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GP直前![黒単ガレック] 徹底ガイド

割引あり

皆様始めまして。青馬堂のジャッジの小さい方です
ゴールドオブハイパーエンジェルを救いたい
ということで早速、新弾のカードを豊富に採用したコンボデッキ[黒単ガレック]をデザインし、発売翌日のオリジナルCSで3位に入賞しました

左下。リストを渡して使ってもらいました

また、先日のアドバンスでも3位に入賞しました
「安く」「勝て」て、やることが「わかりやすい」デッキです

最強位決定戦でBEST8にもなった友達です

今週もベスト8入賞おめでとう

【デッキリスト】

「ストレージで全部拾った」と言われても信じそう

手札、マナ、盤面、墓地、盾、山札とデッキ全てをリソースとする様は、「勝利のためなら何もかも投げ打つ」闇文明の美学を感じます
MtGで「史上最も美しいコンボデッキ」と称された[ピットサイクル]に通じるものがあると、個人的に思っています

「デュエマは高額で手が出ない」「コンボデッキを見なくなって寂しい」「新しいデッキをCSに持ち込みたい」…といった方向けにnoteを執筆しました
最初の入賞デッキリストや解説等は無料でお読みいただけます
より深く知りたい方向けに追加部分も用意しています


【はじめに】

新弾で黒単で構築可能になった[ゼーロベン]系譜のコンボデッキです
リソースを稼ぐカードが増え、受け札も増加した結果、最速3ターンキルを狙えながらも安定性や防御性能が向上しました
基本はオールインコンボでありながら、除去やハイパー化でビートデッキと「対話」しながら時間を稼ぎ、一瞬の隙を突いて《ゼーロ》一閃!といったゲームプランも兼ね備え、使用者の練度も試される回していて面白いデッキだと思います

【ここがすごい】

かいつまんで利点を解説します。ボリュームがある記事なので、時間のない方はとりあえずデッキリストとここだけ読んでください

【安い】【早い】【後手まくり】【色事故がない】etc…=【強い】

【安い】…1コイン(500円)どころか1コイン(100円)以下のカードが7割(執筆時)。「40枚ストレージから拾った」と言われても信じそう
相手の高額レアカード満載デッキを尻目に一人回しするのは愉悦極まりない
【早い】…最速3キル。多くの場合4ターン目にはコンボスタートします
実際CSでは、《マルル》を出された返しに4キルを連発しています。相手のパワーカードも、使えなければ文字通り宝の持ち腐れです
【後手まくり】…現代デュエマは基本的には先攻有利なので、後手まくりが現実的なデッキはそれだけでメリット。さらに、このデッキは後手の方が3キル率が高いです
【押付け】…デュエマは押付けが強いゲーム性のため、自分の動きを突き詰めた方が勝ちやすいです
相手のメタカードも引かれる/使われる前に勝てば良く、使われても《ジャドク》《コータ》で対策します
【殴らない】…トリガーで逆転されることなく勝てます。[サガ]で「殴らない3キル」の恐ろしさは周知の事実でしょう
環境にはびこる[ファイアーバード]のため、増えている受けの強いデッキを狩れることも追い風です
【色事故がない】…完全黒単です。[ゼーロベン]は《シャコ》や受け札(《BFFモーメント》《ギリガザミ》)のせいで《ゼーロ》コストの黒いカードが足りない時がありました
【タップインしにくい】…多色は3枚のみ。マナタップインで1手遅れることは、オールインコンボにとって死活問題です
【コンボ成立ターンに勝つ】…相手にターンを返しません。GPで「時間切れは進行中のターンまで行い、未決着なら両者敗北」のリスクを回避できます
【コンボパーツが受け札を兼ねる】…コンボ専用カードは腐りやすく、複数の役割を兼ねる/汎用性の高いカードが多いほどデッキ強度が上がります。《ガレック》は明確なアップデートです
【強い】

【カード個別紹介】

このデッキを彩る、闇の住人達をご紹介

ゼーロの常識を覆した

新弾で獲得したコンボパーツ兼受け札
全モードが役立ち、100点満点中150点くらいの働きをする
マイナス修正+蘇生×2や墓地肥やし+蘇生×2でも、自身含め3体生物を用意できるため、様々な状況に対応可能
マイナス修正値が-3000×3なため最大3体除去したり、《バルピアレスク》/ハイパーモードの《ハッター》+《ポッピ冠》をまとめて除去できる(しかもウルトラセイバーを貫通する)等柔軟性が高い。墓地からブロッカーや《ジャドク》を蘇生すればパワーの高い生物にも対応可能
これが1枚トリガーすれば盤面を返せる状況は多く、「逆転」の名に恥じぬ活躍を魅せる

キーカード

「数多の犠牲を払って絶対強者を呼び出す」効果は、利己主義・マキャベリズムを髣髴とさせる。闇文明を体現した、非常にフレーバーに富んだ1枚
4枚墓地肥やし後に蘇生させるため、コンボパーツが揃っていなくてもある程度見切り発車するのも大事。期待値的には山上4枚の中に控えていてもおかしくなく、結果的に完走する場合も多い
《アルファ》のおかげでアクセスしやすくなった
処理の関係上、《ポッピ冠》は刺さるが《カレイコ》は刺さらない

ゴール地点

デッキを総動員するコンボのため、山札切れを気にせずフィニッシャーを探しにいける&蘇生手段を兼ねるのはやはり強力
後述の方法で盾落ちも完ケアでき、事故負け1敗リスクの高い大型トーナメントでの安心感が段違い

フィニッシャー

フィニッシャーに複数スロットを割きたくなく、1枚完結の中でも総合的にこのカードが最適だと判断した。結果的に無限耐久コンボも搭載できたため、良かったと思う
ムゲンクライムで召喚できることも忘れずに
ちなみに、他のフィニッシャー候補は《アクアギャクテンポインター》だった(山札0の状態から無限に反復横跳びしてくれる)

1コスブロッカー

ハイパーモードでパワー4000になりブロッカーとしてもそこそこ信頼できる
後手だと《アルファ》の選択肢が広がるため、1ターン目に召喚した方が3キルできやすい
一方、先手だと3キルに《アルファ》は絡められない(手札が足りない)。《アルケミスト》が絡めば可能で、その際は3ターン目に両方召喚すれば良いため、手札の選択肢が狭まらないようあえて1ターン目は召喚せず温存することも

置きドロソその1

類似性能のカードが8枚になったことで安定性、再現性が大幅に向上した
後述の《ルピガナ》と処理が違う。誘発忘れしやすいので注意
ターン終了時に手札が増えない代わりに、ビート対面に盾を減らさずターンを渡せるメリットがあるためうまく使い分けたい
他にも《サイクル》ならではのメリットがある(後述【採用候補】参照)

置きドロソその2

ターン終了時に手札が増え、相手ターンで除去されたとしても一仕事終えている。生き残るほどに手札を稼いでくれ、盾がなくてもドロー可能
余談だが、マナチャージした際にデッキを[ファイアーバード][黒単アビス]と誤認させることも

冠は絶対許さない

新弾で獲得したトリガー付除去生物。軽く、相手のメタクリを除去してからコンボに入れる
《ポッピ冠》を処理するための採用だが、おかげで除去の幅が広がった(後述【無限cipコンボ】や タップした《ハッター》がいても《アルケミスト》を使いたいとき 参照)

すごいドロソ

ゲーム中1回しか使わないが、その際のリターンがあまりにも大きいため問答無用の4枚採用
トップドローからの大逆転はあまりに劇的で、脳を焼かれたがゆえにこのデッキを使うと言っても過言でない

環境が追いついた

《ゼーロ》探索&回収要因
[ゼーロベン]では《デドダム》《ジルコン》の存在や、早期に墓地にカードが落ちないため活かせなかったが、このデッキでは八面六臂の大活躍
《ゼーロ》を捨てられても回収できるため、多少ハンデス耐性がついた
よって[ファイアーバード]相手だと、《ハンプティ》で《アルケミスト》《コータ》あたりを捨てられ置きドロソを巻き込まれると想定すべき
[ジョーカーズ]対面では《パーフェクトジョーカーズ》がカード指定除去のため、退化させられる可能性を考慮し進化元に気をつけたい

一粒で二度美味しい

盾回収&除去。《コータ》で除去できないパワーライン(《セガーレ》《とこしえ》《洗脳センノー》等)を除去するのに必要。すさまじい早さで鬼タイムを達成するため、パワー6000になって殴り返しすることも
純粋に手札を減らさない生物としても使う
メインステップに手札を増やす手段に乏しいため、盾から「お願いゼーロ」に賭けることも
除去したい生物がタップしていることも多い(《ハッター》や《イザナイメイ様》等)、盾を減らしたくないビート対面がいる等使い所を選ぶことも

手札が増える

新弾で獲得した擬似ドロソ
《ゼーロ》を使いまわす際、手札補充に使う
《ガレック》からの《アルファ》+《ジャドク》+《ニモドース》のセットはズッ友(以下BFF表記)
《アガルーム》《アルファ》等で事前に墓地が肥えていれば、手札が増えるため3キルも可能

殿堂カード

自己蘇生&盾落ちケア&墓地肥やしとして、3キル率アップのために採用したが、序盤に墓地に落ちるハードルが高く、現在は入れ替えている

【プレイングガイド】

大雑把には、代替コストで《ゼーロ》を唱える≒勝ちです。その後の手順としては

1.《ゼーロ》で《ガレック》蘇生
2.《ゼーロ》含む手札が4枚以上になるよう、手札補充生物を蘇生(《アルケミスト》、《アルファ》、《ニモドース》、《ジャドク》の組み合わせ)
3.1~2を2回程度繰り返し、山札を8~5枚に調整
4.《ゼーロ》で《ビッグバン》蘇生
5.山札がないため《ビッグバン》のドロー置換効果で《ガレック》と《ツァッチ》蘇生(1体しか蘇生できない際は2体目の《ビッグバン》蘇生を挟む)(《ツァッチ》盾落ちの際は《ガレック》でBFF蘇生を繰り返して盾回収)
6.1〜2を繰り返し、盤面を13体にまで増やす
7.ターン終了時にエクストラウィン!!

状況次第では盤面13体が難しいと思うかもしれませんが
①《ルピガナ》効果のターン終了時ドローを《ビッグバン》で置換して蘇生
②《ツァッチ》効果で自生物破壊ごとに1ドローできる。《ビッグバン》《ゼーロ》と組み合わせて大量蘇生可能
上記方法で簡単に条件を満たせます
ただし①で《ツァッチ》を蘇生させても、効果処理順の関係でエクストラウィンできません。逆に《ツァッチ》はいるものの盤面が13体に満たない状況で①により13体になればエクストラウィンできます

【デッキ相性】

盤面と手札を攻めてくるデッキは苦手です。《ゼーロ》が唱えられない場合の勝ち手段はないに等しいです
一方、遅いデッキや受けが強いデッキには明確に有利です。シェアを伸ばしている[アナカラーマルル]にも、稼いだアドバンテージを使われる前に勝てます。また、《ガイアッシュ》を無視できる点も好相性です
[ファイアーバード]には不利がつき、[マルル][青白天門][青魔導具][逆アポロ]等には有利がつきます
上記を念頭に置いた上で、高速コンボデッキであるため、ブン回ればどんなデッキにも勝ち得るのが魅力です
相手からすると、先攻3キルはもちろん後手3キルを意識せざるを得ず、本来の動きが歪んだ隙をついて勝つことも有り得ます(例:相手が3キルを警戒して《セガーレ》を召喚したので1手遅れた。《ジャドク》で除去して問題なくコンボに入った…等)

以上、さわりではありますが解説させていただきました
ここまでお読みくださりありがとうございます
無料部分は以上となります
有料部分では、このデッキを使う際にはもちろん、このデッキと対戦する際にも役立つ知識やプレイングを深掘りする内容となっています
最新デッキリストや採用カード候補、各種メタカードの越え方、完走しないレアケースとそのフォローetc etc…より充実した内容となっています。ボリュームも充実していますので、ご興味ある方はよろしくお願いいたします

※おまけ
【ケーススタディ】
実際に起こった事例から、プレイに悩みそうなお題を出題します
レアケースですが、起こってもおかしくないということです。自分ならどうするか考えてみてください

Q1.先攻で初手が《オンサ》《ガレック》《ガレック》《ガレック》《ツァッチ》の場合の1ターン目のプレイ

Q2.相手先攻で[巨大天門]。2ターン目《巨大設計図》3ターン目《ギャラクシーチャージャー》で《アケルナル》《ウェルキウス》《ゲンム》を手札に加える理想的な動き
自分は2ターン目置きドロソから
①猶予がないと考え3ターン目《オンサ》墓地肥やし+《アルケミスト》で《ゼーロ》を唱えた
しかし《ガレック》が見えず《ビッグバン》蘇生
相手4ターン目に《スターゲイズ》→《アケルナル》→《ウェルキウス》《ゲンム》
自分4ターン目は《オンサ》召喚
相手5ターン目はマナチャージのみで《ゲンム》で5枚ブレイク
②ブロックしても仕方ないと《ビッグバン》でブロックせず攻撃を通した
盾から《ガレック》2枚を含む5枚。トリガー宣言した。手札は《ゼーロ》《ルピガナ》含む6枚、墓地は《アルファ》3枚含む14枚
③《ガレック》Aのマイナス修正×3で《ウェルキウス》を破壊
④《ガレック》Bの蘇生×3で《アルファ》以外の3体蘇生
《アケルナル》は《ビッグバン》でブロックされるため、そのままターンが返ってきたので《ルピガナ》召喚。《ルピガナ》《ガレック》含めて代替コストにして《ゼーロ》を唱えた
⑤《ガレック》蘇生→《アルファ》3体蘇生。進化なので《ゲンム》がいても召喚酔いしない
《ビッグバン》+7体でノートリお祈りで攻撃したが《ヘブンズゲート》からブロッカーが出てきて敗北
どこがミスだった?

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