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NLP2023(言語処理学会)でみる、マイクロタスク型クラウドソーシング活用の可能性
こんにちは。オープンコラボレーションハブ「LODGE」の中川です。
前回の記事から時間が空いてしまったのですが、「Yahoo!クラウドソーシング」を活用した事例紹介が、言語処理学会第29回年次大会(NLP2023) でポスターセッションにて発表されましたので、現地の様子と合わせて紹介します。この記事は2023年1月に10周年を迎えた同サービスの特別企画として、今回は第2弾となります。
言語処理学会(NLP2023)についてリポートします
29回目となる今年の言語処理学会年次大会は、3月13日(月)〜17日(金)に沖縄コンベンションセンター開催されました。ヤフーは毎年スポンサードしており、Yahoo! JAPAN研究所の研究成果などを発表することが多い学会ですが、Yahoo!クラウドソーシングとしても過去にブース出展やオーラルセッションに参加したことがある学会です。
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昨今、AI活用が盛んになってきている中で企業ブースにはTech企業だけでなく、出版社や広告代理店なども「言語解析」「機械学習を用いたサービス」の事例・ソリューション紹介が多かったように思います。
また開催期間中にGPT-4(OpenAIの言語モデルシステムの最新バージョン)のリリースが迫っている中で、「ChatGPTで自然言語処理は終わるのか?」というテーマで行われた緊急パネルセッションも、タイムリーな話題として大勢の方が視聴しに来られていたのも印象的でした。
クラウドソーシングと自然言語処理による安価なUX評価の実現
さて本題となるYahoo!クラウドソーシングを使った事例紹介(ポスターセッション)です。
ヤフーは各サービスの利用ユーザーから収集したアンケートを元に定期的なUX評価を行なっていますが、アンケートのコメント分類・集計に多大な時間を要していました。これをクラウドソーシングと自然言語処理のライブラリを組み合わせて分類を自動化させ、掛かっていたコストを7割削減したよ、という事例を紹介しました。
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100名以上の方がポスターの説明に聞き入っていただきました。多いときは20名以上の輪ができるほどの盛況ぶり。実際にWebサービスのUX評価のフローにこの手法が組み込まれている、実運用されているという点がとても多くの方の興味を引いた要因だったかなと思います。
学会や公の場で発表することの意義、これからのクラウドソーシング活用について
最後に、本ポスターセッションを担当したヤフーのメンバーにインタビューしました。
改めて10年前に開発されたYahoo!クラウドソーシングのニーズが今の時代にマッチし始めてきていると感じました。
どんなに賢いAIが誕生しようとも、人間の集合知はこれからも必要であり、AIと人を組み合わせたハイブリットなソリューションを目指していきたいと思っています。クラウドソーシングこそ、それを実現するために不可欠なプラットフォームであるとこれからも発信し続けたいです。
分類処理の手法だけみればどこでもやっていることだが、応用して運用まで繋げているケースは少ないと思います。研究一本筋とは違ってサービスの運営担当がチャレンジして地道に成果を上げアピールし続ける、応用し切る事例をNLPで発表できたことは素晴らしい成果だと思います。今後もYahoo!クラウドソーシング活用の事例を紹介し、活用の幅を多くの方に知っていただく機会を増やせればと思います。
いかがだったでしょうか。今回は主に言語処理学会での出展レポートでしたがYahoo!クラウドソーシングが「WebサービスのUX評価」にも役立つ可能性があることを知っていただけたのではないでしょうか。「人の目で行う処理(クラウドソーシング)」×「機械的に行う処理(AI)」の組み合わせで、さらに活用の幅が広がることを知っていただけたなら幸いです。次回の記事では、「Yahoo!クラウドソーシングを活用した未来」解説しようと思います。ぜひお楽しみに。
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