見出し画像

シャーム解放機構とは

🇸🇾アサド政権を打倒した反政府勢力の主力シャーム解放機構(HTS)はシリアにおけるイスラム法シャリアに基づいた統治を目指してきたイスラム主義組織。HTS指導者アブ・ムハンマド・ジャウラニ(本名:アフマド・フセイン・シャラ)氏は米軍のイラク侵攻直前の2003年にイラクに渡り5年間の投獄を経て国際テロ組織アルカイダに参加。釈放後、当時のアルカイダの指導者バグダディ氏によりシリアに送られアルカイダ系の【ヌスラ戦線】を結成。ヌスラ戦線は自爆テロなど激しいテロ作戦を展開した。バグダディ氏から過激派組織ISに合流するよう迫られるとバグダディ氏と決別。シリアでのアルカイダ組織としてアサド政権打倒を主目標に定め勢力を伸ばす。2016年に政府軍アレッポ、ハマなどを奪還する中で反政府勢力の支配下に留まったイドリブではジャウラニ氏を首長とする統治を敷きイスラム法に基づく法廷を設置。同年アルカイダとの絶縁を表明し2017年にHTSに改名。HTSはイラクやアフガニスタンや中央アジアやウイグルからの外国人戦闘員も結集し強力な軍事力を構築。🇸🇾アサド一族が属するイスラム教の少数派アラウィ派については『イスラムと矛盾する要素を放棄すれば手を付けない』と表明。

いいなと思ったら応援しよう!