在日米軍横田基地に発足した在日米宇宙軍は中国やロシアに対抗し宇宙空間での優勢を確保する事を目的に2019年12月に日本と自衛隊を米軍の地球規模の宇宙戦略に組み込む基地となった。陸海空海兵隊4軍、沿岸警備隊、特殊作戦軍に次ぐ6つ目の軍として発足。米宇宙軍は米国防総省の全ての人工衛星を管理し衛星通信ネットワークを運用。宇宙空間や地上の監視、中国やロシアを想定した地上と軌道上のアクセス妨害からの防御、戦域内の通信確保と陸上、航空、海上部隊のための気象や脅威情報の提供、弾道ミサイル発射の監視、ミサイルによる奇襲攻撃の防御などを実施。航空自衛隊は2022年3月、米宇宙軍に対応する宇宙作戦群(軍)を府中基地に発足。宇宙作戦群(軍)は航空自衛隊の航空宇宙自衛隊への名称変更にあわせて将官が司令官の『宇宙作戦団(仮称)』への格上げも計画。在日米宇宙軍の発足を前にした11月5日には米宇宙軍が運用する広域帯地球規模通信衛星ネットワークに日本が接続するための協定を日米間で締結するなど一体化を加速した。内閣府宇宙開発戦略推進事務局は2020年12月、米宇宙軍との間で種子島(鹿児島県)から米軍の宇宙領域認識光学センサー2基を日本の準天頂衛星システムに搭載し2023年と2024年に打ち上げる事で了解覚書を締結。横田基地には2023年1月と5月に日本の衛星に搭載する米軍の貨物が輸送されている。