
情報は等価交換
厳密には等価交換ではないのだが、この響きは実に便利ではある。
ノートにびっしりと調べたことが書き込まれている。個人で調べたものである。これを子ども同士で交流させる。交流して新しく得た情報をノートに書き加え、さらに情報を蓄積させる。
こんな活動はあちらこちらの教室で行われていることだろう。
ところで、こういった活動に入る前に、指導しておきたいことがある。
情報は等価交換
情報は一方的に得るのではなく、情報を得ようと思えば、こちらも情報を提供する必要があるということを教えておきたい。
例えば、友達から「好きな人、教えて?」と言われたとする。この時、おいそれと教えてはいけない。当然交換条件として「その代わり君の好きな人も教えてね」となるのが普通である。
こういった話を交えながら対話のマナーに言及する。対話はキャッチボールであるから、どちらかが一方的に情報提供して終わりというわけにはいかない。お互いに腹を割って情報を提供し合うことによって、初めて対話は成立するのである。
これに慣れさせるためには、例えば次のように指示するとよい。
・ジャンケンをして勝った方から、情報を出します。お互いの情報を出し合ったら握手をして別れます。
・3人と情報交換したら席についてノートに書き加えましょう。
こんな感じで経験を積み重ねていくことで、対話が確実に充実してくるのである。