旧反体制派の進攻で政権を追われた🇸🇾アサド大統領が慌てて国外へ脱出するまでの経緯が欧米メディアの報道で明らかになった。軍や治安当局の高官には出国直前まで『ロシアの軍事支援が来る』と嘘をつき側近や親族にも告げずに逃亡したとの事。アサド氏は脱出直前、当日（2024年12月7日）も国防省で軍関係者らと会合を開き抵抗を促したらしい。アサド氏は旧反体制派が攻勢を始めた翌日にロシアを訪問。攻勢を阻むためロシアに軍事介入を要請したが聞き入れられなかったとの事。戦況は不利と判断しアサド氏はアラブ首長国連邦（UAE）に受け入れを求めたがUAE側は国際的な反発を恐れて拒否。アサド氏はロシアから身の安全を保証されシリア北西部にあるロシア空軍基地を経由しモスクワへ向かった。ロシアでは妻子が待機していたとの事。アサド氏は軍高官を務めていたの弟マーヘル氏や母方の従兄弟にも出国意思を伏せていた。マーヘル氏はイラクへ逃れた後にロシア入り。従兄弟2人は陸路レバノンへ脱出を試みたものの旧反体制派戦闘員に襲われ1人殺害された。
