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人体実験もとに学位を取得した731部隊🇯🇵/西山勝夫 名誉教授

満州(中国東北部)に駐留した旧日本陸軍の731部隊。ペスト菌や炭疽菌などの細菌兵器を極秘に研究開発する機関。1936年設置の関東軍軍馬防疫廠は家畜だけでなく中国やソ連の捕虜や米軍B29爆撃機の搭乗員まで毒物実験をしたとの事。731部隊に関わった医学者や医師の戦後の役職は【ミドリ十字取締役・北里研究所病理部長・京都府立医科大学長・東京大学医学部長・日本医学会会長・日本医師会会長・初代金沢大学学長】等である。人体実験では捕虜の手足を凍結させて観察した『凍傷実験』や水だけを飲ませる『耐久実験』も実施。滋賀医科大学の西山勝夫 名誉教授曰く…【731部隊の研究には京都大学や東京大学などの幾つかの大学や研究機関から派遣された医学者が直接関与していた。医学界や医療界全体が加担していた】。1902年設立の【日本医学会】は戦争動員の場となった。1938年の第10回総会では来賓したナチス・ドイツ軍の将校が毒ガスについて講演したとの事。その他、病理学、細菌学、外科、内科などの学会でも戦争関連の論文発表が増えたという。731部隊に関わった医学者らの中には戦中や戦後、人体実験の結果に基づく論文を大学に提出し学位を授与された人もいる。1960年までに京都大学が731部隊主要幹部23人に博士号を授与した記録がある。学位を取得した医学者の中にはペスト菌に感染させ死亡した捕虜を『(人体実験ではなく)猿実験』と偽り論文を著したケースもあるとの事。731部隊に関わった医学者の多くが戦後、罪を問われず各大学の医学部長など医学界の重職に就いた。西山勝夫 名誉教授曰く…【論文を掲載した学会や学位を授与した大学、文部科学省は医学者や医師が悪の道に加担した経緯や理由を徹底的に検証するべきだ】。敗戦直前になり🇯🇵日本政府と軍部は責任追及を逃れるため731部隊の証拠の徹底した隠蔽を企てた。🇯🇵日本政府は、731部隊の存在をようやく認めたが、人体実験などの加害の事実は認めていないとの事だ。



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