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ビットコイン個人ウォレット(コールドウォレット)の使い方(第1編)

スマートフォンの仕組みを知らなくても、私たちは自然と使いこなしています。

それと同じように、ビットコインの個人ウォレット(コールドウォレット)も、技術的な知識がなくても問題なく利用できます。

今回は、ビットコインの個人ウォレット(コールドウォレット)の基本概念とセキュリティ、そして安全に管理する方法をわかりやすく解説します。


コールドウォレットとは?

コールドウォレットは、ビットコインを保管する方法の中で最も安全性の高い手段です。

コールドウォレットに保管されたビットコインは、出金するまで完全にオフラインの状態となり、
所有者以外の誰もアクセスできず、ハッキングのリスクもほぼゼロです。

例えば、
ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトが保有している110万BTCのアドレスは公開されているにも関わらず、
1BTCも流出したことはありません。

世界中のトップレベルのハッカーが何度も攻撃を試みたはずですが、コールドウォレットに保管されたビットコインは依然として安全です。

現在、市場にはさまざまな種類のコールドウォレットが存在し、
最近特に信頼度の高い製品として以下の3つが挙げられます。

  1. Jade(ジェイド)

  2. Keystone 3 Pro(キーストーン 3 プロ)

  3. Coldcard Mk4(コールドカード Mk4)

それぞれ特徴がありますが、最も直感的な操作が可能なKeystone 3 Proをおすすめします。

私自身はJadeを2台、Keystone、その他いくつかのハードウェアウォレットを保有していますが、
実際に使用するのは1台あれば十分です。

コールドウォレットの価格は約15,000円程度ですが、
数百万〜数千万円相当のビットコインを安全に管理するための唯一の投資だと考えれば、決して高くはありません。

必ず公式サイトまたは正規販売店から未開封の製品を購入するようにしてください。
中古品や開封済みのウォレットは絶対に使用しないでください。


コールドウォレットを初めて使うときにやるべきこと

コールドウォレットを起動すると、**「新しいウォレットを作成しますか?」または「既存のウォレットを復元しますか?」**と表示されます。

ここでは「新しいウォレットを作成」を選択します。

新しいウォレットを作成するということは、新しい秘密鍵(プライベートキー)を生成することを意味します。

ビットコインのプライベートキーは、以下のような長い文字列で構成されています。

e5736e4c8cc98bx53d415f124790274d03251458ea81465f354ffdc0538d7fe99d

このような**人間が覚えにくい文字列を、12単語または24単語のフレーズに変換したものが「ニーモニックコード」**です。



ニーモニックコードとは?

ニーモニックコードは、

  • 2048種類の単語の組み合わせで構成されている

  • 12単語または24単語のフレーズで生成される

  • プライベートキーを簡単に保管・復元できるようにした仕組み

つまり、ニーモニックコード(12〜24単語)=プライベートキー ということを理解することが重要です。

例えば、ウォレットを作成すると、次のような単語のリストが表示されます。

  1. bean

  2. opinion

  3. move
    ...

この単語は順番通りに記録する必要があり、順番を入れ替えてはいけません。
また、ウォレットに付属している専用の紙に手書きで記録してください。


ニーモニックコードを安全に管理するための注意点

絶対にカメラで撮影しない
絶対にスマホのメモ帳やクラウドに保存しない
絶対にLINEやメールで送らない
紙に手書きして、物理的に保管する

これから私が実践している保管方法を紹介します。

私は同じニーモニックコードのコピーを3枚作成し、それぞれ異なる場所に保管しています。

  1. 最も好きな本の中に挟む

  2. 車のダッシュボードの秘密の場所に保管

  3. オフィスの金庫に保管

このように、異なる場所に分散して保管すれば、1ヶ所が火事などで消失しても他の場所から復元できます。


コールドウォレットを使ったビットコインの送受信方法

ウォレットにアクセスすると、
Receive(受取)
Send(送金)
のボタンが表示されます。

  • 受取(Receive)を押すと、ビットコインの受取アドレスが生成されます。
    例) bc1ql49ydapnjafl5t2cp9zqpjwe6pdgmxy98859v2
    これをコピーして、送金する相手に伝えればOKです。

  • 送金(Send)を押すと、送信先のアドレスを入力し、送金額を設定すれば送金完了です。

操作が難しいと感じたら、YouTubeなどで「ウォレット名+使い方」と検索すれば、実際の使い方を解説している動画が見つかります。
まずは少額(約1,000円程度)で送受信テストをしてみることをおすすめします。


ビットコインを「自分の資産」として管理するために

コールドウォレットを使用すれば、取引所に資産を預けるのではなく、完全に自分の手元で管理できます。

本当に安全にビットコインを保管したいなら、コールドウォレットは必須
ニーモニックコード(プライベートキー)さえ安全に管理すれば、誰にも盗まれない
取引所のハッキングや出金制限の心配がなくなる

次回の記事では、コールドウォレットをさらに安全に保管する方法や追加のセキュリティ対策について詳しく解説します。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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