっとジェットコースターのような日々が始まってしまった。
大人気間違いなしと思ったgen1esのSNSカウントのフォロワー数があまりにも少なかった。中国のファンは映像を観覧出来るサイトやアプリが分けられているので合計としてはそこまで少なくないかもしれないが自分の想像の何十倍も少なかった。
この時点ではまだアカウントを公開していなかった。前の番組で盛り上がりすぎて炎上みたいなのを見ていて自分の発言はシンプルに失礼なことが多かったので炎上したくなかったので虚空からずっと見守っていた。

このままで大丈夫なのかな。

一人でも発言してる人が居た方がいいのではないか。



そう思って公開した。
一人狂気のオタク(w1ngs、な?)が世に放たれてしまった。。。。





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