バーチャルLODGEを作って公開しました
こんにちは、ヤフーのオープンコラボレーションスペース「LODGE」です。
現在LODGEはコロナウイルス影響下で休業中ですが、そんななかでも皆さんにLODGEに来てもらえるよう、バーチャルLODGEを制作して公開しました。バーチャルSNSのプラットフォームの、Clusterからどなたでもアクセスできます。
制作の背景
LODGEはリアルの場所での、偶発的な出会いやコミュニケーションを大切にしていました。しかし、コロナウイルスの影響下の休業でその機会の提供ができなくなってします。
LODGEが皆さんに提供できる、コミュニケーションのきっかけの一つとしてバーチャル LODGEを制作する運びとなりました。
5Gの普及を控え、VRコンテンツにより注目が集まっています。
リアルな場を運営してきたLODGEとして、バーチャル上でのコミュニケーションの実験をしたいという目的もありました。
バーチャルLODGEの制作は、GMOペパボの社員の方が書かれた記事を参考にさせていただきました。
Clusterとは
Clusterはバーチャル空間のプラットフォームサービスです。自作の空間をシェアできます。
テキストチャット、ボイスチャットのほか、イベントを開催してスライドを使ったプレゼンなどができます。
制作に必要なものとステップ
・開発ツール:Unity
・3Dモデリングができるソフト:今回はBlender,Cinema4Dを使用しています。
・できあがった3D空間をClusterにアップロードします。
制作過程
LODGEのデザイナーを中心にUnityや3Dモデリングが得意なヤフー社員
にも協力を仰ぎながら制作を進めました。
Unityでベースのワールドを作る
試しにLODGEの象徴的な家具をモデリングして配置してみます。
LODGEには家の形がモチーフの可動式の家具がありソファやホワイトボード、棚などがついています。
これでだけでも、LODGEの雰囲気がでます。什器の個性で空間ができるのだと、LODGEの内装を考えてくださったFlooatさんの仕事に感銘をうけます。
家具や什器の3Dモデリング
LODGEには多数の家具がありますが、そのなかでもLODGEらしいものを中心に、モデリングしていきます。バーチャルLODGEの制作は、この作業が大部分を占めました。
Unity上へ配置する
家具のモデリングが出来上がったらUnity上に配置していきます。
家具同様に床と天井や壁をモデリングしテクスチャをつけていくと、よりLODGEの空間らしくなります。ちなみに、LODGEの天井の象徴的な赤いデザインは、映像や写真で紹介される際に一目でLODGEと分かるようにと意図して設計されています。
Clusterにアップロードして完成
Clusterにアップロードすると、アバターを操作して空間内を自由に歩き回ることができます。イベントスペースのスクリーンにはスライドが投影でき、プレゼンができます。
今後の展望
一通りできたところで、β版のお披露目イベントを公開をしました。
体験した人からは嬉しいフィードバックをいただけました
・楽しい体験をさせてもらえました
・懐かしくてエモいです!
・LODGEでイベントを開催したくなりました
・再現性がたかい、すごい!
今後は、社内向けのイベントを実験的に行い、社外向けのイベントの企画も進めていく予定です。また、LODGEツアーなど様々な実験をしていきたいと考えています。
最後に
昨今のコロナウイルスの影響で、リアルな場の役割・機能・価値は大きく変わりました。バーチャル空間のよさもありますが、リアルな場での偶発的な出会いのコミュニケーションは大切にしたい体験です。双方のメリットを探りながらLODGEとして提供できる価値を探っていきたいと考えています。
世間の状況は少しずつよくなってきていますが、皆さまも体調にお気をつけてお過ごしください。
制作チーム
モデリング
Taisho ichikawa(LODGE,デザイナー)
Tomoya Takahashi(デザイナー)
Hirohashi Takanori(デザイナー)
Unity制作協力
Tatsuya Tanaka(エンジニア)